広島県で行われている全国高校野球選手権広島大会で、広陵高校が広島観音高校を20―0(5回コールド)で下し、4年連続となる夏の甲子園出場へ向けて好スタートを切りました。
昨夏は全国高校野球選手権大会で初戦を突破したものの、部内暴力事案をめぐる問題を受け、大会途中で出場を辞退。今年は新体制で迎える最初の夏となります。
主将・曽根丈一郎が3安打5打点
打線をけん引したのは主将の曽根丈一郎選手(3年)でした。
2回に適時打を放つと、3回には高校通算10号となる3ランホームランを放ち、この日3安打5打点の活躍。チームは16安打20得点を記録し、5回コールドで初戦を突破しました。
曽根主将は、
「ヒットでつなぐことを意識していた。その延長線上でホームランになった」
と振り返り、大量得点にも
「まだまだ課題がある。次に向けて詰めていきたい」
と気を引き締めました。
「次の1点」を追い続けた広陵
大量リードを奪った後も攻撃の手を緩めず、一つひとつの得点を積み重ねた広陵。
曽根主将は、
「大量得点の後だからこそ、次の1点を大切にした」
と話し、今のチームが掲げる「最後まで攻め続ける野球」を体現しました。
昨夏の甲子園辞退から1年
広陵は昨年8月、全国高校野球選手権大会で初戦を突破した後、部内暴力事案をめぐる問題や、その後SNS上で誹謗中傷が拡大したことなどを受け、大会途中で出場を辞退しました。
その後、新チームとなった広陵は、中国大会、広島県大会で悔しい敗戦を経験。
選手同士のミーティング方法を見直し、ベンチ外の部員も含めて情報共有を強化するなど、チームづくりを進めてきました。
中井元監督退任、新体制で挑む夏
今年6月には、中井哲之元監督が学園理事と参与職を辞任しました。
現在は松本健吾監督のもとでチームづくりが進められており、曽根主将は、
「監督が変わっても、自分たちがやることは変わらない。3年間やってきたことを続けて勝ちたい」
と話しています。
チームは学校史上2度目となる夏4連覇と、4年連続の甲子園出場を目指します。
編集部まとめ
広陵は広島大会初戦で20得点を奪い、5回コールド勝ちで順調なスタートを切りました。
昨夏は部内暴力事案を受け、甲子園大会を途中辞退する異例の事態となりましたが、新チームはその経験を糧に結束を強め、再び全国の舞台を目指しています。
今後は勝敗だけでなく、学校としてどのように信頼を積み重ねていくのか、その歩みにも注目が集まりそうです。
編集部コメント
昨夏の辞退は、高校野球界でも大きな出来事となりました。
一方で、現在のチームには当時とは異なる新入生や新体制の選手も多く在籍しています。
過去の問題を忘れてはならない一方、現在の選手たちの努力や競技成績は、その時々の事実として公平に評価されるべきでしょう。
競技で結果を残すことと、学校として再発防止や信頼回復に取り組むことは、どちらも欠かせない課題です。
特記事項
本記事は大会主催者の発表および各社報道をもとに、週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。昨年の部内暴力事案に関する記載は、公表されている事実関係に基づいています。
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