2026年7月14日配信
大阪・道頓堀で消防隊員2人が死亡したビル火災を巡り、大阪府警は14日、火災当時、ビル内の飲食店に勤務していた35歳の男性を重過失失火の疑いで書類送検した。
男性は火災直前、火が残ったたばこを漫然と捨て、周辺の可燃物に燃え移らせた疑いが持たれている。警察は厳重処分を求める意見を付けた。男性の認否は明らかにされていない。
火災直前にたばこを投棄した疑い
火災は2025年8月18日午前9時45分ごろ、大阪市中央区道頓堀の道頓堀川沿いにある2棟のビルで発生した。
警察の捜査では、男性が午前9時半ごろ、ビル付近で喫煙した後、火を確実に消さないままたばこを捨てた疑いが浮上。防犯カメラの映像や現場の燃焼状況などから、残っていた火が可燃物に燃え移ったと判断したとみられる。
書類送検は刑事責任の確定を意味しない。今後、検察が証拠関係や過失の程度を調べ、起訴するかどうかを判断する。
消火活動中の消防隊員2人が死亡
火は西側ビルの1階外壁付近から、室外機や看板を伝って上階へ燃え広がり、隣接する東側ビルにも延焼した。
消火活動にあたっていた大阪市消防局の森貴志小隊長=当時55歳=と長友光成隊員=当時22歳=は、6階で高温の煙と熱に巻かれ、酸欠により死亡した。
消防の調査では、外壁看板に十分な防火性能を持つ材料が使われていなかったことや、室外機内部の潤滑油が火勢を強めた可能性が指摘されている。
さらに、5階でバックドラフトが発生し、高温の煙が6階へ一気に流れ込んだことが、2人の死亡につながったと分析されている。
消防局、VR訓練や指揮体制を見直し
大阪市消防局は事故後、急激な火災変化に対応するため、VRを活用した訓練を強化したほか、現場の指揮系統や情報共有の見直しを進めている。
外壁看板の材質や室外機周辺など、建物外部の防火管理についても確認を強化した。
今回の書類送検により、出火のきっかけとしてたばこの不始末が疑われる一方、被害の拡大には外壁設備や建物内部の燃焼状況が重なった可能性がある。
今後は検察が、男性の行為と出火との因果関係や過失の程度を精査する。
担当記者:週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項: 本記事は大阪府警の捜査内容、大阪市消防局の調査内容、各社報道を基に構成しています。男性は書類送検された段階であり、刑事責任は確定していません。
記事要点
大阪府警は、大阪・道頓堀で消防隊員2人が死亡したビル火災を巡り、火災当時ビル内の飲食店に勤務していた35歳の男性を重過失失火の疑いで書類送検した。
男性は、火が残ったたばこを漫然と捨て、周辺の可燃物へ燃え移らせた疑いが持たれている。警察は厳重処分を求める意見を付けた。男性の認否は明らかにされていない。
火災では、大阪市消防局の森貴志小隊長と長友光成隊員が消火活動中に死亡した。外壁看板や室外機を伝った延焼に加え、5階で発生したバックドラフトが被害を拡大させた可能性も指摘されている。
今後は検察が、男性の行為と出火との因果関係や過失の程度を精査し、起訴するかどうかを判断する。
現地写真・動画、関係者からの証言などをお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。週刊TAKAPI編集部が内容を確認のうえ、取材・報道の参考とさせていただきます。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。