那覇空港で2026年8月18日、航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が着陸後に滑走路上で動けなくなり、B滑走路が約4時間閉鎖されたトラブルについて、防衛省が航空幕僚監部に事故調査委員会を設置し、原因調査を進めていることが25日、明らかになった。
小泉進次郎防衛相が同日の閣議後会見で説明した。事故原因や調査結果の公表時期については、現時点で確定的に示せる段階ではないとしている。
航空幕僚監部の事故調査委員会が原因を調査
小泉防衛相は25日の会見で、今回の事案について「民間航空機の運航に一部遅延等が発生し、利用者をはじめ関係者に迷惑と心配をかけたことを重く受け止めている」と説明した。
その上で、現在は航空幕僚監部に設置された事故調査委員会が原因を調査していると明らかにした。
防衛省として原因究明と再発防止を進め、飛行安全の確保に万全を期す方針を示している。
調査結果の公表時期「確定的に申し上げられる段階にない」
一方、事故原因がいつ明らかになるのかは未定だ。
小泉防衛相は調査結果の公表時期について、現時点では確定的に示せる段階ではないとし、「可能な限り速やかに調査を進める」としている。
このため、機体のどの部分にどのような不具合が発生したのか、その不具合が整備、部品、運用などのどの要因によって生じたのかは、現段階では確定していない。
8月18日、着陸後にF15が立ち往生 B滑走路約4時間閉鎖
事故は18日午後1時前、航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が那覇空港のB滑走路へ着陸した後、機体が傾いた状態で停止し、自力で移動できなくなったもの。
操縦士にけがはなかった。
機体の撤去と滑走路の安全確認のため、B滑走路は約4時間にわたって閉鎖された。もう1本の滑走路で民間機の運航は続けられたものの、出発・到着便に遅れが生じた。
事故機は、領空侵犯のおそれがある航空機に対応する緊急発進、いわゆるスクランブル任務から戻った機体だったことも明らかになっている。
沖縄県も原因究明と安全管理徹底を要請
沖縄県は事故後、航空自衛隊那覇基地側に対し、原因究明や安全管理の徹底などを求めている。
8月20日には県が航空自衛隊側へ口頭で要請しており、今回、防衛省側で事故調査委員会による調査が進められていることが正式に確認された。
那覇空港は民間航空と自衛隊が施設を共用する空港で、航空自衛隊那覇基地の飛行場地区には2本の滑走路がある。民間便への影響を伴った今回の事案では、機体側の原因だけでなく、同種トラブルを防ぐための安全対策がどこまで具体化されるかも焦点となる。
編集部まとめ
那覇空港のF15着陸トラブルは、これまでの「原因調査中」から、航空幕僚監部の事故調査委員会が調査主体として明確になった。
一方、原因も結果の公表時期もまだ確定していない。今後は、機体の不具合箇所、発生原因、整備状況、同型機への安全対策、再発防止策の内容が重要な続報となる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
この記事は2026年8月25日の防衛大臣記者会見と、事故発生後に公表された関係機関の情報をもとに構成しています。
航空幕僚監部の事故調査委員会による調査は継続中です。事故原因や調査結果の公表時期は現時点で確定しておらず、特定の部品、整備上の問題、操縦上の問題などを原因と断定できる段階ではありません。
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