広島県廿日市市立大野東中学校で2024年6月、野球部の練習中に頭部を打った男子生徒=当時14歳=が死亡した事故をめぐり、生徒を診察した70代の男性医師が、別の患者のCT画像を見て診察していた疑いがあることが報じられました。
画像の取り違えにより、生徒の頭部の出血を把握できなかった可能性があるとされています。事故をめぐっては、治療に関わった医療従事者らが業務上過失致死などの疑いで書類送検されています。
練習中に生徒同士が衝突 受診後に容体急変
事故は2024年6月11日、大野東中学校の野球部の練習中に起きました。
男子生徒は外野で打球を追っていた際、別の部員と衝突して転倒し、頭部を打ちました。
事故後、廿日市市内の医療機関を受診して帰宅しましたが、同日夜に容体が急変。別の医療機関へ救急搬送され、急性硬膜外血腫で緊急手術を受けました。
その後も治療が続けられましたが、事故から6日後の6月17日に死亡しました。
診察時に別の患者のCT画像を確認か
その後の捜査で、最初に生徒を診察した70代の男性医師が、生徒本人ではなく別の患者のCT画像を確認していた疑いが浮上しました。
報道では、この画像の取り違えによって、生徒の頭部に生じていた出血を把握できなかった可能性があるとされています。
警察は2026年6月、当時の治療に関わったとみられる50代から70代の医療従事者3人を、業務上過失致死や診療放射線技師法違反の疑いで書類送検しています。
今回、別人のCT画像を見ていた疑いが報じられた70代の男性医師も、書類送検された医療従事者の一人とされています。
CT画像取り違えの経緯は未公表
一方、CT画像がどの段階で取り違えられたのか、患者情報と画像を確認する院内手順がどのようになっていたのかなど、詳しい経緯は明らかになっていません。
男性医師の認否や、病院側の具体的な確認体制についても、現時点で公開されている情報は限定されています。
今後は、画像取り違えに至った経緯や診療時の判断、死亡との因果関係などについて、捜査・司法手続きの中で判断されることになります。
書類送検は有罪が確定したことを意味するものではありません。
編集部まとめ
廿日市市立大野東中学校で2024年6月、野球部の練習中に頭部を打った男子生徒が死亡した事故をめぐり、生徒を診察した70代の男性医師が、別の患者のCT画像を確認していた疑いが報じられました。
男子生徒は事故当日に医療機関を受診した後に帰宅しましたが、夜に容体が急変し、6日後に死亡しました。
医療従事者らはすでに書類送検されていますが、CT画像が取り違えられた具体的な経緯や医師の認否、院内の確認体制などには未公表の部分が残っています。
週刊TAKAPIでは、今後の捜査や刑事処分、関係機関による検証について、確認された事実を基に続報をお伝えします。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
報道内容および関係機関の公表資料を基に、確認できた事実を整理・再構成しています。書類送検は有罪の確定を意味するものではありません。画像取り違えの原因や関係者の責任など、未公表事項について推測による補完は行っていません。
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