【独自取材・北海道京極】ミャンマー人男性が町議らを刑事告訴 町「法人運営に町議が関与」9月議会で議論の可能性

北海道京極町の農業法人で働くミャンマー人男性が町議とその次男を傷害と暴行の罪で刑事告訴した問題を伝える報道アイキャッチ

北海道京極町の農業法人で特定技能外国人として働くミャンマー人男性(20)が、暴行を受けたとして町議会議員とその次男を傷害、暴行の罪で刑事告訴した問題で、京極町役場への取材から、町側が当該農業法人の運営に町議が関わっていることを把握していることが分かった。

町担当者は、法人と町議との関係について「町議が法人の運営に絡んでいることは確か」と説明した。一方、対象となる町議の氏名については、現時点で公式発表されていないとして明らかにしなかった。

町議会側も今回の報道内容を把握している。今後、事実関係の確認や関係者への聴取などが進むとみられ、9月上旬に予定されている町議会定例会で問題が取り上げられる可能性もある。

7月5日に除草用具で殴られたと訴え

男性は京極町の農業法人で特定技能外国人として勤務している。

男性側の説明によると、7月5日、町議の次男から金属製の除草用具で足や頭などを複数回殴られ、けがをした。

さらに翌6日には、町議から頬を平手でたたかれたとしている。

男性は当時の状況について「怖かった」「そのときはとても痛いです」などと訴えている。

一連の行為については男性側の主張であり、町議や次男による暴行、傷害が事実として認定された段階ではない。

24日午前、倶知安署に刑事告訴

男性は2026年8月24日午前、倶知安警察署を訪れ、町議とその次男を傷害と暴行の罪で刑事告訴した。

男性側の弁護士は、勤務先となっている農業法人について、町議親子が実質的な運営に関わっているとみている。

農業法人側は事実関係を調査中としている。

町議と次男側の詳しい見解については、現時点で明らかになっていない。双方とも弁護士を通じた対応となっているという。

【独自取材】町「町議が法人運営に絡んでいることは確か」

京極町役場への取材では、問題となっている農業法人と町議との関係についても確認した。

町担当者は「町議が法人の運営に絡んでいることは確か」と説明した。

一方、具体的にどの町議なのかとの質問には、氏名について正式な発表がされていないとして回答を控えた。

現段階では町側も調査中で、事実関係の確認が進められている。

議会も報道内容を把握 本人への聴取はこれから

町議会側が問題を把握しているかについて、町担当者は「内容は把握している」とした。

対象となる議員本人に説明を求めるのかについては、報道されたばかりで、議会側がどのように対応していくのかを含め、現時点では具体的な方針は固まっていないという。

関係者への聴取などについても、これから事実関係を確認していく段階との説明だった。

辞職勧告などの可能性は「調査の進展次第」

政治倫理上の対応や、議員辞職勧告などが検討される可能性についても確認した。

町担当者は、現在は調査中とした上で、今後の調査結果によっては議会として何らかの対応が議論される可能性があるとの見方を示した。

ただし、現時点で議員辞職勧告や処分を行うことが正式に決まっているわけではない。

対象となる議員に対する謹慎などの措置も、24日時点では取られていないという。

9月上旬に定例会 議会で取り上げられる可能性

今回の問題を受けた臨時議会については、現時点で開催予定はない。

一方、京極町議会では9月上旬に定例会が予定されている。

町担当者は、今後の調査状況にもよるとした上で、定例会で今回の問題について何らかの話が出る可能性があるとの認識を示した。

刑事告訴を受けた町議の氏名を含め、調査の進展によって新たな事実が明らかになる可能性がある。

外国人労働者の雇用は把握 就労環境までは確認せず

町として外国人労働者の就労環境をどこまで把握していたのかについても確認した。

町担当者によると、ミャンマー人男性が当該農業法人で雇用されていること自体は把握していた。

一方、日常的な勤務状況や職場内での具体的な就労環境については把握できていなかったという。

特定技能外国人を受け入れる事業所で何が起きていたのか。刑事手続きとは別に、雇用や就労環境の実態についても今後の確認事項となる。

編集部まとめ

京極町役場への取材で、町側が問題となっている農業法人の運営に町議が関わっていることを把握していると分かった。議会側も問題を認識しているが、対象議員への処分や辞職勧告などは現時点で決まっていない。

9月上旬には町議会定例会が予定されている。刑事告訴の捜査と並行し、議会が事実関係をどこまで確認し、政治倫理上どのような対応を取るのかが焦点となる。

週刊TAKAPI編集部/一条

特記事項

この記事は2026年8月24日時点で確認された公表情報と、京極町役場への独自取材内容を基に構成しています。

ミャンマー人男性が訴えている暴行、傷害については刑事告訴された段階であり、町議や次男の行為が犯罪として認定されたものではありません。

町役場への取材では、町議が当該農業法人の運営に関わっているとの認識が示されましたが、対象となる町議の氏名は公式発表されていないとして明らかにされませんでした。

また、議員辞職勧告、政治倫理上の措置、その他の処分についても現時点で正式決定されたものはなく、調査や事実確認が進められている段階です。

京極町の刑事告訴問題で新たに分かったこと

北海道京極町の農業法人で働くミャンマー人男性(20)が、町議とその次男から暴行を受けたとして2026年8月24日に刑事告訴した。

京極町役場への独自取材では、町側が当該農業法人の運営に町議が関わっていることを把握していると説明した。町議会側も問題を認識しているが、処分や議員辞職勧告などは現時点で決まっていない。

9月上旬には町議会定例会が予定されており、調査の進展によっては議会で問題が取り上げられる可能性がある。

Qミャンマー人男性は何を訴えていますか?
A7月5日に町議の次男から金属製の除草用具で足や頭などを殴られ、翌6日には町議から頬を平手でたたかれたと訴えています。男性は8月24日、町議と次男を傷害と暴行の罪で刑事告訴しました。
Q京極町は町議と農業法人の関係を把握していますか?
A町役場への取材に対し、担当者は町議が当該法人の運営に関わっていることは把握していると説明しました。ただし、町議の氏名は公式発表前として明らかにしていません。
Q対象となる町議に処分は出ていますか?
A2026年8月24日時点で、謹慎を含む具体的な処分は確認されていません。町や議会側は事実関係を確認している段階です。
Q議員辞職勧告が出る可能性はありますか?
A現時点で正式に決定されていません。調査結果や今後の議会での協議によって、政治倫理上の対応が検討される可能性があります。
Q今後、町議会ではいつ問題が扱われますか?
Aこの問題を理由とする臨時議会は現時点で予定されていません。9月上旬に定例会が予定されており、調査状況によっては問題が取り上げられる可能性があります。

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