静岡県教育委員会は9月17日、県西部の中学校に勤務する43歳の男性教諭について、人身事故を起こしたとして戒告の懲戒処分にしたと発表した。教諭は磐田市内で普通乗用車を運転中、対向車線を走っていた車など2台に衝突し、男女2人にけがを負わせた。事故後、免許停止30日の行政処分と罰金15万円の刑事処分を受けていた。
県教委によると、懲戒処分は9月16日付。
磐田市内で対向車など2台に衝突
事故が起きたのは4月4日午後3時35分ごろ。
県教委の発表によると、男性教諭は私用で普通乗用車を運転し、磐田市内の道路を走行していた際、運転上の注意義務を怠った。
その結果、対向車線を走ってきた男性運転の準中型貨物自動車と、その後方を走っていた女性運転の普通乗用車に自身の車を衝突させた。
この事故で、準中型貨物車を運転していた男性が約3週間、普通乗用車を運転していた女性が約12日間の治療を要するけがを負った。
県教委の公表資料では、具体的にどのような運転上の注意義務を怠ったのかや、事故現場の詳しい場所については明らかにされていない。
免許停止30日、浜松簡裁から罰金15万円
事故後、男性教諭は5月12日に免許停止30日の行政処分を受けた。
さらに7月8日には、浜松簡易裁判所から罰金15万円の刑事処分を受けた。
これを受け、静岡県教委は9月16日、男性教諭を戒告の懲戒処分とした。
今回の公表資料では所属について「中学校(西部)」とされており、学校名や教諭の氏名は公表されていない。
今年度の「交通事犯」による懲戒処分は2件
県教委が同時に公表した資料によると、2026年度の教職員に対する懲戒処分は9月17日時点で計7件。このうち「交通事犯」は2件となっている。
過去10年度を見ると、交通事犯による懲戒処分は毎年度発生している。
2016年度は8件、17年度6件、18年度8件、19年度10件、20年度8件、21年度5件、22年度5件、23年度5件、24年度8件、25年度4件だった。直近10年度で最も多かったのは2019年度の10件となる。
県教委は現在、不祥事根絶に向けた重点施策の一つとして「交通事犯・事故の削減」を掲げている。
県教育長「学校教育に対する信頼を失わせる」
前澤綾子教育長は今回の処分について、交通安全意識の徹底などに取り組む中で交通事犯が発生したことについて謝罪し、学校教育への信頼を損なうもので社会的責任は大きいとの認識を示した。
県教委は今後、交通規則の遵守を改めて徹底するとともに、具体的、実践的な指導や研修を通じて再発防止に取り組むとしている。
県教委では、全教職員を対象とした研修などを実施し、交通事犯・事故の削減を不祥事防止の重点施策に位置付けている。今回の事故では、行政処分と刑事処分を経て、事故から約5カ月後に県教委による懲戒処分が行われた形となった。
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担当記者:鈴木

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