浜松市で「つけ麺の人気店」を探していると、候補として名前が挙がる店がある。
浜松市中央区雄踏に店を構える「つけめん 京蔵(きんぞう)」だ。
「京蔵」と書いて「きょうぞう」と読みたくなるが、正式な読み方は「きんぞう」。
最大の特徴は、見るからに濃厚な豚骨魚介系のつけ汁と、存在感のある極太麺だ。
さらに京蔵を語るうえで外せないのが、店主が東京の有名つけ麺店「六厘舎」で修業した経歴を持つこと。
今回は、浜松・雄踏で長年支持される「つけめん 京蔵」の一杯を掘り下げていく。
浜松「つけめん 京蔵(きんぞう)」とは?
つけめん 京蔵は、浜松市中央区雄踏にあるつけ麺専門店。
2011年にオープンした店で、店主は浜松市内のラーメン店などで経験を積んだ後、東京・品川の「六厘舎」で約2年半修業。その後、地元浜松に戻って京蔵を開業した。
開業当時の浜松では、現在ほど「つけ麺」というジャンルが一般的ではなかった。
店主は過去のインタビューで、浜松にはまだつけ麺がほとんどなかったため、つけ麺をメインにすると決めたと振り返っている。
つまり京蔵は、浜松につけ麺文化が現在ほど定着していなかった時代から営業してきた一軒でもある。
「京蔵」は“きょうぞう”ではなく「きんぞう」
検索するときに注意したいのが店名だ。
京蔵=「きんぞう」
と読む。
店名の「京蔵」は店主の名前に由来するわけではなく、好きな漢字を組み合わせ、読みやすさや字画なども考えて決めたという。
店主自身も「きょうぞうと読む人も多い」と明かしており、「浜松 きょうぞう つけ麺」と覚えている人がいても不思議ではない。
実食|まず驚くのは“つけ汁の濃さ”
京蔵のつけ麺が運ばれてくると、まず目を引くのがつけ汁の濃厚さだ。
一般的なラーメンスープのようなサラサラ感とはかなり違う。
見るからに粘度があり、麺を入れればつけ汁がしっかり絡みついてくるタイプ。
豚骨を軸にした動物系の力強さと魚介系の風味が重なり、口に入れた瞬間から旨味が押し寄せる。
ただ「濃い味」というだけではない。
魚介の香りが入ることで、豚骨系の重量感一辺倒にならず、濃厚つけ麺らしい複雑な味わいに仕上がっている。
極太麺をつけ汁へ――絡み方がすごい
そして京蔵で外せないのが極太麺。
細麺を勢いよくすすって食べるラーメンとは、かなり方向性が違う。
太く存在感のある麺をつけ汁へ入れる。
引き上げると、濃厚なつけ汁が麺の表面を覆うようについてくる。
一口食べると、最初に濃厚な魚介豚骨の旨味。
その後から太麺の食感と小麦の存在感が追いかけてくる。
この「濃厚なつけ汁に負けない麺」というバランスが京蔵の大きな魅力だ。
麺を全部沈めなくても十分濃厚
つけ麺というと、麺をつけ汁へたっぷり沈めたくなる。
しかし京蔵の場合、最初から全部を沈めなくてもいいかもしれない。
つけ汁自体の粘度が高く、少量でも極太麺にしっかり絡むからだ。
まずは麺だけ。
次に麺の半分程度につけ汁。
その後、好みに合わせてたっぷりつける。
食べ方を変えていくと、麺そのものとスープの両方を楽しみやすい。
2026年8月の利用者口コミでも、つけ汁がよく絡むため「少しつける程度でも楽しめた」という趣旨の感想が投稿されている。

なぜ京蔵のつけ麺はこれほど濃厚なのか
京蔵のルーツをたどると、この一杯の方向性が分かりやすい。
2011年の開店時、浜松経済新聞は、店主が東京の六厘舎で約2年半修業したと報じている。
当時紹介された京蔵のスープは、大量の豚骨を長時間煮込んだ濃厚な豚骨魚介系。
さらに極太麺を合わせるスタイルだった。
現在紹介されている一杯にも、その「濃厚なつけ汁×太い麺」という基本的な方向性を見ることができる。
“六厘舎そのまま”ではなく浜松の京蔵へ
