愛知県西部と岐阜県美濃地方で8日夕方、猛烈な雨となり、河川氾濫や浸水の危険が極めて高まっています。
気象庁は午後6時20分、愛知、岐阜両県を流れる庄内川に警戒レベル5相当の「氾濫特別警報」を発表しました。矢田川の瀬古基準観測所では氾濫発生水位に到達し、名古屋市ではすでに浸水が発生しているおそれがあるとして、直ちに安全を確保するよう呼びかけています。
庄内川に午後6時20分、レベル5氾濫特別警報
庄内川の氾濫特別警報は8日午後6時20分に発表されました。
気象庁の指定河川洪水予報一覧では、その後の更新情報が午後6時30分付で掲載されています。発表と更新の時刻を混同しないよう注意が必要です。
矢田川では、名古屋市にある瀬古基準観測所で氾濫発生水位に達しました。気象庁は、すでに氾濫が起きている可能性があり、災害が発生しているおそれがあるとしています。
名古屋で1時間104.5ミリ 観測史上1位を更新
気象庁の観測では、名古屋市千種区の「名古屋」観測点で、午後4時53分までの1時間に104.5ミリの雨を記録しました。
同地点では1890年の統計開始以降、1時間降水量として最も多い値となり、これまでの97.0ミリを更新しました。
この104.5ミリは、気象庁が午後7時20分現在で公表している速報値です。気象庁は最新気象データについて、後から値が修正される場合があるとしています。
3時間降水量も名古屋で185.0ミリに達し、短時間に雨が集中しました。
名古屋市でレベル5「緊急安全確保」
名古屋市では、河川の増水や浸水を受け、一部地域に警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されています。
レベル5は、すでに安全な避難ができない可能性があり、命の危険が迫っている段階です。
周囲が冠水している場合などは無理に避難所へ向かわず、頑丈な建物の高い階など、現在いる場所より少しでも安全な場所へ移る必要があります。
道路冠水も相次ぐ 車での移動は危険
名古屋市内では8日夕方、道路冠水や浸水が各地で発生しました。
河川沿いだけでなく、アンダーパス、地下施設、低い土地では短時間に水位が上昇する危険があります。
冠水した道路は水深を外から判断できません。車両で進入すると立ち往生したり、流されたりするおそれがあるため、進入しないでください。
東三河は西部と危険度に差 豊橋は雷注意報
午後8時すぎの時点では、東三河は名古屋市周辺と同じ警戒レベル5の状況にはなっていません。
豊橋市では雷注意報が出ており、西部ほど切迫した警報状況ではない一方、9日も雷雨となる可能性があります。
豊橋では8日夜も雨の可能性があり、9日は雷雨が予想されています。
東三河については、豊川、梅田川、柳生川など各河川の午後8時時点の最新水位を、今回確認できた公的データだけでは一括して確定できないため、「安全」「危険水位には達していない」といった断定はしません。
気象庁のキキクルや愛知県の河川水位情報を、その時点の最新更新時刻と合わせて確認する必要があります。
東三河でも短時間豪雨には備えを
今回の大雨は名古屋市を中心とする愛知県西部で特に深刻になっています。
一方、東三河でも局地的に雨雲が発達すれば、河川水位や道路状況が短時間で変わる可能性があります。
西部で起きている災害をそのまま東三河に当てはめることはできませんが、豊橋、豊川、蒲郡、田原では、河川沿いや低地、アンダーパスなどで状況が急変した場合に備えてください。
編集部まとめ
8日夜は、庄内川でレベル5氾濫特別警報が発表されるなど、愛知県西部を中心に極めて危険な状態となっています。
東三河は現時点で同じ警戒段階ではありません。今後も雨雲の位置、自治体の避難情報、気象庁のキキクル、河川水位の更新時刻を確認しながら判断してください。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は2026年9月8日午後8時13分ごろまでに確認した気象庁などの公表情報をもとに構成しています。
庄内川のレベル5氾濫特別警報は午後6時20分に発表されています。名古屋の1時間降水量104.5ミリは、名古屋市千種区の気象庁観測点で午後4時53分までに観測された速報値であり、後日修正される可能性があります。
情報提供募集
名古屋市内や東三河の河川増水、道路冠水、浸水被害について現地写真・動画や情報をお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。安全確保を最優先とし、危険な場所へ撮影に向かわないでください。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。