名古屋市中川区の産業廃棄物を扱う工場で2026年8月20日朝、金属スクラップなどが燃える火事があった。
消防車など16台が出動し、火はおよそ3時間半後に消し止められた。当時、工場内に人はおらず、けが人はいなかった。
警察と消防は、工場内に保管されていた金属スクラップのうち、携帯電話に使われていたリチウムイオン電池から出火した可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。
「バンバンと爆発音がする」午前6時すぎに通報相次ぐ
火事があったのは、名古屋市中川区上流町にある産業廃棄物を扱う工場。
8月20日午前6時10分ごろ、「バンバンと爆発音がする」「火や煙が見える」などと消防への通報が相次いだ。
消防車など16台が出動して消火活動にあたり、火は約3時間半後に消し止められた。
この火事で工場の壁などが燃えたが、出火当時、工場は無人だったため、けが人はいなかった。
現場は、あおなみ線・南荒子駅から北東へ約300メートルの線路沿いに位置する。
金属スクラップの中にリチウムイオン電池
警察と消防が出火原因を調べたところ、工場内に置かれていた金属スクラップの中に、携帯電話に使われていたリチウムイオン電池が含まれていた。
この電池付近から出火した可能性があるとみられている。
リチウムイオン電池はスマートフォンやモバイルバッテリー、小型家電など幅広い製品に使用されている一方、強い衝撃や圧力が加わった場合などに発熱・発火するおそれがある。
名古屋市も、ごみ処理施設などにリチウムイオン電池が混入すると、破砕や圧縮の工程で火災につながる危険があるとして注意を呼びかけている。
名古屋市でも処理工程で発火事故が増加
今回の火災は、廃棄物処理の現場で問題となっている「リチウムイオン電池火災」のリスクを改めて示す形となった。
名古屋市が公表した資料によると、プラスチック資源のリサイクル工程で確認された発火事故は、2023年度の16件から2024年度には21件へ増加した。
市は、リチウムイオン電池を使用した製品に圧力や衝撃が加わると発火するおそれがあるとして、適切な分別と排出を求めている。
携帯電話などの小型電子機器が大量に処理される産業廃棄物やリサイクルの現場では、外見だけでは電池の有無を確認しにくい製品もある。
一度発火すると周囲の可燃物へ燃え広がる可能性があるため、処理施設での電池の選別や保管方法は重要な安全対策となる。
消防車など16台、鎮火まで約3時間半
今回の火災では、午前6時10分ごろの最初の通報から鎮火まで約3時間半を要した。
「爆発音」に関する通報も複数あったが、現時点で実際に何が破裂したのか、爆発がどのように発生したのかについて詳細は公表されていない。
また、リチウムイオン電池がどのような状態で保管されていたのか、電池に圧力や損傷が加わったのかについても明らかになっていない。
警察と消防が火元の特定と出火に至った経緯を調べている。
編集部まとめ
けが人がいなかった一方、消防車など16台が投入され、鎮火まで約3時間半を要した。
注目されるのは、一般家庭でも大量に使われているリチウムイオン電池が、廃棄物処理の段階で火災リスクになる点だ。
今回、実際に電池がどのような状態で発火したのかはまだ確定していない。今後、火元の特定に加え、スクラップの保管・選別工程で発火を防ぐことが可能だったのかも確認すべきポイントになる。
週刊TAKAPI編集部
松本
特記事項
この記事は2026年8月20日午後3時台までに公表・確認された情報を基に構成しています。
出火原因については、携帯電話に使われていたリチウムイオン電池から出火した可能性があるとみられている段階で、最終的に確定したものではありません。
「爆発音」との通報についても、具体的に何が破裂したのかは現時点で公表されていません。けが人はいないことが確認されています。
この火災で分かっていること
2026年8月20日午前6時10分ごろ、名古屋市中川区上流町の産業廃棄物を扱う工場で火災が発生した。
消防車など16台が出動し、約3時間半後に鎮火した。工場内は無人で、けが人はいなかった。
警察と消防は、金属スクラップに含まれていた携帯電話用のリチウムイオン電池が出火元となった可能性があるとみて調べている。
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