沖縄県の玉城デニー知事が、2026年のノーベル平和賞候補として推薦されていたことが分かった。
沖縄タイムスの報道によると、推薦したのは立命館大学国際関係学部の君島東彦特任教授。今年1月、米軍基地の縮小に向けた取り組みなどを理由として、ノルウェー・ノーベル委員会に玉城知事を推薦したという。
立命館大学の公式サイトによると、君島氏の専門は憲法学、平和学。大学側は、君島氏について「毎年ノーベル平和賞の候補者をノミネートしている」と紹介している。
推薦理由に「沖縄戦」「地域外交」
沖縄タイムスの報道では、君島氏は玉城知事を推薦した理由として、米軍基地の縮小に向けた努力のほか、「沖縄戦の経験に基づく戦争の非人道性の訴え」や、「東アジアの緊張緩和のための地域外交の推進」などを挙げている。
君島氏はこれまでにも、「日本国憲法9条を保持してきた日本国民」や、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)などをノーベル平和賞候補として推薦してきたと報じられている。
立命館大学国際平和ミュージアムの紹介では、君島氏は2007年から毎年、ノーベル平和賞の候補者を推薦しているとされている。
2026年は287候補 208個人、79団体
ノルウェー・ノーベル委員会によると、2026年のノーベル平和賞には計287候補が推薦されている。
内訳は個人208、団体79。推薦の締め切りは原則1月31日で、委員会メンバーはその後に開かれる最初の会合でも候補を追加できる。2026年の委員会最初の会合は2月26日に開かれた。
平和賞の受賞者は10月9日に発表される予定となっている。
大学教授などにも推薦資格
ノーベル平和賞は、誰でも推薦できる制度ではない。
ノーベル委員会によると、推薦資格を持つのは各国の国会議員や閣僚、国家元首のほか、一定分野の大学教授、大学学長、平和研究所や外交政策研究所の所長、過去のノーベル平和賞受賞者など。
対象となる大学教授には、歴史学、社会科学、法学、哲学、神学、宗教学などの教授、名誉教授、准教授が含まれている。
「推薦」と「ノーベル委員会による評価」は別
ただし、今回の報道を受ける際には注意が必要だ。
ノルウェー・ノーベル委員会は、その年に誰が推薦されたかを公式には公表していない。候補者や推薦者に関する情報は原則として50年間秘密とされており、委員会は玉城知事についても、推薦の事実を公式に確認も否定もしない。
また、委員会は「推薦されたこと自体は、ノーベル委員会による公式な支持や栄誉を意味するものではない」と説明している。推薦資格を持つ人物から名前が提出された後、委員会が候補を検討し、ショートリスト作成や専門家による評価などを経て受賞者を選考する仕組みとなっている。
今回明らかになったのは、君島氏が玉城知事を2026年のノーベル平和賞候補として推薦したという事実であり、ノーベル委員会が玉城知事を「有力候補」などと評価したことを示すものではない。
このニュースのポイント
ただし、ノルウェー・ノーベル委員会は個別の候補者名を公表しておらず、推薦の事実を公式に確認・否定することもありません。候補者と推薦者に関する情報は原則50年間非公開です。
これは推薦者である君島教授による評価であり、ノルウェー・ノーベル委員会による評価を意味するものではありません。
一方、ノーベル委員会は「推薦されたこと自体は委員会による公式な支持や栄誉を意味しない」と説明しています。推薦後、委員会が候補を検討し、絞り込みや専門家による評価を経て受賞者を決定します。
ノーベル委員会によると、歴史学、社会科学、法学、哲学、神学、宗教学などの大学教授、名誉教授、准教授のほか、各国の国会議員や閣僚、国家元首、過去のノーベル平和賞受賞者などにも推薦資格があります。
内訳は個人208、団体79です。
ノーベル委員会は、その年の個別の推薦者や候補者について公式には明らかにしません。そのため、玉城知事の推薦についても、推薦者側から明らかにされた情報として扱う必要があります。
2026年のノーベル平和賞受賞者は、10月9日に発表される予定です。
委員会は候補を絞り込み、専門家による調査・評価などを行いながら選考を進め、最終的に受賞者を決定します。2026年の推薦候補は287件ですが、その中から作成されるショートリストは公表されません。(担当記者:編集部)

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