北海道江別市で男子大学生が集団暴行を受けて死亡し、現金などを奪われた事件の裁判員裁判で、検察側は8月3日、主犯格とされる川口侑斗被告に無期懲役を求刑した。
川口被告は事件当時18歳の特定少年。2024年、当時17歳だった少年や、被害者の交際相手だった八木原亜麻被告ら男女計6人で共謀し、江別市内の公園で大学生の長谷知哉さん=当時20歳=に激しい暴行を加えて死亡させ、現金やクレジットカードなどを奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている。
札幌地方裁判所で開かれた論告求刑公判で、検察側は、川口被告が被害者への暴行を主導し、金品の要求に至るまで終始中心的な立場にあったと指摘した。
犯行について「類例を見ないほど悪質」と述べ、被害者の死亡につながる圧倒的な暴行を主導した責任は極めて重いと主張。公判中には共犯者へ責任を転嫁するような姿勢もみられたとして、「最大限の責任と非難が向けられるべきだ」と無期懲役を求めた。
司法解剖では、長谷さんの顔や頭部に出血していない箇所がほとんどないほどの損傷が確認され、死因は外傷性ショックと認定されている。
公判では長谷さんの遺族も意見を述べ、川口被告に対し「主犯格は間違いなくお前だ」「一生許せない。極刑を望む」と、強い処罰感情を示した。
一方、弁護側は川口被告の生育環境などを挙げ、情状を考慮した量刑を求めている。
この事件を巡っては、事件当時17歳だった少年に懲役30年が求刑されているほか、別に審理された共犯者にも懲役30年などの実刑判決が言い渡されている。一部の裁判は控訴中となっている。
川口被告への判決は8月7日に札幌地裁で言い渡される予定。裁判所が犯行の主導性や結果の重大性、事件当時の年齢、生育環境などをどのように評価するかが焦点となる。
編集部まとめ
検察側は、川口被告を暴行と金品要求の双方を主導した中心人物と位置づけ、無期懲役を求刑した。被害者が受けた暴行の凄惨さに加え、共犯者間の役割や責任の重さを裁判所がどのように判断するのか、8月7日の判決が注目される。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
被告は事件当時18歳の特定少年です。判決確定までは無罪推定の原則に基づき、「被告」「罪に問われている」と表記しています。
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