兵庫県洲本市の宿泊施設「渚の荘 花季」で、宿泊客らが下痢や嘔吐などの症状を訴える食中毒が発生した。
施設を運営するホテルニューアワジグループは9月22日、施設で提供した食事を原因とする食中毒と断定され、洲本健康福祉事務所から厨房とレストランについて3日間の営業停止命令を受けたと発表した。
報道によると、症状が確認されたのは6歳から73歳までの男女20人。いずれも快方に向かっているという。
9月19日の夕食後、複数の宿泊客が発症
ホテルニューアワジグループの発表によると、9月19日に「渚の荘 花季」で夕食を食べた宿泊客から、翌20日未明から早朝にかけて、下痢や嘔吐などの症状を訴える申し出が複数寄せられた。
ホテル側は個別に対応した後、食中毒の疑いがあると判断。同日午前11時20分ごろ、洲本健康福祉事務所へ連絡した。
同事務所が調査したところ、ホテルで食事をした複数の宿泊客に下痢、嘔吐、しぶり腹などの症状が確認された。
有症者に共通する飲食物がホテルで提供された食事以外になく、発症状況も類似していたことなどから、ホテルが提供した食事を原因とする食中毒と断定された。
35人を調査、9グループ20人に症状
神戸新聞が洲本健康福祉事務所への取材をもとに報じた内容によると、連絡が取れた宿泊客35人を調査した結果、9グループの男女20人に症状が確認された。
有症者は6歳から73歳までで、神戸市や尼崎市、西宮市などから訪れていたという。
同紙によると、夕食では刺し身や棒ずしなども提供されていた。
ただし、ホテル側の公表資料では原因となった具体的な食品や病因物質は明らかにされていない。このため、提供された個別の料理が食中毒の直接的な原因だったと判断できる情報は、現時点では確認できない。
20日から自主閉鎖、3日間の営業停止命令
ホテル側は事態を受け、9月20日から厨房とレストランを自主的に閉鎖した。
その後、洲本健康福祉事務所から9月21日から23日までの3日間、当該厨房とレストランについて営業停止命令を受けた。
ホテルニューアワジグループは、「食の安全・安心は、宿泊施設として最も基本的な責務」とした上で、衛生管理体制の見直しや食品衛生管理の徹底、従業員への衛生教育などを進めるとしている。
また、症状を訴えた宿泊客に対し、引き続き対応するとして謝罪した。
原因物質などは確認できず
今回の食中毒では、ホテル側が経緯や営業停止処分について詳細を公表している一方、9月24日現在、ホテル側の発表では原因となった病原菌やウイルス、具体的な原因食品などは明らかになっていない。
食中毒では、発症者の検便や食品・調理環境などの検査によって原因物質が判明する場合もある。
週刊TAKAPIでは、行政機関による追加発表などが確認された場合、続報として伝える。
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担当記者 松本
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