広島県教育委員会は6月12日、公立小中学校に勤務する教員2人について懲戒処分を行ったと発表した。県東部の公立小学校では、35歳の教諭が実施していないテストなどの集計結果に恣意的に点数を入力し、不適切な成績処理を行ったとして戒告。福山市立幸千中学校の平川雅大教諭(31)は、仮免許中に必要な有資格者を同乗させず単独運転を繰り返したほか、仮免許の失効後も運転を続け、無免許運転の疑いで現行犯逮捕されたとして停職3か月となった。
未実施・未採点のテストに点数を入力
県教委の発表によると、県東部の公立小学校に勤務する35歳の教諭は2025年度、担任していた学級で、学校が成績評価の根拠としているテストの一部を実施しなかった。
実施した一部のテストについても、採点や児童への返却などの処理をしないまま放置していた。
さらに県教委が問題としたのが、その後の成績処理だ。
教諭は、未実施または未採点だったテストの集計結果について、テストによる評価の根拠があるかのように恣意的に点数を入力し、その点数を使って適正を欠く成績処理を行ったとされる。
県教委は一連の行為について、法令や上司の職務上の命令に従う義務を定めた地方公務員法32条と、信用失墜行為を禁じる同法33条に違反すると判断し、教諭を戒告処分とした。
県教委の発表では、対象となった児童数や教科、恣意的に入力された点数の件数、通知表など最終的な成績への具体的な影響については明らかにされていない。
仮免許なのに単独で通勤などを繰り返す
もう一人の処分対象となったのは、福山市立幸千中学校の平川雅大教諭(31)。
県教委によると、平川教諭は2025年8月13日から2026年2月12日にかけ、中型自動車仮免許の期間中だった。
自家用車を運転する際には、道路交通法で定められた有資格者を同乗させる必要があることを認識していたものの、有資格者を乗せず、単独で通勤などを繰り返したとされる。
さらに仮免許が失効した後も自家用車の運転を続けた。
県教委の発表によると、4月25日午後5時40分ごろ、福山市駅家町法成寺の県道で乗用車を運転し、道路交通法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕された。
県教委は、地方公務員法32条と33条に違反するとして、停職3か月の懲戒処分とした。
なお、県教委の発表は現行犯逮捕された事実までを記載したもので、その後の刑事手続きについては記載していない。
管理監督が不十分だった所属にも措置
今回の処分では、教員本人だけでなく学校側の管理監督についても対応が取られた。
県教委は、関係する所属長のうち「所属職員に対する指導・監督が不十分であった」とした所属について、訓告措置を講じるよう、6月12日付で当該教育委員会に通知した。
ただ、県教委の発表では、どちらの学校について管理監督が不十分と判断したのかは明示されていない。
小学校の事案では、実施していない、あるいは採点していないテストに点数が入力され、実際の成績処理に使われていた。児童の最終的な評価にどこまで影響したのか、発覚後に成績の訂正や保護者への説明が行われたのかなど、発表資料だけでは分からない点も残る。
週刊TAKAPIでは、広島県教育委員会の公表資料を基に事実関係を確認した。今後、必要に応じて県教委などへの取材を進める。
このニュースのポイント
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担当記者:一条

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