2026年10月、ビールの酒税一本化へ 「金麦」「本麒麟」もビールに、市場の価格競争はどう変わる?

一番搾りや晴れ風など既存ビールにも追い風

既存のビールメーカーも2026年10月を大きな商機と位置付けている。

キリンは「キリン一番搾り生ビール」をリニューアルし、酒税改正によってビールがより身近になる節目を見据え、マーケティングを強化する方針だ。

「キリンビール 晴れ風」についても、2026年の販売目標を前年比118%となる約580万ケースとしている。

つまり2026年秋は、

既存ビールの減税

と、

旧・低価格帯ブランドのビール化

が同時に進むことになる。

ビール市場全体で消費者の奪い合いが激しくなる可能性がある。


酒税一本化でビールは本当に安くなる?

消費者にとって最も気になるのはここだろう。

結論から言えば、酒税そのものはビール350ml缶で9.10円下がるが、店頭価格がそのまま9.10円下がるとは限らない。

実際、メーカー各社は10月の酒税改正に合わせて価格改定を予定している。

サントリーはビールを1キロリットルあたり2万6000円減税、新ジャンルを2万750円増税として、それぞれ生産者価格を改定する。キリンも一番搾りや晴れ風などのビールを減税対象、本麒麟やのどごし〈生〉などを増税対象として価格を改定する。

そのため10月以降は、スーパーやドラッグストア、コンビニなどで実際にどの程度の価格差になるのかが重要になる。


2026年秋、ビール売り場が大きく変わる

2020年から続いてきた酒税改正は、2026年10月に大きな節目を迎える。

ビール系飲料の税率は350mlあたり54.25円へ一本化され、従来のビールは減税、一部の低価格帯商品は増税となる。

そして、その制度変更を先取りするように「金麦」や「本麒麟」はビールへ転換する。

酒税の違いによって「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」を選び分けてきた時代から、同じビールの中で価格・味・ブランドを比較する時代へ。

2026年秋、スーパーのビール売り場はこれまでとは違った景色になりそうだ。


Q2026年10月からビールの酒税はいくらになる?
Aビール系飲料の酒税は、2026年10月から350mlあたり54.25円に一本化されます。現在のビールは350mlあたり63.35円のため、9.10円の減税となります。
Q2026年10月からビールは安くなる?
A酒税だけを見るとビールは減税されます。ただし、店頭価格がそのまま9.10円安くなるとは限りません。メーカーの価格設定や原材料費、物流費、小売店の販売価格などによって実際の価格は変わります。
Q発泡酒や新ジャンルは値上がりする?
A麦芽比率25%未満の発泡酒などは、現行の350mlあたり46.99円から54.25円へ増税されます。税負担は7.26円増えますが、実際の店頭価格への反映額は商品や販売店によって異なります。
Q金麦は2026年からビールになる?
Aサントリーは「金麦」と「金麦〈糖質75%オフ〉」をビール製法へ変更し、2026年10月6日から全国発売すると発表しています。従来の新ジャンルから「ビール」へ移行する大きな転換となります。
Q本麒麟もビールになる?
Aキリンビールは「本麒麟」を刷新し、麦100%の生ビールとして2026年11月4日から全国発売する予定です。
Qなぜビール・発泡酒の酒税を一本化するの?
Aビール系飲料は長年、種類によって酒税に差があり、その税率差を背景に発泡酒や新ジャンル市場が拡大してきました。税制改正では、類似する酒類間の税率格差を段階的に縮小し、2026年10月に税率を一本化します。
Q2026年10月以降も「安いビール」は買える?
A可能性があります。特に金麦は、サントリーが新ジャンルからビールへ転換しながら、手頃な価格帯を意識した「デイリービール」市場の創造を打ち出しています。今後は「ビールか新ジャンルか」だけでなく、ビールの中で価格帯を選ぶ市場へ変化していくことが考えられます。

※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。

週刊TAKAPI編集部:黒木

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