高知県警は7月23日、SNSを利用したロマンス詐欺で鹿児島市の女性から現金30万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで元プロテニス選手の平木理化容疑者(54)=千葉県白井市、会社員=を逮捕した。
平木容疑者は1997年、全仏オープンの混合ダブルスで優勝した実績を持つ元トップ選手。警察の調べに「身に覚えがない」と話し、容疑を否認している。
SNSで接触した女性から30万円詐取か
警察によると、鹿児島市に住む女性はSNSで知り合った人物と連絡を重ねる中、金銭を要求され、平木容疑者名義の金融機関口座に現金30万円を送金したとみられている。
被害届を受けた高知県警が、SNS上の通信履歴や送金記録、口座の管理状況などを調べ、逮捕に至った。
平木容疑者が女性と直接やり取りしていたのか、金銭の要求や受け取りにどのように関与したとされるのかなど、詳しい経緯は明らかになっていない。
複数の被害者から送金された可能性も
捜査では、平木容疑者名義の口座に複数の被害者から金銭が送られた形跡があるとみられている。
警察は口座を実際に管理していた人物や、入金後の資金の流れを調べるとともに、ほかに事件へ関与した人物がいないか確認を進めている。
逮捕は捜査段階であり、平木容疑者の刑事責任が確定したわけではない。
1997年全仏オープンで四大大会制覇
平木容疑者は現役時代、ダブルスを中心に国際大会で活躍した。
1997年の全仏オープンでは、インドのマヘシュ・ブパシ氏とペアを組み、混合ダブルスで優勝。日本勢による四大大会制覇として、テニス史に残る実績を挙げた。
同種目で日本勢が再び全仏オープンを制したのは、柴原瑛菜選手とウェスリー・クールホフ選手が優勝した2022年で、平木氏とブパシ氏の優勝から25年後だった。
世界最高峰の大会を制した元選手が詐欺事件で逮捕されたことで、テニス界やファンの間にも衝撃が広がりそうだ。
元有名選手の経歴が信用に使われた可能性は
SNS型ロマンス詐欺では、相手との会話を重ねて信用や好意を得た後、生活費や投資、事業資金などの名目で送金を求める手口が使われる。
今回の事件で、平木容疑者の元プロ選手としての経歴が被害女性への信用形成に利用されたかどうかは分かっていない。
ただし、著名人や専門家、社会的な実績を持つ人物の名前や写真が示されても、SNSのアカウントを本人が使用しているとは限らない。過去の経歴だけで相手を信用せず、面識のない人物から送金を求められた場合は、家族や警察、金融機関に相談する必要がある。
編集部まとめ
全仏オープン優勝経験を持つ元プロテニス選手が、SNS型ロマンス詐欺に関与した疑いで逮捕された。
被害額は30万円とされ、平木容疑者名義の口座への送金記録などが捜査されている。一方、本人は容疑を否認しており、SNS上のやり取りや口座管理への具体的な関与は今後の捜査で明らかにされる。
世界的な実績を持つ元選手の名前が、事件の中でどのように使われたのかも重要な焦点となる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
本記事は、高知県警の発表および7月23日時点の報道内容を基に構成しています。平木理化容疑者は逮捕容疑を否認しています。有罪判決が確定するまでは無罪が推定され、今後の捜査によって容疑内容や被害状況が変更される可能性があります。
全仏優勝者の逮捕で浮上した捜査の焦点
1997年の全仏オープン混合ダブルスで優勝した平木理化容疑者が、SNS型ロマンス詐欺に関与した疑いで逮捕された。被害女性は平木容疑者名義の口座へ30万円を送金したとみられ、同口座には複数の被害者から入金された可能性もある。本人は容疑を否認しており、SNS上の連絡、金銭要求、口座管理にどこまで関与したのかが今後の捜査の焦点となる。
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