愛知県豊川市の豊川市民病院で2026年4月、イラン国籍の男性が死亡しているのが見つかった事件で、豊川署捜査本部は9月4日、男性に暴行を加えて死亡させ、財布や携帯電話などを奪ったとして、外国籍の男女3人を強盗致死の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは、イラン国籍で住所不定、無職のキャラミ・ナーデル容疑者(49)と、いずれもブラジル国籍で岐阜県可児市川合に住むイナハラ・ファビオ・マサユキ容疑者(37)、クニナリ・ジェシカ・ユミ容疑者(37)です。捜査本部は3人の認否を明らかにしていません。
新城PAで木製バットなど使い複数回殴った疑い
警察によると、3人はほかの人物と共謀し、4月3日、東名高速道路の新城パーキングエリアで、イラン国籍のアリレザ・シャーモラーディーさん(当時41)の頭や腹などを木製バットなどで複数回殴った疑いが持たれています。
その後、シャーモラーディーさんと一緒にいた女性を車に押し込み、豊川市内の病院まで移動する間にもシャーモラーディーさんに暴行を加え、現金1万8000円が入った財布などを奪い、一連の暴行によって呼吸循環不全で死亡させた疑いです。
女性にも暴行を加え、携帯電話を奪ったとされています。
4月の目撃情報では「棒のようなもの」 再逮捕容疑で凶器が具体化
事件発生直後の4月段階では、新城PAで複数の男性が口論し、暴行を受けた人物が車に無理やり乗せられたとの目撃情報が捜査関係者への取材で報じられていました。
また、当時の目撃情報では、シャーモラーディーさんが「棒のようなもの」で殴られ、黒い乗用車に押し込まれる姿が目撃されたとされています。
9月4日の再逮捕容疑では、警察が凶器について「木製バットなど」としており、4月時点の目撃情報より具体的な内容が明らかになった形です。
司法解剖では、シャーモラーディーさんの全身に複数の傷や皮下出血が確認されていました。
車2台が被害男性の車を囲んだとの情報も
新城PAでは、シャーモラーディーさんの車を乗用車2台が囲むように停車していたことも、捜査関係者への取材で明らかになっています。
さらに4月には、シャーモラーディーさんを運んだとみられる黒いワンボックス車について、ナンバープレートが付け替えられていた可能性も報じられていました。
8月には、遺体の遺棄に使われたとみられる車が蒲郡市内に乗り捨てられ、警察が遺体発見から数日後に発見、押収していたことも判明しています。
8月の死体遺棄容疑から強盗致死容疑へ
3人は8月14日、シャーモラーディーさんの遺体を豊川市民病院のロータリーに遺棄した疑いで逮捕されていました。
今回の再逮捕では、捜査本部が新城PAでの暴行だけでなく、その後の車内での暴行、金品の強奪、死亡までを一連の行為として強盗致死容疑を適用しています。
捜査本部は、今回再逮捕した3人以外にも2人が事件に関与したとみて調べています。
薬物密売を巡るトラブルも捜査
捜査本部は、関係者の間に薬物の密売を巡るトラブルがあったとみて事件の経緯を調べています。
ただし、薬物密売を巡るトラブルが今回の犯行の直接的な動機だったと確定したわけではありません。
編集部まとめ
4月当初に「棒のようなもの」とされていた凶器は、今回の再逮捕容疑で「木製バットなど」と具体化しました。捜査は8月の死体遺棄容疑から、暴行、金品の強奪、死亡までを対象とする強盗致死容疑へ進んでいます。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事の9月4日の再逮捕内容は、豊川署捜査本部への取材に基づく複数の報道を照合して構成しています。週刊TAKAPIが今回の再逮捕について愛知県警から直接説明を受けたものではありません。
愛知県警公式サイトの9月4日付新着情報を確認した範囲では、今回の再逮捕について容疑事実を記した個別の報道発表文や記者会見全文は掲載されていません。
「木製バットなど」は9月4日の再逮捕容疑として警察への取材を基に報じられた内容、「棒のようなもの」は4月当時の目撃情報です。3人の認否は明らかにされていません。
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