鹿児島実業高校の部活動に所属する3年生の女子生徒が、同じ部の複数の部員から集団で無視されたり避けられたりするなどの行為を受けたと訴え、学校が「いじめ重大事態」と認定していたことが分かった。
女子生徒は体調を崩し、2025年12月に適応障害と診断され、現在も通院しているという。保護者からの申し立てを受け、学校は2026年3月に重大事態と認定して鹿児島県に報告。6月から第三者委員会が事実関係を調査している。
おととしから去年にかけ、複数部員から無視や回避行為か
関係者によると、女子生徒はおととしから去年にかけて、所属する部活動で複数の部員から集団で無視されたり、避けられたりするなどの行為を受けたとされている。
こうした状況が続く中で女子生徒は体調を崩したという。
部活動内で具体的にどのような行為が、どの程度の期間続いていたのかについては、第三者委員会が調査を進めている。
顧問に相談も「腹が痛いのは弱いから」などと発言か
女子生徒は体調不良について部活動の顧問に相談した際、「腹が痛いのは弱いから」「選手として使えない」といった趣旨の発言を受けたとされている。
生徒が不調を訴えた段階で、顧問がどのように状況を把握し、学校内で情報共有や対応を行ったのかも今回の調査で確認される重要な点となる。
発言の詳しい文脈や顧問側の説明については、現時点で明らかになっていない。
2025年12月に適応障害と診断 現在も通院
女子生徒はその後、2025年12月に医療機関で適応障害と診断された。
現在も通院を続けているという。
いじめ防止対策推進法では、いじめによって児童・生徒の生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがある場合などを「重大事態」と位置付けている。
学校や設置者には、重大事態が発生した場合、事実関係を明らかにするための調査を行うことが求められる。
保護者が申し立て 学校は3月に「重大事態」と認定
女子生徒の保護者は学校に対し、いじめ重大事態として対応するよう申し立てた。
鹿児島実業高校はこれを受け、2026年3月に重大事態と認定し、鹿児島県に報告した。
その後、第三者による調査体制が設けられ、6月から部活動内で起きたとされる行為や学校側の対応について調査が続いている。
重大事態の認定は、被害の訴えを受けて法令や国のガイドラインに基づく調査が必要と判断されたことを意味する。個々の行為や学校側の対応についての最終的な評価は、第三者委員会の調査結果を踏まえて判断されることになる。
第三者委員会 部員間の行為と学校の対応を調査
第三者委員会では、複数の部員による無視や回避行為がどのように行われていたのかに加え、女子生徒が体調不良を訴えた後の顧問や学校側の対応についても確認が進められているとみられる。
特に、女子生徒が顧問に相談していたとされることから、学校側がいつ問題を把握し、部活動内の状況をどこまで確認していたのかは重要な検証点となる。
第三者委員会の調査結果がいつまとまるのか、報告書を公表するのかについては明らかになっていない。
学校「国のガイドラインにのっとって適切に対応」
鹿児島実業高校は今回の事案について、「国のガイドラインにのっとって適切に対応していきたい」とコメントしている。
学校側が今後、調査結果を受けて顧問や部活動への対応、再発防止策などをどのように示すのかが焦点となる。
部活動名や女子生徒、関係する部員を特定できる情報は公表されていない。
編集部まとめ
今回の重大事態では、部員間で何が起きていたのかに加え、女子生徒が体調不良を訴えた後、顧問や学校がどう対応したのかが検証の焦点となる。
第三者委員会は6月から調査を続けており、今後示される事実認定と学校側の再発防止策が注目される。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
この記事は2026年9月3日時点で確認された報道内容、いじめ防止対策推進法、文部科学省の「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」などを基に構成しています。部活動名や生徒を特定する情報は掲載していません。第三者委員会による調査は継続中です。
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