長野県警は28日、職員による不祥事が相次いでいることを受け、県内の警察署幹部らを集めた緊急会議を開いた。
阿部文彦県警本部長は一連の事案について、
「県民の信頼を大きく損ない、今後の警察活動に支障を及ぼしかねない極めて深刻な事態」
との認識を示した。
県警では2026年に入り、すでに職員5人が懲戒処分を受けている。会議では、職員の職務倫理向上や日常的な「身上把握」の徹底などを通じ、再発防止に取り組むよう指示した。
34歳巡査長を送検 16歳未満少女への不同意性交等疑い
緊急会議の背景にある直近の事案の一つが、長野中央警察署管内の交番に勤務する巡査長・倉島雅和容疑者(34)の逮捕だ。
警察によると、倉島容疑者は2024年6月、宮城県内のレンタルルームで、SNSアプリを通じて知り合った少女が16歳未満で、自身より5歳以上年下だと認識しながら、みだらな行為をした疑いが持たれている。
長野県警は9月27日、倉島容疑者を不同意性交等の疑いで逮捕。28日に身柄を検察へ送った。
警察の調べに対し、倉島容疑者は容疑を認めているという。
本部長「極めて深刻な事態」
阿部本部長は今回の緊急会議で、不祥事が県民からの信頼を大きく損なっているとしたうえで、今後の警察活動そのものに支障を及ぼしかねないとの危機感を示した。
県警トップが組織全体への影響にまで言及したことで、今回の対応は個別職員の不祥事処理にとどまらず、県警全体の規律や管理体制を立て直す取り組みとして位置付けられた形となる。
2026年、すでに職員5人を懲戒処分
長野県警では2026年に入り、すでに職員5人が懲戒処分を受けている。
相次ぐ不祥事を受け、28日の会議では県内警察署の幹部らに対し、信頼回復に向けて職責を果たし、再発防止を徹底するよう求めた。
ただし、この「5人」は今回送検された倉島容疑者への処分を含む数字ではない。
9月28日夜時点で、倉島容疑者に対する停職や免職など具体的な懲戒処分は新たに公表されていない。
「身上把握」を徹底 管理・監督を強化
県警が再発防止策として打ち出したのが、職員の職務倫理向上と「身上把握」の徹底だ。
一般に警察組織で「身上把握」は、管理監督者が職員の勤務状況や生活上の変化などを把握する取り組みを指す。
今回、県警が改めて身上把握の徹底を求めたことで、職員本人への倫理教育に加え、上司による日常的な管理・監督も強化する方針を示した形となる。
具体的な運用方法や面談頻度などについては、現時点で明らかになっていない。
「別の規律違反」聴取中に今回の事案を把握
倉島容疑者については、県警が2026年7月、今回とは別の規律違反の疑いで事情を聴いていた。
その過程で少女をめぐる今回の事案を把握し、捜査を進めた結果、9月27日の逮捕に至ったという。
ただし、「別の規律違反」の具体的内容は公表されていない。
この別件について懲戒対象となる行為が確認されているのか、管理監督者への措置が検討されているのかについても明らかになっていない。
編集部まとめ
長野県警は、職員による不祥事が相次いでいることを受け、県内警察署の幹部らを緊急招集した。
阿部文彦県警本部長は「県民の信頼を大きく損ない、今後の警察活動に支障を及ぼしかねない極めて深刻な事態」と危機感を表明。
県警は今後、職務倫理の向上と「身上把握」の徹底を各警察署で進め、組織として再発防止に取り組むとしている。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は2026年9月28日夜までに確認された公開報道をもとに構成しています。
倉島雅和容疑者は不同意性交等の疑いで逮捕・送検された段階であり、有罪が確定したものではありません。警察によると本人は容疑を認めています。
2026年に懲戒処分を受けた職員5人と、倉島容疑者に対する今後の懲戒処分は区別しています。
9月28日夜時点で、倉島容疑者に対する停職や免職など具体的な懲戒処分は新たに公表されていません。

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