興味深いのは、有名店で修業したという経歴だけではない。
店主は最初から地元・浜松で自分の店を開くことを決めていたという。
東京の人気店のスタイルを単純に持ち込むというより、浜松で「つけ麺」を一つの選択肢として定着させていった店と見ることもできる。
オープンは2011年。
それから15年以上。
飲食店、とりわけラーメン業界は入れ替わりが激しい。
その中で現在まで名前が知られていること自体、京蔵が浜松のつけ麺文化の中で築いてきた存在感を物語っている。
濃厚なのに、また箸が伸びる
京蔵のつけ麺を食べ進めて感じるのは、単純な「濃さ」だけでは説明しにくい魅力だ。
確かに濃厚。
かなり濃厚だ。
しかし、豚骨だけで押し切るのではなく魚介系の風味が加わることで、次の一口へ自然と箸が伸びる。
そして極太麺の存在感がある。
つけ汁が強ければ麺も強い。
どちらか一方だけが目立つのではなく、濃厚スープと極太麺をセットで完成させるタイプのつけ麺と表現した方が近い。
最後はスープ割りまで楽しみたい
麺を食べ終えた後も、まだ終わりではない。
濃厚なつけ汁をそのまま飲むのではなく、スープ割りで締める楽しみがある。
麺を食べている途中とは違い、スープとして飲みやすくなった状態で魚介や動物系の旨味を改めて味わえる。
つけ麺は、
麺を味わう
↓
つけ汁との組み合わせを楽しむ
↓
最後にスープとして締める
という一杯の中での変化も魅力だ。
京蔵へ行ったなら、時間とお腹に余裕があれば最後まで楽しみたい。
「つけめん 京蔵」の営業時間・場所は?
店舗は静岡県浜松市中央区雄踏1丁目12-21。
舞阪駅からは約2kmあり、車で訪れる利用者も多いエリアだ。
2026年9月時点で確認できる店舗情報では、営業時間は基本的に11時~14時。スープ切れで終了する場合がある。
駐車場については、店舗前の舗装部分ではなく、別途用意された砂利の駐車スペースを利用する案内が出ているため、初訪問時は注意したい。
営業時間や定休日は変更される可能性があるため、遠方から訪れる場合は最新情報を確認してから向かうのがおすすめだ。
浜松で濃厚つけ麺を食べるなら候補に入れたい一軒
浜松には現在、多くのラーメン店・つけ麺店がある。
その中でも京蔵には、
「六厘舎で修業した店主」
「2011年創業」
「濃厚な豚骨魚介系つけ汁」
「存在感抜群の極太麺」
という明確な個性がある。
特に濃厚魚介豚骨系のつけ麺が好きな人なら、一度はチェックしておきたいタイプだろう。
浜松市中心部から少し離れた雄踏まで足を運んでも食べたくなる。
そんな「目的地になるつけ麺店」の一つが、つけめん 京蔵(きんぞう)だ。
つけめん京蔵は「きょうぞう」と読む?
正式な読み方は「きんぞう」。
「京蔵」という漢字から「きょうぞう」と読む人も多いが、店主自身も過去のインタビューで読み間違えられることが多いと話している。
検索するときは「浜松 京蔵 つけ麺」「浜松 きんぞう つけ麺」で探すと見つけやすい。
京蔵は六厘舎と関係がある?
店主は独立前、東京の有名つけ麺店「六厘舎」で約2年半修業している。
その後、地元浜松へ戻り、2011年に京蔵を開業した。
京蔵のつけ麺はどんな味?
最大の特徴は、粘度の高い濃厚な豚骨魚介系つけ汁と極太麺の組み合わせ。
あっさり系というより、濃厚系つけ麺をしっかり味わいたい人向けの一杯だ。
※営業時間、定休日、価格、メニューなどは変更される場合があります。来店前に店舗の最新情報をご確認ください。
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週刊TAKAPI編集部:黒木
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