佐川急便は7月18日、会員制サービス「スマートクラブ」の配達予定通知メールに、本来とは異なる利用者の氏名やメールアドレスなどが表示される不具合が発生したと発表した。個人情報が漏えいした可能性のある対象者は約7万人に上る。

別人の氏名やメールアドレスを誤表示
佐川急便によると、誤って表示された可能性がある情報は、利用者の氏名、メールアドレス、荷物の「お問い合せ送り状No.」の3項目。
住所や電話番号、クレジットカード情報などは含まれていないとしている。
スマートクラブは、荷物の配達予定通知を受け取ったり、配達日時や受け取り場所を変更したりできる会員制サービス。送り状番号は、荷物の配送状況を確認する際に使用される。
15日夕方に不具合を確認
同社は7月15日夕方ごろ、配達予定通知メールの一部に、別の利用者の情報が表示されている事象を確認した。
調査の結果、システム復旧作業を行った際、配達予定通知メールに関する設定を誤ったことが原因と判明した。
第三者による不正アクセスやサイバー攻撃は確認されておらず、社内の復旧作業に伴う設定ミスだったという。
システムは復旧、対象者へ順次案内
佐川急便はすでに復旧作業を完了し、現在はスマートクラブを正常に利用できる状態だとしている。
個人情報が漏えいした可能性のある利用者には、謝罪と事案の説明を記載した案内メールを順次送付する方針。
同社は今回の不具合について謝罪するとともに、再発防止に取り組むとしている。
配送通知を装う不審メールに注意
今回、住所や金融情報は対象に含まれていないものの、氏名とメールアドレス、送り状番号の組み合わせが第三者に知られた可能性がある。
これらの情報を利用し、実在する配送通知を装ったフィッシングメールが送られる可能性も否定できない。
佐川急便や配送業者を名乗るメールを受け取った場合は、本文中のリンクをすぐに開かず、送信元や記載内容を慎重に確認する必要がある。
再配達料金や本人確認を理由に、クレジットカード情報や暗証番号の入力を求めるメールにも注意が必要だ。
編集部まとめ
住所や金融情報が含まれていなかったとしても、氏名とメールアドレス、送り状番号は、配送通知を装った詐欺に悪用される恐れがある。利用者への速やかな説明だけでなく、システム復旧時の設定変更を複数人で確認するなど、人的ミスを前提とした再発防止策が求められる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:佐川急便の発表および各社報道を基に構成しています。約7万人は漏えいが確定した人数ではなく、影響を受けた可能性がある対象規模です。
記事要点
佐川急便の会員制サービス「スマートクラブ」で、配達予定通知メールに別の利用者の氏名、メールアドレス、送り状番号が表示される不具合が発生し、約7万人分の個人情報に影響した可能性がある。原因はシステム復旧作業時の設定ミスで、不正アクセスやサイバー攻撃は確認されていない。現在は復旧済みで、同社は対象者への案内と再発防止を進めている。
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