福岡県糸島市の野北漁港で5月18日未明、釣りをしていた男性が防波堤から海に転落し、近くにいた釣り人と漁師の連携によって救助される事故があった。
唐津海上保安部は6月24日、迅速な救助活動で男性の命を守ったとして、福岡市中央区の飲食店従業員・吉元亮平さん(41)と、糸島市の漁師・田中進一さん(41)に感謝状を贈呈した。
事故が起きたのは、5月18日午前3時45分ごろ。吉元さんは野北漁港の防波堤で釣りをしていたところ、突然「ドボーン」という大きな水音を聞いた。横を見ると、近くにいた釣り人の男性の姿がなく、約7メートル下の海面に転落していることに気づいたという。
吉元さんはすぐにロープ付きの網を海へ投げ入れ、転落した男性に掴ませて浮力を確保した。あわせて118番通報し、現場を照らし続けながら救助を待った。
その後、近くで漁船の出漁準備をしていた田中さんが、転落者の同行者から助けを求められ、船で現場へ急行。海面にいた男性の服をつかみ、船上へ引き上げた。
男性にけがはなく、命に別状はなかった。
唐津海上保安部の福田直樹部長は、夜間の転落で救命胴衣を着用していなかったことから危険な状況だったとしたうえで、「2人の迅速で的確な連携が功を奏した」と救助活動を高く評価した。
感謝状の贈呈後、2人は救助現場を改めて訪れ、当時の状況を説明した。吉元さんは「驚いたが、命が助かって本当に良かった」と振り返った。田中さんは「水難救助の経験がある中で、当たり前のことをしただけ」と話した。
田中さんは、福岡県水難救済会の救助員としても活動している。
夜間の防波堤は足元が見えにくく、海面までの高さがある場所では、転落後に自力で上がることが極めて難しい。今回の事故では、近くにいた人がすぐに異変に気づき、浮力確保、通報、船による引き上げまでが短時間でつながったことが、無事救助につながった。
海上保安部は、こうした市民の積極的な救助活動を、地域の安全を支える重要な力として今後も称えていく方針だ。
編集部まとめ
福岡県糸島市の野北漁港で、夜間に防波堤から釣り人が転落する事故が発生した。近くにいた吉元亮平さんがロープ付きの網で浮力を確保し、漁師の田中進一さんが船で駆けつけて男性を引き上げた。夜間、救命胴衣未着用、約7メートル下の海面という危険な状況だったが、2人の冷静な判断と連携により、男性はけがなく救助された。
記事注記
本記事は、海上保安部の発表、関係者への取材内容、各社報道を基に構成しています。事故状況や救助活動の詳細については、今後の発表により更新される可能性があります。

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