日大三、252日ぶりの公式戦で15得点発進 部員不祥事による処分を経て西東京大会初戦突破

第108回全国高校野球選手権西東京大会で、日大三高校が翔陽高校を15―0の5回コールドで下し、2回戦進出を決めた。

日大三は部員によるSNSの不適切利用をめぐり、対外試合禁止処分を受けていた。公式戦出場は昨年秋以来、252日ぶり。今春の東京都大会も辞退しており、2026年最初の公式戦を大量得点で飾った。

252日ぶりの公式戦、序盤は硬さも

試合は7月12日、スリーボンドベースボールパーク上柚木で行われた。

日大三は初回、3番に入った田中諒主将(3年)の左翼フェンス直撃の二塁打で先制した。

ただ、その後は打線がつながらず、2回には2死満塁の好機をつくりながら無得点。長期間公式戦から離れていた影響もあったのか、序盤は選手たちに硬さが見られた。

3回と4回に計14得点

流れが変わったのは3回だった。

三木有造監督が円陣で選手たちに声をかけると、日大三打線は3者連続適時打を含む打者一巡の猛攻を展開。この回一挙7点を奪った。

4回にも7点を追加し、最終的に15―0。投手陣も翔陽打線を無得点に抑え、5回コールド勝ちを収めた。

三木監督は試合後、選手たちの動きについて硬さがあったとしながらも、長期間公式戦から離れていた事情を踏まえ、一定の理解を示した。

田中諒主将が全打席出塁

プロからも注目される捕手の田中諒主将は、2安打3打点、2四球。全打席で出塁し、主将としてチームをけん引した。

田中主将は試合後、公式戦で1勝を挙げられたことに安堵の表情を見せた。

長い空白期間を経て迎えた一戦だけに、普段とは異なる緊張感がチーム全体を包んでいたという。

部員のSNS不適切利用で対外試合禁止処分

日大三では、部員2人によるSNSの不適切利用をめぐる問題が発覚し、警察から書類送検されていた。

学校側は春季東京都大会への出場を辞退。チームは昨年11月から今年5月まで、シーズン外の期間を除いて対外試合禁止処分を受けた。

また、2月から約2カ月間は活動を自粛し、4月13日に活動を再開。5月10日から練習試合も可能となった。

今回の試合は、昨年秋の東京都大会準々決勝以来、252日ぶりの公式戦だった。

自粛期間は自主練習

活動自粛中、選手たちは各自でトレーニングを続けていたという。

田中主将も自宅で素振りを行うなど自主練習に取り組み、活動再開後にはチームに結束を呼びかけた。

ただ、大会前日のシート打撃では先頭から10人が連続で凡退するなど、実戦から離れていた影響や大会への緊張も見られた。

それでも本番では中盤から打線がつながり、15得点の大勝につなげた。

昨夏準優勝の強豪が再スタート

日大三は春夏通算3度の全国制覇を誇り、昨夏の甲子園では準優勝した強豪校だ。

一方で、今回の再出発は単なる競技復帰ではない。

不祥事を受けた処分と活動自粛を経て、学校とチームがどのように再発防止や選手指導に取り組むのかも問われることになる。

編集部まとめ

日大三は、252日ぶりとなる公式戦で翔陽に15―0の5回コールド勝ちを収めた。

序盤は硬さが見られたものの、3回と4回にそれぞれ7点を奪い、強豪校らしい攻撃力を発揮。田中諒主将は2安打3打点、2四球と全打席で出塁した。

一方、チームは部員のSNS不適切利用をめぐる問題で対外試合禁止処分を受け、春季大会を辞退していた。

大会で勝利を重ねることだけでなく、学校として再発防止策を継続し、信頼を回復できるかも今後の重要な課題となる。

編集部コメント

252日ぶりの公式戦で結果を残したことは、現在の選手たちにとって大きな一歩だろう。

ただし、競技への復帰と、不祥事への検証や再発防止は別の問題である。

勝敗だけで「再出発」が完了したと捉えるのではなく、学校側がSNS教育や人権意識、部活動内の指導体制をどのように見直したのかについても、継続的な説明が求められる。

現在の選手たちの努力を評価しつつ、過去の問題を曖昧にしない。その両立が、強豪校としての信頼回復につながる。


特記事項

本記事は、大会結果および各社報道をもとに、週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。関係する生徒はいずれも未成年であるため、個人を特定できる情報や不必要に詳細な内容は掲載していません。

情報提供・取材依頼について

学校問題、スポーツ、事件・事故、行政に関するタレコミ・リーク・情報提供は、週刊TAKAPI公式LINEまたは各種SNSのDMからお寄せください。情報提供者のプライバシーに十分配慮し、秘密を厳守します。

Q&A

Q日大三の初戦結果は?
A翔陽高校に15―0で勝利し、5回コールドで2回戦進出を決めました。
Q公式戦は何日ぶりでしたか?
A昨年秋以来、252日ぶりの公式戦でした。
Q活躍した選手は?
A田中諒主将が2安打3打点、2四球で全打席出塁しました。
Qなぜ長期間、公式戦に出場していなかったのですか?
A部員のSNS不適切利用をめぐる問題で対外試合禁止処分を受け、今春の東京都大会も辞退していたためです。
Q日大三の次戦は?
A今回の勝利で西東京大会2回戦に進出しました。
リアルタイム
サイト訪問者数
77