再交付すると「顔写真」と免許番号末尾が変わる
今回の再交付では、新しい顔写真で免許証を作成できます。
また、12桁の運転免許証番号についても、再交付回数を示す末尾部分が変更されます。
ただし、免許証番号12桁すべてが新しい番号になるわけではありません。
氏名。
生年月日。
住所。
免許の種類。
などは、住所変更など別の事情がない限り基本的にそのままです。
そのため、再交付によって変更できる情報には限界があります。
なぜ免許証を作り直しても完全な対策にならないのか
今回の問題で重要なのは、免許証の実物を紛失したわけではなく、免許証を撮影した画像データそのものが外部へ流出した可能性があることです。
新しい免許証を作成しても、すでに第三者の手に渡った可能性のある古い免許証画像そのものを消去することはできません。
しかも、氏名、住所、生年月日など多くの券面情報は再交付後も変わりません。
そのため、
「新しい免許証を受け取れば、流出した画像は使えなくなる」
と単純には言えません。
再交付は成り済まし対策の一つですが、それだけですべてのリスクをなくせるわけではありません。
タイムズカーでは約160万アカウントで本人確認書類流出
タイムズカーをめぐっては、不正アクセスによって約660万アカウントの情報が漏えいしました。
このうち約160万アカウントでは、運転免許証画像を含む本人確認書類の漏えいが確認されています。
この「約160万」は、約660万とは別に追加される数字ではなく、全体約660万アカウントの内数です。
本人確認書類には、運転免許証画像だけでなく、住所確認書類なども含まれています。
氏名、住所、生年月日、顔写真といった本人確認に使われる情報がまとまって外部へ流出した可能性があることから、成り済ましへの不安が広がっています。
再交付後も「身に覚えのない契約」に注意
運転免許証画像が悪用された場合に懸念されるのは、免許証そのものの偽造だけではありません。
第三者が本人になりすまして、
クレジットカードを申し込む。
ローンを契約する。
携帯電話端末を分割購入する。
各種オンラインサービスへ登録する。
といったリスクも考えられます。
そのため、再交付手続きを済ませた後も、
身に覚えのない請求がないか。
知らない契約通知が届いていないか。
本人確認を求める不審なメールやSMSが来ていないか。
などを継続して確認する必要があります。
タイムズカーを装う偽メールにも警戒
今回のような大規模な情報流出では、流出そのものだけでなく、その情報を利用した二次被害にも注意が必要です。
例えば、
「本人確認が必要です」
「アカウントを停止します」
「免許証を再登録してください」
などとタイムズカーや金融機関を装い、偽サイトへ誘導する手口です。
利用者の氏名や住所などを知った状態で連絡してくる可能性もあるため、実在する情報が書かれているからといって正規の連絡とは限りません。
メールやSMSから直接パスワードや認証コード、カード情報を入力しないことが重要です。
愛知県で7日までに74人再交付
愛知県公安委員会は、今回の情報漏えいを受けて10月1日から再交付対応を始めました。
名古屋市天白区の運転免許試験場では、7日までに74人へ免許証を再交付したとされています。
対象者からの相談も複数寄せられており、再交付を希望する動きが現実に広がっていることが分かります。
一方、この74人は名古屋市の運転免許試験場での交付実績であり、東三河運転免許センターなど県内すべての窓口を合計した人数ではありません。
数字の意味は分けて見る必要があります。
東三河の対象者が確認しておきたいこと
東三河で再交付を検討する場合、まず自分が今回の情報漏えい対象なのかを確認する必要があります。
そのうえで、
東三河運転免許センターで申請するのか。
田原署・設楽署を利用するのか。
即日交付を希望するのか。
必要書類や手数料はいくらになるのか。
を確認してから手続きする方が確実です。
また、再交付後も不審な金融契約や詐欺連絡への警戒を続ける必要があります。
編集部まとめ
タイムズカーの大規模な個人情報漏えいを受け、愛知県でも運転免許証の再交付対応が始まっています。
東三河では、豊川市金屋西町の東三河運転免許センターで申請することができ、愛知県警の通常の再交付手続きでは原則即日交付です。
田原警察署と設楽警察署でも申請できますが、警察署での手続きは後日交付となります。
一方、豊橋署、豊川署、新城署は、再交付を受け付ける23警察署の一覧には含まれていません。
今回の再交付では顔写真と免許証番号末尾が変更されます。
ただし、氏名、住所、生年月日など多くの情報は変わらず、すでに流出した免許証画像そのものも消えません。
東三河の対象者にとって大切なのは、
「免許証を作り直したから終わり」ではなく、再交付後も自分名義の不審な契約や詐欺連絡を確認し続けることです。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
特記事項
本稿は2026年10月11日までに確認できた愛知県公安委員会、愛知県警、タイムズカー側の公表情報をもとに構成しています。
約160万アカウントは、運転免許証画像など本人確認書類の漏えいが確認された数で、約660万アカウントの情報漏えい全体の内数です。
愛知県内で7日までに74人へ再交付したという数字は、名古屋市天白区の運転免許試験場での実績です。県内全窓口の合計ではありません。
再交付の受付条件、必要書類、手数料、受付時間などは変更される可能性があるため、申請前に愛知県警の最新案内を確認する必要があります。
また、再交付は成り済ましリスクを低減する手段の一つですが、すべての不正利用を防止するものではありません。
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