北海道江別市で2024年、大学生の長谷知哉さんが集団暴行を受けて死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、札幌地裁は25日、強盗致死などの罪に問われた男女3人に判決を言い渡しました。
札幌地裁は、川村葉音被告(21)に懲役30年を言い渡しました。検察側は川村被告に無期懲役を求刑していましたが、裁判所は無期懲役ではなく、有期刑の上限となる懲役30年が相当だと判断しました。
また、共犯とされた滝沢海裕被告(19)には求刑通り懲役20年、事件当時16歳だった少年には懲役9年から13年の不定期刑が言い渡されました。
起訴状などによりますと、3人は主犯格とされる川口侑斗被告(19)らと共謀し、2024年10月、江別市内の公園で長谷さんに集団で暴行を加えたうえ、現金やクレジットカードなどを奪い、長谷さんを死亡させた罪などに問われていました。
裁判では、事件の大筋の事実関係は争われず、それぞれがどの程度犯行に関与したのか、量刑にどう反映させるかが主な争点となっていました。
札幌地裁は川村被告について、事件前から関係者をつなぐ役割を果たし、事件当日には他の少年に暴行を促すなど、犯行をエスカレートさせたと指摘しました。
さらに、金銭の強奪にも同調・加担し、奪われた現金やクレジットカードを使って物品を購入するなどした点も重く見ました。
一方で、裁判所は、川村被告が事件全体を主導したとはいえず、暴行の回数や死亡結果への関与の程度については、他の共犯者と比較して考慮すべき事情があると判断しました。
そのうえで、犯行は極めて悪質だとしながらも、無期懲役を選択する事案とまではいえないとして、有期刑上限の懲役30年を言い渡しました。
滝沢被告には、検察側の求刑通り懲役20年が言い渡されました。また、事件当時16歳だった少年については、少年であることなども踏まえ、懲役9年から13年の不定期刑となりました。
今回の判決では、被害者が命を奪われた結果の重大性に加え、集団で暴行を加えた犯行の悪質性、金品を奪った強盗致死事件としての重さが改めて示されました。
一方で、被告ごとの役割や関与の程度によって、量刑に差が出た形です。
今後は、被告側や検察側が控訴するかどうかが焦点となります。
判決は確定したものではなく、控訴期間内に控訴があれば、上級審で改めて審理される可能性があります。
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