岐阜県教育委員会が2026年に行った教職員の懲戒処分を週刊TAKAPIが県の公表資料を基に確認したところ、勤務校で内科検診を受ける児童を盗撮した教諭の懲戒免職をはじめ、女子生徒へのわいせつ行為、同僚の靴の投棄や学校備品などの損壊、部活動中の体罰、生徒のスカート内の盗撮など、複数の事案が公表されていた。
処分内容は懲戒免職から戒告までさまざまだが、学校内や児童生徒を直接の対象とした事案も含まれる。県教委が公表した一次資料から、これまでに確認できた主な処分を整理する。
内科検診を受ける児童を盗撮 大垣市立小の32歳教諭を免職
3月5日付で懲戒免職となったのは、大垣市立中川小学校の岸上涼太教諭(32)。
県教委によると、岸上教諭は2023年度と2024年度、未成年女性2人に対し、SNSで性的羞恥心を害するメッセージを複数回送信した。
2024年4月には、そのうち16歳未満の女性1人に対し、性的な部位が写った画像を送信するようSNSで要求した。
さらに同年5月、勤務していた中川小学校で内科検診を受ける児童を盗撮し、翌6月には成人女性1人も盗撮したとされる。
県教委は地方公務員法に基づき懲戒免職とした。2023年度と2024年度の校長についても、大垣市教育委員会が文書訓告としている。
女子生徒に校外でキス 25歳中学校教諭を懲戒免職
3月19日付では、別の中学校に勤務する25歳の男性教諭も懲戒免職となった。
県教委の発表によると、教諭は2025年11月12日、勤務時間終了後の午後4時35分ごろ、校外で勤務校の女子生徒1人にキスをした。
県教委は「生徒に対するわいせつな行為」として処分した。学校名と教諭の氏名は公表されていない。校長については市町村教育委員会が文書訓告とした。
同僚の靴を投棄、PCコードや鍵穴も損壊 高富中教諭を減給
同じ3月19日付では、山県市立高富中学校の28歳男性教諭が、減給10分の1、6カ月の懲戒処分を受けた。
県教委によると、教諭は2024年2月から11月にかけ、当時の勤務校で同僚の靴を投棄したほか、山県市所有のPCディスプレイのコード類や、特別教室などの出入口の鍵穴を損壊した。
2023年度の校長について岐阜市教育委員会、2024年度の校長について山県市教育委員会が、それぞれ文書による厳重注意としている。
県の公表資料では、一連の行為に至った理由や被害額、警察への届け出の有無などは明らかにされていない。
男子生徒の頭を叩く 62歳中学校教諭を戒告
3月19日には、別の中学校に勤務する62歳男性教諭も体罰を理由に戒告処分となった。
教諭は2025年11月28日、担当する教科の授業終了後の午後0時30分ごろ、その授業を受けていた男子生徒1人の頭を叩いたという。
学校名と教諭の氏名は公表されていない。校長は市町村教育委員会から文書による厳重注意を受けた。
生徒の臀部蹴り、スマホで頭叩く 岐阜北高教諭を減給
5月21日付で減給10分の1、1カ月となったのは、県立岐阜北高校の60歳男性教諭。
4月18日、勤務校で部活動を指導した際、生徒1人の臀部を蹴り、頭をスマートフォンで叩いた。さらに、生徒が所有する問題集を投げ捨てた。
県教委は「体罰及び不適切な指導」として処分し、校長も文書訓告とした。
公表資料では部活動名や教諭の氏名、生徒のけがの有無、事案が発覚した経緯などは明らかにされていない。
岐阜工業高では女子生徒のスカート内を盗撮 37歳教諭を免職
9月7日付では、県立岐阜工業高校の北村篤教諭(37)が懲戒免職となった。
県教委によると、北村教諭は5月13日午後4時ごろ、勤務校の職員室と廊下で、同校に在籍する女性生徒1人のスカート内を盗撮した。
県教委は「生徒に対する盗撮行為」として免職処分とし、校長についても文書訓告とした。
公表資料では、撮影に使用した機器や発覚の経緯、撮影データの保存・共有状況、警察への相談や捜査の有無などについては記載されていない。
学校内で児童生徒が対象となった事案も
今回確認した処分には、教職員の私生活上の問題だけではなく、学校内で児童生徒が直接対象となった事案が複数含まれている。
中川小学校では内科検診を受ける児童が盗撮され、岐阜北高校では部活動の指導中に生徒への体罰などが行われた。岐阜工業高校の事案では、職員室と廊下で在籍する女子生徒が盗撮の対象となった。
一方、県教委の懲戒処分資料は処分理由を中心とした公表であるため、発覚経緯や児童生徒への事後支援、警察への相談状況、学校側が事案を把握した時期など、資料だけでは確認できない事項もある。
週刊TAKAPIでは、県教委の公表内容と、その後の学校・教育委員会の対応について引き続き確認する。
このニュースのポイント
情報提供・相談窓口
学校や教育行政をめぐる問題について、週刊TAKAPIでは情報提供を受け付けています。情報提供はメール、各SNSのDM、公式LINEからお寄せください。提供者の秘密には十分配慮します。
担当記者:週刊TAKAPI編集部

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。
この記事のコメント投稿は締め切られています。