【田原】市が「アルゼンチンアリ」情報を更新 市内では長年防除続く、現在の生息状況は

愛知県田原市が9月12日、特定外来生物「アルゼンチンアリ」に関する情報を更新した。

市の新着更新情報には同日、「アルゼンチンアリ」が更新情報として掲載された。アルゼンチンアリをめぐっては、田原市内で長年にわたり防除が続けられており、現在の生息範囲や2026年度の確認状況が注目される。

田原市では2005年に生息確認

田原市の過去の環境報告書によると、市内では2005年、田原市街地を中心にアルゼンチンアリの生息が確認された。

その後、環境省が2006年度から3年間にわたって防除試験を実施。ベイト剤を使った一斉防除の効果が高いことが確認された。

2009年度からは、生息区域の自治会と田原市による「田原市アルゼンチンアリ対策協議会」が発足し、一斉防除が進められてきた。

市の資料では、2020年度の防除時点で、2009年度の防除開始前を100%とした場合、個体数は換算値で12.9%まで減少したとしている。

一方、過去の市の行政評価では、防除によって住宅への侵入被害の低減や生息域拡大の抑制が確認されたものの、「根絶には至っていない」とされている。

住宅だけでなく農業、生態系への影響も

アルゼンチンアリは南米原産の外来種で、住宅などのわずかな隙間から屋内に侵入することがある。

田原市は、食べ物に群がるなどの生活環境への被害のほか、アブラムシやカイガラムシなどと共生することで農作物への被害を助長する可能性があると説明している。

さらに、侵入・定着した地域で在来のアリを攻撃するなど、生態系への影響も懸念されている。

市は現在も、液体型、スプレー型、粉末型、エサ型(ベイト剤)といった殺虫剤を利用した防除方法を案内している。

また、生息範囲を広げないため、植木鉢や屋外に置かれた物、伐採した庭木などを別の場所へ移動させる際には、アルゼンチンアリが付着していないか確認するよう呼びかけている。

市は対策事業への補助制度を継続

田原市では現在も「田原市アルゼンチンアリ対策事業補助金」の制度が設けられている。

市の補助金交付要綱によると、田原市アルゼンチンアリ対策協議会が実施する対策に必要な経費を補助し、アルゼンチンアリの低減と生活環境、生物多様性の保全などにつなげることを目的としている。

長期間にわたって対策が続けられていることから、現在どの程度まで生息数や生息範囲が抑えられているのかが焦点となる。

9月12日の更新、現在の状況は

今回、市は9月12日付でアルゼンチンアリに関する情報を更新した。

一方、市ホームページで確認できる情報だけでは、2026年度に市内で何件の生息確認や相談があったのか、現在どの地域まで生息が確認されているのかといった最新状況までは明らかではない。

週刊TAKAPIでは、田原市の環境担当部署に対し、今回の情報更新の理由を含め、2026年度の確認・相談状況、現在の生息範囲、防除の実施状況などについて確認する予定だ。

長年の対策によって個体数を大幅に減らしたアルゼンチンアリ。現在の田原市で、どこまで防除が進んでいるのか。市への取材を踏まえて続報する。

よくある質問(Q&A)

Q田原市ではアルゼンチンアリが確認されている?
Aはい。田原市では2005年に田原市街地を中心に生息が確認され、その後、防除活動が続けられてきました。
Qアルゼンチンアリは特定外来生物?
Aはい。南米原産の外来種で、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。在来種への影響や住宅への侵入などが問題となります。
Q田原市はどんな対策をしている?
A生息地域での一斉防除などが長年行われてきました。市は現在も、ベイト剤などを利用した防除方法や、生息域を広げないための注意点を案内しています。
Q2026年現在、田原市のどこに生息している?
A9月12日に市が情報を更新していますが、市ホームページの情報だけでは、2026年度の詳しい生息範囲や最新の確認件数までは分かりません。週刊TAKAPIでは市への取材で確認する予定です。
Qなぜ9月12日に情報が更新された?
A現時点では更新理由は明らかになっていません。新たな生息確認によるものなのか、定期的な情報更新なのかを含め、市の環境担当部署への確認が必要です。
Qアルゼンチンアリを見つけた場合はどうすればいい?
Aむやみに別の場所へ運ばないことが重要です。田原市は、植木鉢や庭木などを移動させる際にもアリが付着していないか確認するよう呼びかけています。

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