広島県大竹市の戸田工業大竹事業所で9月2日夜、塗料製造の作業をしていたインドネシア国籍の技能実習生の男性がミキサーに巻き込まれ、死亡する事故がありました。
死亡したのは、インドネシア国籍の技能実習生、インドラ・クルニアワンさん(21)です。
警察と消防によると、2日午後10時15分ごろ、大竹市明治新開の戸田工業大竹事業所で、従業員から「ミキサーに首を挟まれている」と通報がありました。クルニアワンさんは現場で死亡が確認されました。
別の報道では、通報時刻を午後10時20分ごろとしています。大竹署によると、クルニアワンさんは一人で塗料製造の作業をしていて、事故の目撃者はいませんでした。警察は防犯カメラの映像などを確認し、事故の詳しい状況を調べています。
ミキサーの「つまり」を取り除く作業中だった可能性
警察と消防への取材に基づく報道では、クルニアワンさんは塗料を作るため、ミキサーに原材料を入れて混ぜる作業をしていました。
その際、ミキサー内部のつまりを取り除こうとしていたところ、機械に巻き込まれたとみられています。
ただし、事故当時にミキサーが停止していたのか、どのような手順でつまりを取り除こうとしていたのかは、現時点で明らかになっていません。
機械の目詰まり除去は「調整作業」に含まれる
事故原因を考えるうえで重要になるのが、機械を扱う際の安全措置です。
労働安全衛生規則107条では、機械の掃除、給油、検査、修理、調整を行う際、労働者に危険を及ぼすおそれがある場合、原則として機械の運転を停止するよう事業者に求めています。
さらに厚生労働省は、この「調整」には、原材料が目詰まりした場合の除去作業も含まれると示しています。機械を停止した場合には、他の作業者が誤って起動しないよう、起動装置への施錠や表示などの措置も求められます。
ただし、今回の事故で実際にどの安全措置が取られていたのかは公表されていません。この規則に違反していたと現段階で断定することはできません。
ミキサーの大きさは報道に差
事故が起きたミキサーについては、報道ごとに寸法が異なっています。
警察と消防への取材に基づく報道では直径、深さともに約1.1メートルとされる一方、大竹署への取材に基づく別の報道では、直径、深さともに1.5メートルとされています。
事故原因の中心ではないため、本記事ではいずれか一方を確定値として扱いません。
戸田工業大竹事業所で発生
戸田工業の公式情報によると、大竹事業所は広島県大竹市明治新開1番4にある同社の製造拠点です。
9月3日昼までに確認した同社公式サイトでは、今回の事故に関する詳細な発表は確認できませんでした。
また、広島労働局の2026年度報道発表資料にも、3日昼時点で今回の事故に関する発表は掲載されていません。これは労働基準監督署などが事故を確認・調査していないことを意味するものではありません。
編集部まとめ
21歳の技能実習生が、塗料製造用ミキサーの作業中に死亡しました。
関連報道では、ミキサー内のつまりを取り除こうとしていた可能性が伝えられています。労働安全衛生規則では、目詰まりした原材料の除去も機械の「調整」に含まれ、危険がある場合は原則として運転停止などの措置が求められます。
今回、実際にどのような作業手順や安全措置が取られていたのかは明らかになっておらず、警察が事故原因を調べています。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
本記事は2026年9月3日時点の警察・消防への取材に基づく公開報道、戸田工業の公式情報、厚生労働省・e-Govの労働安全衛生規則を確認して構成しています。事故時刻やミキサー寸法には報道差があります。事故原因、安全装置の状態、作業手順、被害者の実習期間・作業経験、会社側の事故に関する詳細な説明については現時点で確認できていません。
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