中京大学ソフトテニス部の部員3人が試合中、対戦相手のミスを喜び、相手をあおる発言をしていたことが、本誌の取材で分かった。審判や相手校監督への批判も確認されている。
大学は事実を認め、部が活動を一時自粛したと回答した。ただ、対象学生への措置は部内で決められ、内容も期間も明らかにしていない。
応援席から相手選手、監督、審判へ不適切発言
問題が起きたのは6月14日、滋賀県立長浜ドームで行われた試合だった。
中京大学によると、応援席にいた部員が対戦相手のミスを喜び、相手をあおる言葉を発した。さらに、審判と相手校監督への批判も確認された。
発言の対象は対戦相手、監督、審判。関わった学生は3人だった。
大学は今回の問題を「相手への敬意に欠ける事案」と受け止めている。一方、実際に使われた言葉は公表していない。
17日間、問題は大学に届かなかった
問題が起きたのは6月14日。大学とソフトテニス部が把握したのは7月1日だった。
大学は認知した当日に調査を始めたとしている。だが、問われるべきはその前の17日間だ。
指導者が発言に気づかなかったのか。周囲の部員が報告しなかったのか。部内で情報が止まったのか。外部から指摘されるまで問題として扱われなかったのか。
大学は、発覚の経路や報告が遅れた理由を明らかにしていない。
複数の部員がいる応援席で、3人による不適切な発言が続いていた。それが17日間、大学側に届かなかった事実は、部内の報告体制と指導者の監督が機能していたのかという疑問を残す。
公表は発生から26日後
大学と部が問題を把握した7月1日から、部が謝罪を公表した7月10日までは、さらに9日を要した。
大学側は、連盟や対戦校への事実報告と学内対応を進めた結果だと説明している。
関係者への確認や謝罪に時間が必要だったことは理解できる。それでも、発生から公表までは26日。ほぼ1カ月だった。
当初の説明では、対象学生が3人だったこと、部全体が活動を自粛したこと、措置を部内で決めたことまでは示されていない。
大学がどの時点で何を把握し、なぜ公表内容を限定したのか。その判断過程は依然として見えない。
対象学生への措置は部内で決定
対象学生には、ソフトテニス部内の協議に基づく措置が講じられている。
大学は教育的な配慮とプライバシー保護を理由に、具体的な内容と期間を公表していない。
措置を決めたのは大学本部や体育会ではなく、問題が起きたソフトテニス部だった。決定内容は大学の担当部署へ共有されたという。
ただ、大学本部が措置の妥当性を審査したのか、部から報告を受けただけなのかは分からない。
学生の氏名を伏せることと、対応の基準を説明しないことは別の問題だ。活動を自粛するほどの事案でありながら、どの程度の措置が取られたのかを外部から確認できない状態が続いている。
部全体が活動自粛 相手方へ直接謝罪
ソフトテニス部は問題を把握した後、活動を一時自粛した。
その間、関係者へのヒアリングと全部員によるミーティングを実施。部の責任者らは、相手方チームと関係者へ直接謝罪し、説明も終えたという。
一方、活動を自粛した期間、大会出場への影響、現在の活動状況は公表されていない。
数日間の練習見合わせだったのか、対外試合や大会出場まで止めたのか。「活動自粛」という言葉だけでは、対応の実態は見えてこない。
部員と指導者を対象に研修へ
大学は再発防止策として、ソフトテニス部の全部員と指導者を対象に研修を実施する方向で調整している。
部則も見直し、大学担当部署による定期的なヒアリングや研修を通じ、指導者を含む監督体制を強化する方針だ。
学生3人への注意だけで終わらせず、指導者と組織の体制まで見直す判断は妥当だろう。同時に、それは大学側も今回の問題を「一部部員の失言」だけでは処理できないと認識していることを意味する。
必要なのは研修を実施したという報告ではない。誰が改善状況を確認し、再発防止策の効果を検証するのか。その仕組みまで示せるかが問われる。
大学本部は公式見解を公表せず
中京大学本部は、今回の問題について新たな公式見解を公表する予定はないとしている。
理由は「暴力等の事件性がない」ためだという。
しかし、大学スポーツの信用を損なう行為は、暴力や刑事事件だけではない。
対戦相手への敬意、審判への態度、部内の報告経路、指導者の監督責任。今回の問題で問われているのは、競技以前の組織倫理だ。
部全体を活動自粛させ、相手方へ謝罪し、部則と指導体制まで見直す。それほどの対応を進めながら、大学本部としては公式説明を出さない。
処分を伏せることはできても、説明責任まで伏せることはできない。
本誌は今後、問題の把握が17日後になった理由、部内で決めた措置を大学本部がどう検証したのか、再発防止策が実際に機能しているのか、この3点を引き続き確認する。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:本記事は、中京大学が本誌の質問に寄せた書面回答を基に構成した独自報道です。対象学生の氏名、実際に発せられた言葉、措置の具体的な内容と期間、活動自粛の期間は公表されていません。
編集部まとめ
中京大学は、ソフトテニス部員3人が対戦相手のミスを喜び、相手をあおる発言をしたほか、審判や相手校監督を批判していた事実を認めた。
部は活動を一時自粛し、相手方への直接謝罪も終えている。一方、対象学生への措置は部内で決定され、内容と期間は非公表となっている。
問題発生から大学の把握まで17日、公表までは26日を要した。大学本部は暴力などの事件性がないことを理由に、新たな公式見解を出さない方針だ。
暴力がなかったことと、組織として説明しなくてよいことは同じではない。問われているのは、部員3人の反省だけではなく、17日間問題を拾えなかった中京大学の監督体制そのものだ。
独自取材で分かった要点
中京大学は、ソフトテニス部員3人が対戦相手のミスを喜び、相手をあおる発言をしたほか、審判と相手校監督を批判していた事実を認めた。
問題は6月14日に起きたが、大学と部が把握したのは7月1日。部は活動を一時自粛し、相手方への直接謝罪を終えている。
対象学生への措置はソフトテニス部内で決められたが、内容と期間は非公表。大学本部は、暴力などの事件性がないことを理由に、新たな公式見解を公表しない方針を示している。

※中京大学体育会ソフトテニス部が2026年7月10日に公式Xで公表した謝罪文
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もちろん、ヤジや煽るような発言は不適切だった。
でもこれは刑事事件でもなく、裁判する事になった訳でもない。
頑張っている部員には非常に迷惑。
ネットに上げる人は叩いて揚げ足取ってどうする?
叩いて揚げ足取ってた人は満足?事件になっていないのに。
大学のこういうのは上がるけど、高校の方がビンタや体罰沢山あるしもっと酷いと思いますが⋯。
ただ本人や保護者、周りの学校も言えてないだけです。
先日の西日本インカレ、普通に出てましたよね。数ペア棄権してたから、その中の誰かだろうね。
大会期間7/11〜7/14
大学側、悪手に悪手を重ねすぎだろ。
謝りました、ミーティングと研修受けました!本人らには処分を下したけど内容は伏せます。
舐めすぎだろ。最終的に許されるって思って舐めたことする学生多いんだからさ
ガッツリ公表して処分しないと。