愛知県で「住みたい街」として人気を集めている駅はどこなのか。
不動産関連の調査を手がける長谷工アーベストが、「住みたい街(駅)ランキング2026」(愛知県)を発表した。
今回の調査では、「名古屋」が4年連続で1位を獲得。2位には「金山」、3位には「尾張一宮/名鉄一宮」がランクインした。
さらに注目したいのが、名古屋市中心部以外の駅の動向だ。
「豊橋」「星ヶ丘」「藤が丘」が前年から順位を上げ、上位にランクインした。
特に東三河の中心都市である豊橋市にとって、豊橋駅の順位上昇は注目すべき結果といえる。
なぜ、これらの駅が住みたい街として支持されているのか。
今回のランキング結果を整理するとともに、交通利便性や住宅市場、街の特徴から人気の背景を考察する。
愛知県「住みたい街ランキング2026」1位は名古屋駅
長谷工アーベストが発表した「住みたい街(駅)ランキング2026」では、名古屋駅が4年連続で首位となった。
今回、確認できている上位3駅は次の通り。
1位:名古屋駅(名古屋市中村区)
2位:金山駅(名古屋市中区・熱田区)
3位:尾張一宮駅/名鉄一宮駅(愛知県一宮市)
このほか、豊橋、星ヶ丘、藤が丘が順位を上げ、上位に入った。
※4位以下の具体的な順位や得票数、前年順位については、調査資料の詳細を確認できていないため記載していない。
名古屋駅が4年連続1位となった理由は?
名古屋駅は、東海道新幹線、JR在来線、名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄などが集まる中部地方最大級の交通拠点だ。
東京・大阪方面への広域移動に加え、愛知県内の主要都市へのアクセスにも優れている。
駅周辺には大型商業施設やオフィスビル、飲食店などが集積しており、仕事と生活の両面で利便性が高い。
交通、商業、ビジネス機能が集中していることが、名古屋駅の継続的な人気を支える要因の一つと考えられる。
ただし、今回のアンケートで回答者がどの理由を重視したかについては、調査の詳細資料による確認が必要だ。
2位は金山駅 交通利便性と生活環境が魅力
2位となったのは金山駅。
金山駅にはJR東海道本線・中央本線、名鉄名古屋本線、名古屋市営地下鉄名城線・名港線が乗り入れる。
名古屋駅へのアクセスだけでなく、中部国際空港方面への移動にも便利な交通拠点となっている。
金山駅周辺はなぜ人気なのか?
金山駅周辺には商業施設、飲食店、公共施設などが集まり、日常生活に必要な機能が比較的充実している。
また、複数の鉄道路線を利用できることから、通勤先や通学先の選択肢が広い点も特徴だ。
名古屋駅周辺とは異なる生活環境を求めながら、都心へのアクセスも重視する人にとって、検討しやすいエリアといえる。
3位は尾張一宮・名鉄一宮 名古屋へのアクセスと住宅環境
3位には、尾張一宮駅と名鉄一宮駅がランクインした。
両駅は隣接しており、JR東海道本線と名鉄名古屋本線などを利用できる。
名古屋駅方面への移動がしやすく、名古屋市内への通勤・通学を考える人にとって利便性が高い。
一宮市が住宅地として注目される背景
一宮市は名古屋市の北西部に位置する都市で、鉄道沿線には住宅地が広がっている。
名古屋市中心部への交通アクセスを確保しながら、住宅の広さや住環境を比較できることが特徴だ。
ただし、住宅価格は駅からの距離や物件条件によって大きく異なる。
名古屋市内より必ず住宅価格が安いとは限らず、購入を検討する場合は個別の比較が必要になる。
【豊橋市】豊橋駅が順位上昇 東三河の中心駅に注目
今回のランキングで、東三河地域にとって注目したいのが豊橋駅の順位上昇だ。
豊橋駅は愛知県東部の主要な交通拠点であり、東海道新幹線、JR東海道本線、飯田線、名鉄名古屋本線などが利用できる。
さらに、豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅や路面電車の駅も近く、公共交通の結節点となっている。
豊橋駅はなぜ住みたい街として注目されるのか?
豊橋駅の特徴は、東三河の中心都市としての都市機能と、広域交通の利便性を兼ね備えている点だ。
駅周辺には商業施設、飲食店、ホテル、オフィスなどが集まり、生活や仕事に必要な機能が集中している。
また、東海道新幹線を利用できるため、名古屋方面だけでなく静岡・東京方面への移動も可能だ。
名古屋市中心部とは異なる住宅市場を形成している点も、豊橋の特徴といえる。
豊橋駅の順位上昇は住宅需要の増加を意味する?
