浜松市天竜区龍山町瀬尻の白山神社で、本殿などの屋根を覆っていた銅板が大量に持ち去られていたことが分かった。
神社関係者が8月25日、約1カ月ぶりに境内を訪れた際に被害を確認し、天竜署に相談。28日に被害届が受理されたと報じられている。
被害は本殿と隣接する事麻知神社に及び、屋根に取り付けられていた銅板は合わせて約6000枚。被害額は2000万円を超えるとみられている。
標高約800メートル 普段は無人の神社
白山神社は山間部の標高約800メートルに位置し、集落から車で約30分かかる場所にある。
普段は無人で、宮司らが訪れるのは月1回程度という。神社周辺には防犯カメラがなく、携帯電話の電波も届きにくい場所とされている。
現時点で、被害が発生した詳しい時期や目撃情報は明らかになっていない。
本殿と隣接神社の屋根から約6000枚
持ち去られたのは、本殿と隣接する事麻知神社の屋根に使用されていた銅板。
銅板は1枚が縦約20センチ、横約30センチで、両建物を合わせ約6000枚がなくなったとされる。
現場では、神社に置かれていたはしごや手押しの一輪車が使われた形跡も確認されている。
ただし、何人が関与したのか、実際にどのような方法で銅板を外して運び出したのかは分かっていない。
10月に祭り 屋根の復旧が課題
白山神社では10月に祭りを予定している。
宮司は、できるだけ早く屋根の状態を整え、参拝できる環境に戻したいとの考えを示している。
大量の銅板が失われたことで、祭りを前に屋根の復旧が大きな課題となっている。
5月には浜松市内4神社でも銅板被害
浜松市では、神社の銅板を狙った被害が今回だけではない。
5月には浜名区三ヶ日町で、少なくとも4カ所の神社から銅板製の屋根などが盗まれる被害が確認された。この中には、市指定有形民俗文化財に付随する建物の屋根銅板が被害を受けた事例もあった。
今回の白山神社との直接的な関連は確認されていないものの、同じ市内で神社の銅板が相次いで被害に遭っている。
橋名板など金属部材の盗難も
浜松市では、道路施設に取り付けられた橋名板など金属部材の盗難も過去に相次いでいる。
特に2022年から2023年にかけては、市内54橋で計183枚の橋名板が盗まれ、被害額は約915万円に上った。
これは今回の白山神社とは時期も被害対象も異なる過去の事例であり、同一の犯行を示すものではない。
一方、銅をはじめとする金属部材が換金目的で狙われる被害は各地で問題となっており、今回も大量の銅板がどのように持ち出されたのかが今後の確認点となる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
この記事は9月6日時点の複数の公開報道と、浜松市が公表している過去の金属盗難に関する情報を突き合わせて構成しています。
白山神社では8月25日に被害が確認され、28日に被害届が受理されたと報じられています。犯行人数や具体的な搬出方法、浜松市内で発生したほかの金属盗との関連は確認されていません。
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