【沖縄・浦添】港川中HDD紛失 ダークウェブ調査で流出確認されず 市教委が継続監視

浦添市立港川中学校のHDD紛失問題とダークウェブ調査の経過を伝える週刊TAKAPIニュース画像

沖縄県浦添市の市立港川中学校で個人情報を含むポータブルHDDが紛失した問題で、浦添市教育委員会は2026年8月25日、外部の専門業者によるダークウェブ調査の結果、現時点で本件に関する情報流出は確認されていないと発表した。

調査対象は事案が発生した2026年2月から7月31日まで。市教委は今後も調査を定期的に実施し、結果が判明するたびに公表内容へ追記するとしている。

紛失したHDDには、生徒や保護者、家族らに関する情報を中心に約9100人分の個人情報が含まれていたことが判明している。氏名や住所、緊急連絡先だけでなく、健康状態、既往症、アレルギー、テスト得点、評定などの情報が保存され、職員名簿や顔写真、学校行事の写真も格納されていた。

2月10日に紛失判明 保守業者のHDDに学校データ

問題のHDDは、学校のファイルサーバーの障害復旧作業に伴い、保守業者が一時的に学校データを保存するために使用していたものだった。

市教委によると、1月23日からバックアップ作業が行われ、1月30日の作業後もデータを保存したHDDがPC準備室内に残されていた。2月10日、保守作業員が回収しようとした際に紛失が判明した。校内を捜索したものの発見されず、3月5日に保守事業者から市教委へインシデントとして報告された。

警察には事業者から遺失届が提出され、学校側も被害届を提出。総務省、文部科学省、個人情報保護委員会などにも報告された。

ダークウェブを専門業者が調査 7月31日まで流出確認されず

市教委は外部の専門業者へ調査を委託し、紛失したHDDに含まれていた情報がインターネット上に出回っていないか確認を進めている。

8月25日に公表された最新の経過報告では、ダークウェブ調査を定期的に実施していると説明。2026年2月から7月31日までの調査では、本件に関する情報の流出は確認されなかった。

市教委は調査を終了せず、今後も定期的に実施する。具体的な「四半期ごと」などの公表間隔は示していないが、調査結果が判明するたびに市ホームページへ追記するとしている。

再発防止策を市内全小中学校へ サーバー室の管理を強化

市教委はこれまでに、市内全小中学校を対象として管理体制の見直しを進めている。

従来の「PC準備室」を「サーバー室」に変更して原則立入禁止とし、鍵は教頭が一括管理。入退室時には利用者名簿への記録を徹底する運用に改めた。

さらに、3月25日までにサーバー本体へのセキュリティワイヤー設置を完了。保守作業員が入室する際には顔写真付き名簿で本人確認する仕組みを整え、情報セキュリティ事故が発生した場合の報告・連絡フローも再徹底した。防犯カメラについても設置に向けた準備を進めているとしている。

一方、今回の紛失の直接的な背景となったポータブルHDDへの一時的なデータ保存について、今後どのような運用ルールに変更するのか、保守業者との契約内容を変更したのかなどは、8月25日の経過報告では具体的に示されていない。

警察は4月時点で捜査継続 8月公表では新たな説明なし

警察の対応について、市教委は4月15日の経過報告で「警察による捜査や関係者へのヒアリングは継続している」と説明し、この時点ではHDDは発見されていなかった。

ただし、8月25日に公表された最新の経過報告はダークウェブ調査の結果が中心で、HDDの捜索状況や警察捜査の進捗、事件化の有無などについて新たな説明は掲載されていない。

専用窓口を設置 4月10日までに6件の相談

対象者への対応として、市教委は3月14日に保護者や卒業生向けの説明会を開催したほか、3月16日から4月16日まで専用コールセンターを設置した。

市教委の4月15日の公表によると、3月16日から4月10日までのコールセンターへの問い合わせは計6件だった。専用コールセンター終了後の4月17日以降は、浦添市立教育研究所が問い合わせを受け付ける体制へ移行している。

また、市教委は個人情報流出による二次被害への注意を呼びかけ、不審な電話やメール、ショートメールなどに注意するよう求めている。

一方、対象者全員への個別通知の実施状況や、今後実際に流出が確認された場合にどのような補償・監視措置を講じるのかについては、8月25日の公表では具体的に示されていない。

編集部まとめ

港川中学校のHDD紛失問題では、2026年2月から7月31日までのダークウェブ調査で、本件に関する情報流出は確認されなかった。

市教委は再発防止策を市内全小中学校で進めるとともに、ダークウェブ調査を今後も継続する。

HDD自体の所在や警察捜査については8月25日の公表で新たな説明がなく、今後の経過と情報公開が引き続き焦点となる。

週刊TAKAPI編集部/成田

特記事項

本記事は、浦添市教育委員会が2026年3月13日、4月15日、8月25日に公表した港川中学校のポータブルHDD紛失に関する情報を基に、最新の経過を整理したものです。

8月25日に新たに公表された主な内容は、外部専門業者によるダークウェブ調査で、2026年2月から7月31日までの範囲について本件に関する情報流出が確認されなかったことです。

「情報流出がなかったことが確定した」「今後も流出する可能性がない」とするものではありません。

Q1 港川中学校のHDDから個人情報は流出した?

A1 2026年8月25日時点の市教委発表では、2月から7月31日までを対象としたダークウェブ調査で、本件に関する情報流出は確認されていません。

Q2 HDDには何人分の情報が入っていた?

A2 市教委によると約9100人分です。氏名や住所、健康状態、成績などのほか、職員名簿、顔写真、行事写真も含まれていました。

Q3 再発防止策は実施されている?

A3 市内全小中学校で、サーバー室への立入制限、鍵と入退室記録の管理強化、セキュリティワイヤー設置、保守作業員の本人確認などが進められています。

Q4 警察の捜査はどうなっている?

A4 4月15日時点では捜査と関係者へのヒアリングが継続していました。8月25日の最新公表では、警察捜査について新たな進捗は示されていません。

Q5 今後も情報流出を調べる?

A5 市教委はダークウェブ調査を定期的に続け、結果が判明するたびに公表するとしています。

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