沖縄県那覇市は8月13日、市立学校の校務用パソコンでサポート詐欺とみられる事案が発生し、児童・生徒らの個人情報が外部に漏えいしたおそれがあると発表しました。
那覇市教育委員会によると、現時点で実際に個人情報が外部へ流出した事実や、この事案に伴う二次被害は確認されていません。市教委は引き続き漏えいの有無を調査しています。
教員が画面表示に従い遠隔操作アプリをダウンロード
事案が発生したのは2026年5月23日です。
教員が教室内で校務用パソコンを使って業務をしていたところ、パソコン上にサポート詐欺と疑われる画面が表示されました。
その後、教員が遠隔操作用のアプリケーションをダウンロードし、実行したということです。
市教委の公表では、教材研究中の検索だったことや、表示された連絡先へ問い合わせた詳細までは明記されていません。
7月の校内研修で「サポート詐欺」と気づく
事案が教育委員会に報告されるまでには約2カ月かかりました。
市教委によると、教員は7月22日の校内研修で同様の事例を知り、自身のパソコンで起きた事案が問題だった可能性を認識しました。
学校は7月27日に市教委へ報告。市教委は当該端末をネットワークから遮断するとともに、関連アカウントを停止しました。
さらに全職員のパスワードを再設定し、保守委託業者に端末の解析を依頼しています。
総務省・文科省などへ報告 個人情報保護委員会にも
市教委は7月29日、総務省、文部科学省、沖縄県にインシデントの発生を報告しました。
翌30日には市立学校全体にサポート詐欺などへの注意喚起を行い、31日には個人情報保護委員会にも報告しています。
当該学校の保護者に対しても、今回の事案について通知しています。
「外部流出した事実は確認されていない」
那覇市教育委員会は8月13日の発表で、児童生徒や保護者、市民に不安を与えたとして謝罪しました。
宮里寿子教育長は、今回の事案を重く受け止め、すべての学校の教職員に注意喚起を行うとしています。
一方、市教委は現段階について、
個人情報が外部に流出した事実は確認されていない
と説明しています。
今後も端末の解析などを進め、情報漏えいの有無を調査する方針です。
全市立学校でセキュリティ対策を再確認
市教委は、市立学校全体にサポート詐欺への注意喚起や対応方法を改めて周知します。
さらに、全学校長に対し、情報管理体制と教職員へのセキュリティ対策を再確認するよう指示しました。
市教委は再発防止を徹底し、児童生徒や保護者の信頼回復に努めるとしています。
編集部まとめ
那覇市立学校で5月23日、教員が校務用パソコンに表示されたサポート詐欺とみられる画面をきっかけに遠隔操作アプリを実行し、個人情報が漏えいした可能性が判明しました。
7月27日に学校から市教委へ報告され、端末の遮断、アカウント停止、パスワード変更などを実施。8月13日時点で実際の外部流出や二次被害は確認されておらず、市教委が引き続き調査しています。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
那覇市教育委員会の8月13日付公式発表では、漏えいしたおそれのある個人情報の具体的な人数や「氏名・成績・保護者連絡先」といった詳細な項目は明記されていません。そのため、本稿では一次資料で確認できる範囲に限定しています。
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