ここで注意したいのが、「住みたい街ランキングの順位上昇」と「実際の住宅需要の増加」は必ずしも同じではないという点だ。
住みたい街ランキングは、回答者の希望やイメージを反映する調査である。
そのため、順位が上昇したからといって、直ちに住宅購入者や転入者が増えているとは判断できない。
実際の住宅需要を把握するには、住宅取引件数、地価、人口移動、新築マンションの供給状況などを合わせて確認する必要がある。
星ヶ丘・藤が丘も順位上昇 名古屋市東部の住宅地に人気
今回の調査では、名古屋市東部に位置する星ヶ丘駅と藤が丘駅も順位を上げた。
いずれも地下鉄東山線の駅であり、名古屋市中心部へのアクセスを確保できる住宅エリアとして知られている。
星ヶ丘駅は商業施設と住宅地が共存
星ヶ丘駅周辺には商業施設や教育施設、住宅地などが広がる。
地下鉄東山線を利用することで、栄駅や名古屋駅方面へ乗り換えなしで移動できる。
都心への交通利便性と住宅地としての環境を両立しやすい点が特徴だ。
藤が丘駅は地下鉄東山線とリニモの接続駅
藤が丘駅は地下鉄東山線の東端に位置し、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)との接続駅でもある。
名古屋市内だけでなく、長久手市方面へのアクセスにも対応している。
駅周辺には住宅地や商業施設が形成されており、通勤・通学の利便性を重視する人にとって選択肢の一つとなる。
【編集部考察】愛知県の住みたい街は「都心集中」だけではない?
今回のランキングでは、名古屋駅が4年連続で1位となる一方、豊橋駅などの順位上昇も確認された。
この結果から、愛知県内の居住地選びについて、いくつかの特徴が考えられる。
① 交通アクセスの良さが重要な判断材料になる可能性
上位に入った名古屋、金山、尾張一宮・名鉄一宮はいずれも鉄道交通の利便性が高い駅だ。
豊橋駅についても、新幹線や複数の鉄道路線を利用できるという特徴がある。
通勤・通学だけでなく、出張や旅行なども含めた移動のしやすさが、住みたい街を選ぶ際の魅力になっている可能性がある。
② 住宅価格と生活環境のバランス
住宅購入では、駅へのアクセスだけでなく、物件価格、住宅の広さ、周辺施設なども重要になる。
名古屋駅周辺の利便性を評価する人がいる一方、生活環境や住宅条件を重視して郊外都市を検討する人もいると考えられる。
豊橋や一宮などの都市は、そうした比較の対象になり得る。
③ 豊橋駅の評価上昇が今後も続くか
豊橋駅の順位上昇は、東三河地域の住宅市場を考えるうえで興味深い結果だ。
ただし、今回の順位上昇が一時的なものなのか、継続的な人気の高まりなのかは、今後の調査結果を見なければ判断できない。
また、豊橋駅周辺の再開発や住宅供給などがランキングにどの程度影響したのかについても、現段階では確認できていない。
今後は、豊橋駅の得票数や回答者の居住地域、年代別の傾向などを詳しく分析する必要があるだろう。
住みたい街ランキングと実際に住みやすい街は違う?
住みたい街ランキングを見る際には、調査の性質を理解しておくことが重要だ。
一般に「住みたい街」と「住みやすい街」は、必ずしも一致しない。
例えば、交通利便性が高く商業施設が充実している街は、住みたい街として人気を集めやすい。
しかし、実際に住宅を購入したり賃貸住宅を借りたりする際には、家賃や住宅価格、駐車場の確保、通勤時間なども考慮する必要がある。
特に自動車での移動が多い東三河地域では、駅からの距離だけでなく、幹線道路へのアクセスや駐車場の有無なども生活の利便性に関係する。
ランキングは街選びの参考資料の一つであり、実際の住みやすさを保証するものではない。
まとめ|名古屋が4年連続首位、豊橋の順位上昇にも注目
長谷工アーベストが発表した「住みたい街(駅)ランキング2026」(愛知県)では、名古屋駅が4年連続で1位となった。
2位は金山駅、3位は尾張一宮・名鉄一宮駅となり、交通利便性の高い主要駅が上位に並んだ。
一方で、豊橋駅、星ヶ丘駅、藤が丘駅も順位を上げた。
特に豊橋駅の順位上昇は、東三河の住宅市場や街の魅力を考えるうえで注目したい動きだ。
今後、こうした人気の変化が実際の住宅購入や人口移動にどのようにつながるのか、引き続き注視したい。
※本記事は、提示された長谷工アーベストの調査結果を基に構成しています。具体的な調査期間、回答者数、4位以下の順位などは未確認です。街の特徴や人気の背景に関する記述には編集部の考察を含み、調査で実証された理由を示すものではありません。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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