【愛知・東三河】豊川用水で再び5%節水へ 宇連ダム17.4%、解除から4か月足らずで渇水対策

愛知県東三河の豊川用水で5%節水が始まり宇連ダムの貯水率が17.4%まで低下しているニュースの報道アイキャッチ

愛知県東三河地域を支える豊川用水で、水源の貯水量が再び低下している。8月の少雨を受け、2026年8月21日から水道用水、農業用水、工業用水でそれぞれ5%の節水対策が始まる。

豊川用水では2025年8月から長期の節水が続き、宇連ダムの貯水率が2026年3月に一時0%まで低下した。その後の降雨で水源が回復し、4月28日に243日間続いた節水を全面解除したばかりだった。水資源機構によると、解除時には宇連ダムの貯水率は59.6%、豊川用水全体では64.5%まで回復していた。

それから4か月足らず。再び東三河の水事情に警戒が必要な状況となった。

8月の雨量は平年の2割以下 宇連ダム17.4%まで低下

今回の節水再開の背景にあるのは、8月に入ってからの深刻な少雨だ。

8月の雨量は平年の2割以下にとどまり、豊川用水最大の水源である宇連ダムの貯水率は17.4%まで低下した。

大島ダムや各調整池などを合わせた豊川用水全体の総貯水率も41%まで落ち込んでいる。

水源の回復につながるまとまった雨が少ない状態が続いたことで、今後の生活用水や農業用水、工業用水を安定して確保するため、再び節水対策に入ることになった。

21日から水道・農業・工業用水を5%節水

8月21日から始まる節水率は5%。

対象となるのは、水道用水、農業用水、工業用水だ。

豊川用水は東三河の都市生活だけでなく、全国有数の農業地域を支える重要な水源でもある。農業用水では田原市や豊橋市をはじめとする地域の野菜、花卉などの生産を支え、工業用水も地域産業に利用されている。

現段階では5%の節水だが、今後の降雨量や貯水率の推移によっては、節水率が変更される可能性もある。

4月末に243日間の節水を解除したばかり

豊川用水では、2025年8月29日から水源の貯水量低下を受けて節水対策を実施していた。

2026年3月17日には宇連ダムの貯水率が0%となる厳しい状況にまで悪化したが、その後の降雨で回復。4月27日時点で宇連ダム59.6%、大島ダム50.3%、豊川用水全体64.5%となったことから、4月28日午前9時に節水対策を全面解除した。

節水期間は243日間に及んだ。

今回の再実施は、その解除からわずか4か月足らずとなる。

短期間で再び節水が必要となったことは、豊川用水の水源状況が依然として天候の影響を強く受けていることを示している。

岐阜・御母衣ダムでも水位低下 ダム底が露出

渇水の影響は東三河だけではない。

岐阜県白川村の御母衣ダムでも水位が大幅に低下している。

通常は広い湖面となっている場所でダム底が露出し、水が細い川のように流れる状態となっているほか、水没した旧集落の痕跡が姿を現している。

御母衣ダムは庄川上流に位置する大規模な発電用ダムで、総貯水容量は約3億6578万立方メートル。有効貯水容量は約3億2966万立方メートルに上る。国の資料でも、過去の渇水時には御母衣ダムの貯水率が10%を下回った事例が記録されている。

今回も東海・北陸をまたぐ広い範囲で少雨の影響が表面化している。

東三河では農業への影響も注視

豊川用水の節水は、東三河にとって生活用水だけの問題ではない。

豊橋市や田原市を中心とする東三河は全国有数の農業地帯で、野菜や花卉など大量の農業用水を必要とする作物が生産されている。

節水率が5%の段階で直ちに大きな生産障害につながるとは限らないが、少雨が長期化し、節水率が引き上げられれば、生産現場への影響も大きくなる。

今後は宇連ダムだけでなく、大島ダムや調整池を含む豊川用水全体の貯水量、流域の降水量が重要になる。

編集部まとめ

豊川用水は、長期間の節水を4月末に解除したばかりだった。

それから4か月足らずで再び5%節水に入る背景には、8月の雨量が平年を大幅に下回り、宇連ダムの貯水率が17.4%まで低下したことがある。

東三河では生活用水、農業、工業のすべてが豊川用水と深く結びついている。今回の5%節水がどの程度続くのか、さらに節水率が引き上げられるのかは、今後の降雨次第となる。

まず注視すべき数字は、宇連ダム17.4%と豊川用水全体41%だ。

週刊TAKAPI編集部/松本

特記事項

この記事は2026年8月20日時点で確認できた公表情報を基に構成した。

豊川用水では2026年8月21日から水道用水、農業用水、工業用水で5%の節水が予定されている。

宇連ダム17.4%、豊川用水全体41%などの貯水率は8月20日時点で伝えられている数値で、降雨や水利用状況によって変動する。

御母衣ダムについては発電用ダムであり、「富山県西部の水道用水を直接供給するダム」とは記載していない。庄川流域では過去にも渇水による取水制限が発生している。

豊川用水の節水で分かっていること

2026年8月21日から、愛知県東三河地域を支える豊川用水で水道・農業・工業用水をそれぞれ5%削減する節水対策が始まる。8月の少雨によって宇連ダムの貯水率は17.4%、水源全体では41%まで低下している。

Q豊川用水の節水はいつから始まる?
A2026年8月21日から、水道用水、農業用水、工業用水でそれぞれ5%の節水対策が始まる。
Q宇連ダムの貯水率は現在何%?
A8月20日時点で伝えられている宇連ダムの貯水率は17.4%で、豊川用水全体の総貯水率は41%となっている。
Qなぜ豊川用水で再び節水する?
A8月の雨量が平年の2割以下にとどまり、宇連ダムなど水源施設の貯水量が大きく減少しているため。
Q前回の豊川用水の節水はいつ解除された?
A2025年8月29日から243日間続いた節水対策は、2026年4月28日に全面解除された。
Q豊川用水の節水は東三河の農業にも影響する?
A豊川用水は豊橋市や田原市などの農業用水にも使われており、少雨が長期化して節水率が引き上げられれば、農業生産への影響も注視する必要がある。

情報提供募集

各種ご相談、情報提供、現地写真・動画、関係者からの証言などをお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。週刊TAKAPI編集部が内容を確認のうえ、取材・報道の参考とさせていただきます。

リアルタイム
サイト訪問者数
30

コメント

0件

まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。

コメントを投稿する

名前は空欄でも投稿できます。その場合は「匿名」と表示されます。