令和8年熊本地震で住宅が全壊した熊本県八代市の被災現場で、住民が避難した後、中学生が使用していた部活動用のバッグがなくなっていたことがわかりました。
家族は、地震による散乱ではなく、何者かに持ち去られた可能性が高いとみています。追加の被害を防ぐため、倒壊した住宅の見張りを続けざるを得ない状況となっています。
中学2年の女子生徒を近隣住民が救出
被害に遭ったのは、井手彩斗さん(38)の兄の住宅です。地震によって1階部分が押し潰され、2階部分が崩れ落ちるほどの被害を受けました。
地震発生時、1階の部屋で寝ていた中学2年の女子生徒が瓦礫の下敷きになりました。異変に気付いた近隣の男性2人が救助に入り、約20分かけて建物の隙間から助け出したということです。
女子生徒はかすり傷程度で、命に別状はありませんでした。
避難後に部活動用バッグが消える
家族が安全な場所へ避難した後、女子生徒がサッカー部の活動で使用していたリュック型のバッグが、住宅内からなくなっていることに気付きました。
バッグにはユニフォームや着替えなどが入っていたとみられています。家族は避難前にバッグが置かれていた場所を確認しており、地震の揺れで移動したのではなく、第三者が持ち去った可能性があるとしています。
現金や貴重品に被害は確認されませんでしたが、家族はさらなる持ち去りを防ぐため、ボランティアに依頼して住宅内に残された貴重品を運び出しました。
井手さん自身も倒壊現場に残り、住宅や家財を守るための見張りを続けています。
「被災者をこれ以上傷つけないで」
井手さんは、倒壊した住宅から物を持ち去る行為について強い憤りを示し、地震で心身ともに傷ついている被災者へ、これ以上の負担を与えないでほしいと訴えています。
被災地では厳しい暑さの中、住宅の片付けや生活再建に向けた作業が続いています。本来であれば復旧に充てられる時間や人手が、盗難への警戒や見張りに割かれているのが現状です。
編集部まとめ
災害時には、損壊した住宅や避難中の家屋を狙った盗難のほか、避難所での置き引きや車上荒らしにも注意が必要です。
避難時は身の安全を最優先としたうえで、可能であれば現金、通帳、印鑑、身分証などを持ち出し、残された家財の状況を写真で記録しておくことが被害確認に役立ちます。
不審な人物や車両を見つけた場合は、直接問い詰めず、安全な場所から警察へ通報することが重要です。地域住民や支援者による巡回も有効ですが、倒壊の危険がある建物へ無理に立ち入ってはいけません。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
バッグが第三者に持ち去られたとの見方は、家族が確認した当時の状況に基づいています。警察による被害認定や詳しい経緯が明らかになった場合は、内容を更新します。
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