名古屋工業大学は7月24日、大学院工学研究科に所属する50代の教授について、教職員1人に対する複数のハラスメント行為が認められたとして、停職3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
処分は23日付です。大学は被害者のプライバシー保護などを理由に、具体的な言動や発生時期、被害者との関係などを明らかにしていません。
セクハラ・パワハラ・アカハラを認定
名古屋工業大学によると、処分を受けた教授には、教職員1人に対するセクシャルハラスメント、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントが認められました。
セクハラは性的な言動によって相手に不快感や不利益を与える行為、パワハラは職務上の地位や人間関係の優位性を背景に、業務上必要な範囲を超えて相手に精神的・身体的な苦痛を与える行為を指します。
アカデミックハラスメントは、大学や研究機関などで、教育・研究上の立場を利用して相手に不利益を与える行為です。
今回のケースでは3種類のハラスメントが認定されましたが、大学は被害者の特定につながるおそれがあるとして、詳しい内容を公表していません。

※名古屋工業大学公式HPより
50代教授を停職3カ月
大学は調査結果を踏まえ、教授を停職3カ月の懲戒処分としました。
停職は一定期間、職務に就かせない処分です。大学教員に対する懲戒処分としては重い措置の一つで、大学側が複数のハラスメント行為を重大と判断したことがうかがえます。
一方、行為がどの程度の期間にわたっていたのか、被害の申告を受けてから処分決定までにどのような調査が行われたのかについては明らかにされていません。
学長「事態を真摯に受け止める」
小畑誠学長は、今回の処分について「事態を真摯に受け止め、再発防止を確実に進める」とコメントしました。
大学は今後、学内のハラスメント防止体制や相談窓口の運用を改めて点検し、教職員への周知や研修などを通じて再発防止を図るものとみられます。
ただし、大学側が具体的にどのような再発防止策を実施するのかは、現時点では公表されていません。
名古屋を代表する工科系国立大学
名古屋工業大学は、名古屋市昭和区に本部を置く国立大学です。工学分野を中心に教育・研究を展開し、東海地方の産業界とも深い関わりを持っています。
地域の技術者や研究者を数多く送り出してきた大学だけに、教員によるハラスメントが認定された今回の処分は、学生や教職員だけでなく、地域社会からの信頼にも関わる問題です。
編集部まとめ
今回の処分では、セクハラ、パワハラ、アカハラという異なる種類のハラスメントが同時に認定されました。
一方で、被害者保護を理由として事案の詳細が公表されていないため、どのような行為が処分の対象となったのか、大学の管理体制にどのような課題があったのかは見えにくいままです。
被害者のプライバシーを守りながら、再発防止策の内容や相談体制の改善状況をどこまで説明できるかが、今後の大学側の対応で問われます。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項:本記事は、名古屋工業大学が公表した懲戒処分の内容を基に構成しています。被害者のプライバシー保護のため、具体的な行為や関係者の詳細は公表されていません。
3種類のハラスメントを認定、問われる大学の再発防止
名古屋工業大学は、教職員1人へのセクハラ、パワハラ、アカハラを認定し、大学院工学研究科の50代教授を停職3カ月としました。被害者保護のため事案の詳細は非公表ですが、異なる種類のハラスメントが同時に認定された点は重く、今後は相談体制や教職員研修、組織内のチェック機能をどのように改善するかが問われます。
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