東京都港区が一般開放している区立学校の屋内プールで、女子更衣室にカメラが設置され、盗撮に使われていたことが分かりました。
カメラを設置したのは、学校屋内プールの開放業務を受託している事業者の20代男性アルバイトスタッフです。男性は事業者側に自ら設置したことを申し出た後、警察に出頭しており、現在も捜査が続いています。港区が8月12日に公表しました。
女子更衣室の床にカメラ 別のスタッフが発見
港区によると、カメラが見つかったのは2026年8月8日午前11時ごろです。
学校屋内プール開放事業が行われている区内の施設で、受託事業者のスタッフが女子更衣室を点検していたところ、床に落ちているカメラを発見しました。
事業者は区へ報告したうえで110番通報。警察が現場検証を行い、カメラを回収しました。
その後、受託事業者に20代の男性アルバイトスタッフから「自分がカメラを設置した」旨の連絡が入り、男性は翌9日に警察へ出頭しました。
委託先は「株式会社ピーウォッシュ」
港区は、学校屋内プール開放業務を受託していた事業者について「株式会社ピーウォッシュ」と公表しています。
カメラを設置した男性は同社の20代アルバイトスタッフで、港区の発表時点では警察が捜査を進めています。逮捕の有無や、撮影された映像の内容・人数などについては、区の公表資料では明らかにされていません。
公共施設として利用される学校プールの女子更衣室という、利用者のプライバシー保護が特に求められる場所で起きた事案だけに、委託業務における管理体制も問われることになります。
港区、複数人での巡回や全従業者への研修を指導
港区は今回の事案を受け、受託事業者に再発防止策の徹底を指導しました。
具体的には、更衣室を含む定期巡回を複数人で行い、巡回頻度や点検を強化するほか、アルバイトを含む全従業者に対して利用者のプライバシー保護や個人情報保護に関する研修を実施。コンプライアンス順守に関する誓約書の提出や、採用時・定期的な服務教育も求めています。
港区は今後、事業者による再発防止策の実施状況を定期的に確認するとしています。
また、学校屋内プール開放事業を委託している他の事業者にも今回の情報を共有し、予防策の見直しや更衣室の再点検などを行うよう指導しました。
「学校施設の一般開放」で起きた盗撮 管理体制が焦点に
今回の事案では、利用者が着替える女子更衣室に、施設運営に関わる受託事業者の従事者自身がカメラを設置したとされています。
通常の第三者による侵入とは異なり、施設の管理・運営に携わる立場の人物が関与した点は重く、港区が巡回の複数人体制や従業者教育まで踏み込んだ再発防止策を求めた背景にも、この構造的な問題があります。
現時点では、カメラに何が記録されていたのか、被害者が何人いるのか、男性がどの程度の期間にわたって撮影していたのかなどは公表されていません。
警察は回収したカメラの解析などを含め、詳しい経緯を調べているものとみられますが、具体的な捜査内容については明らかになっていません。港区は安全管理体制を徹底し、区民からの信頼回復に努めるとしています。
編集部まとめ
東京都港区の学校屋内プールで8月8日、女子更衣室に設置されたカメラが見つかりました。設置したのは施設の開放業務を受託する株式会社ピーウォッシュの20代男性アルバイトスタッフで、本人が設置を申し出た後、9日に警察へ出頭しています。港区は複数人による更衣室巡回や全従業者への研修などを事業者に指導し、警察が捜査を続けています。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は港区が2026年8月12日に公表した報道資料を中心に構成しています。男性の逮捕の有無、撮影された映像の内容、被害人数など、公表されていない事項については断定していません。
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