【愛知•名古屋】名古屋の観光スポット、10月から値上げ 名古屋城は500円→1000円に 値上げ率で見る主要5施設

名古屋観光の料金が、この秋大きく変わる。

名古屋市は2026年10月1日から、市が所管する施設の使用料や各種手数料の一部を改定する。対象には名古屋城、東山動植物園、名古屋市美術館など、観光客にもなじみのある施設が含まれる。

なかでも名古屋城は、大人の観覧料が現在の500円から1,000円へ倍増する。

週刊TAKAPIでは名古屋市の公表資料と各施設の公式情報を確認し、観光・おでかけ先として利用される主な施設について、一般・大人の基本的な観覧料の値上げ率を比較した。なお、50%値上げとなる施設が複数あるため、本記事は市内全施設を機械的に順位付けした「上位5施設」ではなく、代表的な5施設を値上げ率順に紹介する。

※一般・大人の個人観覧料で比較。値上げ率は(新料金-旧料金)÷旧料金で算出。50%値上げの観光・文化施設はほかにもあるため、同率施設の中から主要施設を掲載した。


1 名古屋城は500円→1000円 料金が2倍に

今回の料金改定で、とりわけ目を引くのが名古屋城だ。

現在、大人1人500円の観覧料は10月1日から1,000円になる。500円の値上げで、値上げ率は100%。文字通り2倍となる。

名古屋城公式サイトでも「大人500円(2026年10月1日より1,000円)」と案内されている。中学生以下については引き続き無料。名古屋市内の高齢者は100円から300円となる。

「名古屋城は500円」という現在の料金で入場できるのは9月30日までとなる。

2 東山動植物園は500円→800円 60%値上げ

東山動植物園も大幅に上がる。

大人の観覧料は500円から800円へ。値上げ額は300円、率にすると60%となる。

さらに年間パスポートにあたる定期観覧券は2,000円から3,200円へ。普通自動車の駐車料金も800円から1,000円、大型自動車は2,000円から2,500円となることが名古屋市の予算資料で確認できる。

東山動植物園も9月19日、10月1日から観覧料と駐車場料金を変更すると正式に告知した。

3 名古屋市美術館は300円→450円 常設展50%アップ

名古屋市美術館では、常設展の一般個人料金が300円から450円となる。

150円の値上げだが、率にすると50%増だ。

高校・大学生は200円から300円、市内在住65歳以上は100円から150円へ変更。中学生以下は無料のままとなる。

定期観覧券も一般1,200円から1,800円へ変更される。

FUJIなごや科学館の展示室と市美術館常設展を利用できる「芸術と科学の杜 共通観覧券」についても、一般500円から750円となる。

3 東谷山フルーツパーク「世界の熱帯果樹温室」も300円→450円

名古屋市守山区の東谷山フルーツパークでは、「世界の熱帯果樹温室」の大人観覧料が300円から450円になる。

こちらも値上げ率は50%。

さらに注目されるのが年間パスポートだ。

施設公式サイトでは現在、大人の年間パスポートを900円としているが、10月1日からは1,800円と案内している。現行料金と比較すれば、年間パスポートについては2倍になる。

なお、値上げされるのは「世界の熱帯果樹温室」の観覧料であり、東谷山フルーツパークそのものへの入園料と混同しないよう注意したい。

3 揚輝荘も300円→450円 50%値上げ

覚王山エリアの歴史的建造物揚輝荘も10月1日から料金を改定する。

聴松閣の大人観覧料は現在300円。それが450円となり、値上げ率は50%となる。

市内在住65歳以上は100円から150円。中学生以下は無料が維持される。年間観覧券も大人1,200円から1,800円になる。

揚輝荘は松坂屋初代社長の伊藤次郎左衛門祐民が築いた別荘で、現在は5つの建造物が名古屋市指定有形文化財となっている。

実は「50%値上げ」はほかにも 橦木館や蓬左文庫も

今回の改定を確認すると、「50%アップ」は珍しくない。

例えば文化のみち橦木館は大人200円から300円となり、50%増。

名古屋市蓬左文庫の単独観覧料も一般400円から600円となり、こちらも50%増となる。一方、小・中学生は現在の有料から無料へ変更される。(

そのため、「名古屋城、東山動植物園に続く3~5位が特定の3施設」というわけではない。名古屋城100%、東山動植物園60%が突出し、その後に50%値上げとなる複数の文化・観光施設が並ぶというのが、今回の改定を正確に表した形だ。

FUJIなごや科学館は800円→1000円 値上げ率25%

前述の5施設とは別に、利用者の多い施設として押さえておきたいのがFUJIなごや科学館だ。

一般の「展示室+プラネタリウム」は800円から1,000円へ。値上げ率は25%となる。

展示室のみも400円から500円に変更される。高校・大学生の「展示室+プラネタリウム」は500円から600円。中学生以下は無料が維持される。


なぜ10月から一斉に値上げするのか

名古屋市によると、背景にあるのは賃金・物価の高騰などによる施設管理運営費の増加だ。

市が提供するサービスは税金と利用者が支払う使用料などで賄われており、市は今回、「受益者負担の原則」に基づいて使用料・手数料の一部を改定すると説明している。

また、急激な負担増を防ぐため、使用料・手数料については原則として現行料金の1.5倍を超えないよう上限を設定している。

ただし、ここには重要な例外がある。

名古屋城と東山動植物園は、この1.5倍の上限の対象外だ。

そのため、名古屋城は1.5倍を大きく超える2倍、東山動植物園も1.6倍となる。


10月1日が名古屋観光の「料金の境目」に

名古屋城500円、東山動植物園500円という料金体系は9月末で変わる。

市の料金改定は原則2026年10月1日から。名古屋市によれば、9月30日以前に施設を予約している場合や、改定前に購入した回数券などについては、原則として改定前の料金で利用できるとしている。個別施設では取り扱いが異なる可能性があるため、利用前に各施設の案内を確認したい。

今回の改定は単に「150円、300円上がる」という金額だけで見ると全体像をつかみにくい。

率で比較すると、名古屋城は100%増、東山動植物園は60%増、さらに複数の観光・文化施設が50%増。2026年秋、名古屋の公共観光施設の料金体系は大きな節目を迎える。


名古屋城は本当に1000円になる?

なる。現在の大人500円から、2026年10月1日以降は1,000円。中学生以下は無料が維持される。

東山動植物園の駐車場も値上げされる?

値上げされる。普通自動車は800円から1,000円、大型自動車は2,000円から2,500円となる。

すべての施設が10月から1.5倍になる?

一律ではない。市は原則1.5倍を上限としているが、料金区分によって改定幅は異なる。また、名古屋城と東山動植物園は1.5倍上限の対象外となっている。


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週刊TAKAPI編集部:黒木