群馬県太田市の住宅で会社員の女性(52)が殺害され、同居する長男(26)も切りつけられた事件で、群馬県警は9月26日、長男に対する殺人未遂の疑いで、女性の長女の元夫、三原理稀容疑者(30)=栃木県佐野市=を公開手配した。
警察は三原容疑者の写真や、事件後に逃走する様子も公開し、行方を追っている。
太田市の住宅で女性死亡 長男も切りつけられる
事件が起きたのは9月25日正午すぎ。
群馬県太田市市場町の住宅で、「母親が刺された」などと110番通報があり、警察が駆けつけたところ、会社員の手塚由佳さん(52)が血を流し、意識のない状態で倒れているのが見つかった。
手塚さんはその後、死亡が確認された。
事件発生直後の群馬県警や報道各社の情報では、現場から男1人が逃走したとみられ、現場には刃物のようなものも残されていた。県警は当初から殺人事件として捜査していた。
手塚さんと暮らしていた長女と長男が帰宅した際、住宅で男と鉢合わせになったとみられている。
長男は後頭部を切りつけられるなどして負傷した。
長男への「殺人未遂容疑」で公開手配
群馬県警は26日、長男(26)に対する殺人未遂容疑で、三原理稀容疑者を公開手配した。
三原容疑者は、死亡した手塚さんの長女の元夫だという。
警察は事件後に逃走する三原容疑者の写真も公開。手塚さんの死亡についても三原容疑者が関与したとみて捜査している。
ただし、ここは注意が必要だ。
今回、公開手配の容疑として発表されているのは、手塚さんの長男に対する「殺人未遂容疑」である。
手塚さんの死亡については殺人事件として捜査が続いており、現段階で「殺人容疑で公開手配された」と書くのは正確ではない。
「公開手配」とは何か
「公開手配」とは、警察が逃走している被疑者について、氏名や顔写真、映像などの捜査資料を一般に公開し、広く市民から情報提供を求める捜査手法を指す。
警察庁の通達では「公開捜査」について、
被疑者の発見・検挙や犯罪の再発防止を目的として、氏名や画像、映像などを不特定多数に公表し、積極的に国民の協力を求める捜査手法
と位置付けている。
通常の捜査では、捜査対象となっている人物の氏名や写真がすべて一般に公表されるわけではない。
一方、逃走が続いている場合などには、事件の重大性、再犯のおそれ、捜査上の必要性、本人や関係者のプライバシーへの影響などを警察が総合的に検討し、公開捜査に踏み切ることがある。
警察庁の基準では、殺人や強盗などの凶悪事件をはじめ、社会的反響の大きな事件などが公開捜査の対象になり得る。
「指名手配」と「公開手配」は何が違う?
混同されやすいのが、「指名手配」と「公開手配」だ。
指名手配は、警察が逃走中の被疑者について全国の警察などに手配し、所在確認や身柄確保を進める仕組み。
これに対し、公開手配・公開捜査は、その捜査情報の一部を一般にも公開し、市民から目撃情報などを募るものだ。
つまり、イメージとしては、
警察内部を中心に追跡する「指名手配」
+
氏名・写真などを社会に公開して協力を求める「公開捜査」
という違いになる。
警察庁も現在、重要指名手配被疑者について顔写真や氏名、身体的特徴などを公開し、一般から情報提供を求めている。
公開手配=有罪確定ではない
もう一つ重要なのが、公開手配された段階で犯罪事実が確定したわけではないという点だ。
三原容疑者についても、現段階ではあくまで「容疑者」であり、今後の捜査や刑事手続きを経て事実関係が明らかにされることになる。
一方で、警察が氏名や写真を一般に公開して情報提供を求めるということは、被疑者を発見・検挙するため、広く社会の協力が必要だと判断したことを意味する。
目撃した場合は近づかず通報を
群馬県警は三原容疑者の行方を捜査している。
似た人物を目撃した場合などは、自ら声をかけたり接触したりせず、警察に通報することが重要だ。
情報提供先
群馬県警 太田警察署
0276-33-0110
群馬県警の公式サイトでも太田警察署の代表番号として同番号が掲載されている。
事件発生から間もないことから、今後、容疑の追加や捜査状況などが更新される可能性がある。
週刊TAKAPIでは、群馬県警の発表などを確認しながら続報を追う。
担当:編集部

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。