【千葉県】ライバーが運転中に生配信、よそ見直後にバイクと衝突 千葉県警が警告する「ながらスマホ」の危険性

運転中のライブ配信が、交通事故につながった。

2026年10月25日、千葉県内でライブ配信をしながら自動車を運転していた男性配信者が、前方のバイクと衝突する事故を起こしたと報じられた。

事故の瞬間を捉えた配信映像がSNSで拡散され、運転中に画面へ視線を向ける行為や、視聴者のコメントに反応する行為の危険性が問題となっている。

11月1日付の「ピンズバNEWS」は、千葉県警察本部交通安全課への取材結果を報道。警察は運転中のスマートフォン画面の注視が道路交通法で禁止されていると説明し、重大事故につながる危険性を指摘した。

一方、今回の事故については捜査が進められており、事故原因や当事者の法的責任が最終的に確定したわけではない。

千葉県で何が起きた?運転中の生配信でバイクと衝突

事故を起こしたと報じられているのは、ライブ配信サービス「Kick」や「ニコニコ生放送」で活動する配信者「大ちゃんマン」。

報道によると、男性は10月25日、配信者が参加するドッジボール大会に向かう車内から生配信を行っていた。

車内には助手席の女性を含め、複数人が乗車していた。

公開された映像では、男性が運転中に配信画面へ視線を向け、視聴者のコメントに反応する様子が確認できるという。

その後、男性が画面に向かって指を差しながら発言した直後、助手席の女性が声を上げ、映像が大きく乱れた。

前方のバイクと衝突する事故が起きたと報じられている。

ただし、映像に映る行為と衝突との具体的な因果関係や過失割合については、警察による最終判断が確認されていない。

事故後、所属する配信者グループから脱退処分

事故後、男性が所属していた配信者グループ「キッカーズ」は、脱退を発表した。

11月1日付の報道によると、グループ側は事故によって組織の信用が損なわれたことや、被害者への配慮などを判断理由として説明している。

また、グループ責任者は取材に対し、事故後の男性の行動についても問題視する見解を示した。

一方、同メディアは男性本人にも事故の状況や被害者の状態について質問したものの、10月30日時点では回答を得られていないとしている。

被害者の負傷状況や示談の有無などについて、確認できていない情報を断定することは避ける必要がある。

千葉県警が見解「スマホ画面の注視は道路交通法で禁止」

今回の事故を受け、ピンズバNEWSは千葉県警察本部交通安全課に取材した。

担当者は、運転中にスマートフォンなどの画面を注視する行為が道路交通法で禁止されていると説明した。

画面に注意を奪われることで、歩行者や自転車などの発見が遅れたり、前方車両への注意が散漫になったりする危険性があるという。

また、今回の事故については成田警察署の管内で捜査が進められていると説明している。

現時点では、今回の運転行為に対してどのような違反や処分が適用されるかは明らかになっていない。

運転中のライブ配信は違法?道路交通法の判断基準

運転中のライブ配信について重要なのは、配信しているという事実だけで直ちに一律の違法性が決まるわけではない点だ。

道路交通法第71条第5号の5では、自動車などの運転中、一定の例外を除き、携帯電話を手に持って通話する行為や、スマートフォンなどの画面を注視する行為を禁止している。

そのため、スマートフォンを固定していても、運転者が配信コメントを読むために画面を注視すれば、違反となる可能性がある。

さらに、画面を注視していなくても、運転への注意を欠いて事故を起こした場合には、安全運転義務違反などが問題となる可能性がある。

「スマホを手に持っていなければ問題ない」という理解は正確ではない。

ながらスマホの罰則は?違反点数と反則金

普通車を運転している場合の基本的な区分は次の通り。

違反区分違反点数罰則
携帯電話使用等(保持)3点6か月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金
携帯電話使用等(交通の危険)6点1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金

携帯電話使用等(保持)に該当する普通車の反則金は1万8,000円。

携帯電話使用等(交通の危険)に該当した場合は、反則金による処理の対象ではなく、刑事手続きの対象となる。

ただし、今回の事故でどの違反が成立するかは、具体的な運転状況や捜査結果によって判断される。

2026年3月には新名神高速で6人死亡事故も

運転中のスマートフォン操作による危険性は、今回の事故だけにとどまらない。

2026年3月20日、三重県亀山市の新名神高速道路で、大型トラックが渋滞中の車列に追突し、6人が死亡する事故が発生した。

11月1日付の報道によると、検察側は、運転者が事故直前にスマートフォンで動画を視聴し、スクリーンショットを撮ろうとして約13秒間前方から視線を外していたと指摘した。

10月20日、津地方裁判所は運転者に対し、過失運転致死罪で拘禁刑7年の判決を言い渡したと報じられている。

この事例は、わずかな時間の前方不注意が取り返しのつかない事故につながることを示している。

なぜ運転中の生配信は危険なのか?コメントへの反応が注意力を奪う

ライブ配信には、通常の動画撮影とは異なる特徴がある。

視聴者からリアルタイムでコメントが届き、配信者がその内容を確認したり、反応したりする仕組みだ。

運転中にこうしたやり取りを行えば、道路状況への注意と配信への注意が競合する。

特に、コメントの確認、カメラへの視線移動、視聴者へのリアクションが重なれば、危険を発見するまでの時間が長くなるおそれがある。

今回の事故は、運転中の配信行為について、配信者本人だけでなく、プラットフォーム運営側の安全対策を考える契機にもなっている。

Qスマートフォンを固定して音声だけ配信する場合も違反になる?
Aスマートフォンを固定して音声のみを配信する行為が、直ちに一律で違法となるわけではない。ただし、操作や会話によって運転への注意が散漫になれば、安全運転義務違反などが問題となる可能性がある。
Q信号待ちで停止している間ならコメントを読んでもよい?
A道路交通法の携帯電話使用等の禁止規定には、車両が停止している場合の例外がある。ただし、信号が変わった後も画面を見続けたり、発進時の安全確認を怠ったりすることは危険だ。
Q助手席の同乗者がライブ配信する場合は?
A助手席の人が配信すること自体は、通常、運転者による携帯電話使用等の禁止規定の直接の対象ではない。ただし、配信への参加を運転者に求めるなど、安全運転を妨げる行為には注意が必要となる。
Q事故の配信映像は警察の捜査で証拠になる?
A映像が事故直前の視線や操作状況を示している場合、捜査資料として利用される可能性がある。ただし、映像だけで過失や事故原因のすべてが確定するわけではない。

まとめ|生配信より優先すべき運転者の安全確認

今回の事故では、運転中にライブ配信画面へ注意を向けていたとされる男性が、バイクと衝突したことが報じられた。

千葉県警は、スマートフォンの画面注視による危険性を指摘しており、事故については捜査が続いている。

配信技術が身近になった現在、運転者が視聴者との交流に気を取られる危険性は無視できない。

事故の責任については捜査結果を待つ必要がある一方、運転中は前方や周囲の安全確認を最優先するという基本原則に変わりはない。

週刊TAKAPI 編集部/黒木

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