広島東洋カープの矢野雅哉内野手(27)が18日、球団施設の大野練習場で練習を再開した。
一部週刊誌で、指定薬物を巡って起訴された人物と密室で同席していた写真が報じられて以降、矢野が公の場で口を開くのは初めて。突然の登録抹消から一夜明け、現在の心境と今後について語った。
「急なことで戸惑いはありました」
矢野はこの日、ウエートトレーニングやノックなどに取り組み、汗を流した。
報道後の状況については、戸惑いがあったことを認めたうえで、こう語った。
「急なことで戸惑いはありましたが、こうなってしまった以上、ここで野球を頑張るだけです」
現在、違法な薬物を使用した事実は確認されていない。矢野自身も違法な付き合いを否定している。
一方で、報道された人物との関係については、「今後はこういう方々とは一切かかわらないようにしていきます」と話し、自らの交友関係を見直す考えを示した。
新井監督の謝罪に「本当に申し訳ない」
17日の試合後には、新井貴浩監督がファンや関係者に向けて謝罪していた。
矢野は監督の対応について、「監督は何にも悪くないのに、本当に申し訳ない」と謝罪。自身を巡る報道によって、監督やチームに負担をかけたことへの責任を口にした。
ファンや球団関係者に心配をかけたことについても詫び、今後も球団の調査に協力する姿勢を示している。
球団本部長は「強い疑念を抱く状況」
今回の問題は、一部週刊誌が、指定薬物「ゾンビたばこ」を巡って起訴された人物と矢野が密室で会っていたとする写真を報じたことから広がった。
球団は17日、矢野の出場選手登録を抹消した。
鈴木清明球団本部長は、矢野による指定薬物の使用は確認されていないと説明。そのうえで、売人と呼ばれている人物と密室で同席していたことについて、「強い疑念を抱く状況」とし、1軍でプレーさせることには抵抗があるとの判断を示している。
疑惑が事実と確定したわけではない。しかし、球団は1軍選手としての立場や、ファンに与える影響を重く見た形だ。
3軍で再出発 1軍復帰は白紙
矢野は当面、2軍ではなく、リハビリ組などが中心となる3軍で活動する。
球団側は今回の登録抹消について、違反行為を認定したうえでの正式な処分ではなく、疑念が残る状況で1軍出場を続けさせないための措置としている。1軍への再昇格時期は決まっていない。
矢野は球団の調査に対する姿勢を問われ、「今までと変わりません」と答えた。
違法行為への関与は否定した。それでも、写真が報じられた人物と同席していた事実が、球団やファンに強い不安を与えたことは避けられない。
守備力と勝負強さでチームを支えてきた27歳。再び1軍のグラウンドに立つには、調査への協力だけでなく、周囲の疑念とどう向き合うかも問われる。
「ここで野球を頑張るだけ」
矢野が口にした言葉の重さは、今後の行動によって示されることになる。
記事要点
広島東洋カープの矢野雅哉内野手は、週刊誌報道を受けて出場選手登録を抹消された後、球団施設の大野練習場で練習を再開しました。違法な付き合いは否定しながらも、今後は報道された人物らと関わらない考えを表明しています。球団は現時点で正式な処分とはしておらず、疑念が晴れるまでの調整期間と位置づけているため、1軍復帰の時期は決まっていません。
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