厚労省係長をストーカー規制法違反などで起訴 部下女性に業務用チャットで連絡、合鍵で自宅侵入か

厚生労働省の係長の男が、部下の20代女性に対するつきまとい行為を繰り返したなどとして、ストーカー規制法違反や住居侵入、窃盗などの罪で起訴されていたことが分かりました。

起訴されたのは、厚生労働省係長の高林孝吏被告(39)です。高林被告は現在、起訴休職中とされています。

18日に東京地裁で開かれた初公判で、高林被告は起訴内容を認めました。

検察側の冒頭陳述などによりますと、高林被告は2025年4月以降、部下の女性に一方的な好意を抱き、業務用チャットを通じて複数回メッセージを送ったとされています。

また、職場で女性の姿や所持品などを撮影したほか、2025年12月に職場から指導を受けた後も連絡をやめなかったとされています。

さらに2026年3月には、不正に複製した合鍵を使って女性の自宅に侵入し、私物を盗んだ罪にも問われています。

検察側は初公判で、「立場を利用した悪質な犯行だ」と指摘し、拘禁刑2年を求刑しました。一方、弁護側は罰金刑を求め、裁判は結審しました。

判決は30日に言い渡される予定です。

厚労省は、被害女性から複数回にわたって相談を受けていたと説明しています。省側は高林被告に直接注意し、業務用チャットで女性に連絡を取ることも禁じていたということです。

厚労省は、職員が逮捕・起訴されたことについて遺憾としたうえで、裁判の結果を踏まえて処分を検討するとしています。

今回の事件では、職場内の上下関係や業務用ツールが、つきまとい行為の手段になったとされる点が問われています。職場で被害相談があった場合、加害を訴えられた側への注意だけでなく、被害者の安全確保、接触遮断、業務上の導線整理など、組織としての実効的な対応が求められます。

リアルタイムサイト訪問者数
78