静岡県内の観光で、2026年10月から料金の負担が増える施設やサービスが相次ぐ。
掛川市の「掛川花鳥園」は10月1日から入園料と年間パスポートを改定。御殿場市の「富士山樹空の森」では、パークゴルフに新たな土日祝料金を設定する。
さらに、これまで無料で利用できた静岡市の「日本平夢テラス」の展望施設は有料化され、一般・高校生は100円となる。
週刊TAKAPI編集部が10月1日から負担額が変わる主な観光料金を上昇率で比較した。
ただし注意したいのは、今回確認できたのは「5つの別々の観光施設」ではないことだ。掛川花鳥園では複数の料金区分が改定されるため、本記事では確認できた料金項目をランキング化した。
1位相当 富士山樹空の森、子どもの休日パークゴルフは400円→600円
御殿場市の「富士山樹空の森」では、2026年10月1日からパークゴルフ場に土日祝日の料金体系を新設する。
公式サイトによると、小・中学生の1日券は平日400円に対して、土日祝日は600円。一般は平日700円、土日祝日は1,000円となる。
小・中学生1日券を従来料金と比較すると200円増で、上昇幅は50%となる。
ただし、ここは表現に注意が必要だ。
施設側は「値上げ」ではなく、「土日祝日の料金体系を新設」と発表している。平日料金は従来通りで、一般1日券700円、小・中学生400円に変更はない。
つまり、「10月からパークゴルフが一律50%値上げ」ではない。土日祝日に利用した場合の料金が高くなるというのが正確だ。
富士山樹空の森そのものの入園についても、今回のパークゴルフ料金とは別である。
2位 掛川花鳥園のシニア年パス 6,000円→8,500円
掛川花鳥園では、10月1日から入園料金と年間パスポート料金を改定する。
なかでも上昇率が大きいのが、65歳以上を対象とするシニアの年間パスポートだ。
現在の6,000円から8,500円へ2,500円値上げされる。
値上げ率は、
(8,500円-6,000円)÷6,000円×100
で、約41.7%となる。
掛川花鳥園の公式サイトでは、現在の年間パスポート料金をシニア6,000円としており、10月1日から8,500円になることも公式の料金改定発表で確認できる。
3位 掛川花鳥園の大人年パス 7,200円→1万円
大人(中学生以上)の年間パスポートも大きく上がる。
現在は7,200円だが、10月1日から10,000円となる。
値上げ額は2,800円。率にすると約38.9%だ。
通常の入園料が200円の値上げであるのに対し、年間パスポートは一気に2,800円上がる。
掛川花鳥園は料金改定の発表で、今後も鳥の飼育環境、サービスの向上、設備の拡充、安全対策の充実に努めるとしている。
4位 小学生の年パスも3,600円→5,000円
小学生の年間パスポートも同様だ。
現在の3,600円から、10月1日以降は5,000円となる。
値上げ額は1,400円で、上昇率は約38.9%。大人の年間パスポートと同じ上昇率となった。
一方、幼児(小学生未満)は料金改定後も無料となっている。
掛川花鳥園、通常入園料は大人1,800円→2,000円
年間パスポートだけでなく、通常の入園料金も10月1日に改定される。
大人(中学生以上)は1,800円→2,000円で200円増、約11.1%の値上げ。
シニアは1,500円→1,700円で約13.3%増、小学生は900円→1,000円で約11.1%増となる。
例えば大人2人、小学生2人の家族4人で訪れた場合、現在は5,400円だが、10月以降は6,000円。1回の入園で600円負担が増える計算になる。
日本平夢テラスは「値上げ率」を計算できない 無料→100円
今回の料金変更で、金額以上に大きな転換となるのが「日本平夢テラス」だ。
静岡県は、2026年10月1日から日本平夢テラスの展望施設を有料化する。
料金は、
一般・高校生 100円 中学生・児童 50円
となる。
未就学児、障害のある人とその付添者1人は全額減免される。
これまでは無料だったため、「0円→100円」を通常の値上げ率として計算することはできない。そのため今回のランキングからは除外した。
県は有料化の理由について、観光施設としての機能を維持しながら、将来的な大規模修繕への対応とサービス水準の持続的な確保を挙げている。
なお、日本平夢テラスに併設する展望回廊は10月以降も無料で利用できる。
熱海観光でも負担増 「熱海1日券」は800円→950円
観光施設だけでなく、観光地を巡る交通費にも変更がある。
東海バスのフリーきっぷ「熱海1日券」は、2026年10月1日に価格改定と利用可能範囲の見直しを実施する。
大人は現在の800円から950円へ150円値上げ。上昇率は18.75%となる。
小人は400円から480円となり、20%増だ。
東海バスの公式案内では、10月1日からの新料金がすでに掲載されている。
観光施設の入場料だけを見るのではなく、現地での移動費も含めて旅行予算を考える必要がありそうだ。
単純な5施設値上げではない
今回、静岡県内の観光関連料金について公式発表を改めて確認したところ、「10月から値上げする観光スポット5施設」という形で並べるのは正確ではないことが分かった。
確認できた主な変更は、
- 掛川花鳥園=入園料・年間パスポートを値上げ
- 富士山樹空の森=パークゴルフに土日祝料金を新設
- 日本平夢テラス=無料だった展望施設を有料化
- 東海バス=熱海1日券など観光にも利用される乗車券・運賃を改定
と、それぞれ内容が異なる。
特に富士山樹空の森について「700円から1,000円へ値上げ」とだけ書けば、平日も1,000円になるように読めてしまう。実際には平日は700円のままで、土日祝が1,000円になる。
料金改定の記事では「いくら上がるか」だけでなく、「いつ」「どの料金区分が」「どの条件で変わるのか」まで確認する必要がある。
なぜ観光施設の料金改定が続く?
少なくとも今回確認した施設について、すべてを同じ理由で「物価高による値上げ」とまとめることはできない。
掛川花鳥園は飼育環境やサービス、設備、安全対策の充実に言及している。一方、日本平夢テラスについて静岡県は、将来の大規模修繕への対応とサービス水準の持続的確保を有料化の理由としている。
施設によって料金改定の背景は異なるため、個別に見る必要がある。
10月以降に静岡県を観光する人は、施設の入場料金だけでなく、休日料金や年間パスポート、現地交通の料金変更にも注意したい。
掛川花鳥園は10月からいくらになる?
2026年10月1日から、大人(中学生以上)は1,800円から2,000円、シニアは1,500円から1,700円、小学生は900円から1,000円になる。幼児は引き続き無料。
日本平夢テラスは全部有料になる?
展望施設が有料となり、一般・高校生100円、中学生・児童50円となる。一方、併設する展望回廊は引き続き無料で利用できる。
富士山樹空の森は10月から入園料が必要になる?
今回確認できた料金変更はパークゴルフの土日祝料金の新設。平日のパークゴルフ料金は従来通りとなっている。
※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。
週刊TAKAPI編集部:黒木
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