三重県津市香良洲町で2日午後、木造平屋建ての住宅が全焼する火災があり、焼け跡から4人の遺体が見つかった。三重県警津南署は、住宅内にいたとみられる4~13歳の子ども4人の可能性があるとみて、身元の確認を進めている。
現場周辺では出火当時、「バーン」「ぱんぱん」といった大きな音を聞いたとの証言が複数出ている。住宅の住人男性も知人に対し、子どもたちを助けようとしたものの「爆発が起きて助けられなかった」などと話していたという。
ただ、爆発が実際に起きたのか、その音が火災とどのように関係していたのかは現時点で明らかになっていない。警察と消防が詳しい出火原因を調べている。
午後2時ごろ出火 住宅全焼、近隣にも延焼
津南署や津市消防本部によると、火災は2日午後2時ごろ、津市香良洲町の住宅地で発生した。
火元となったのは、会社員のウリュウ・マルセロさん(38)が住む木造平屋建て住宅。住宅は全焼し、周辺の住宅にも一部延焼した。
消防による消火活動が続き、午後4時ごろに鎮火。その後、焼け跡から4人の遺体が見つかった。
現場は津市東部、伊勢湾に近い雲出川河口周辺に位置する。田畑の間に住宅が立ち並ぶ地域で、出火から数時間が経過した夕方になっても、周辺には焦げたにおいが残っていたという。
4歳の娘と10~13歳の子ども3人が室内にいたか
警察などによると、出火当時、住宅内にはウリュウさんの4歳の娘と、別の家庭の子どもで10~13歳の3人がいたとみられている。
警察は、焼け跡から見つかった4人の遺体が、この子ども4人の可能性があるとみて確認を進めている。
現段階では4人の身元は正式に確認されておらず、警察が慎重に調べている。
子どもから電話受け帰宅 救出を試みたとの証言
出火当時、ウリュウさんは職場にいたという。
ウリュウさんの仕事上の友人というブラジル人男性によると、ウリュウさんは自宅にいた子どもから電話を受け、慌てて帰宅したと話していた。
帰宅後、子どもたちを助けようと窓を開けようとしたものの、「爆発が起きて助けられなかった」などと説明したという。
この内容は知人を通じた証言であり、警察や消防が爆発の発生や原因を確認したものではない。
周辺から「バーン」「ぱんぱん」 相次ぐ大きな音の証言
現場周辺でも、出火した時間帯に大きな音を聞いたとの証言がある。
近くで働く30代の女性は、午後2時ごろに「バーンというものすごい爆発音」を聞いたと話している。勤務先では「ガス爆発ではないか」との話が出たというが、これは周辺での推測にとどまり、出火原因がガスだったと確認されたわけではない。
近くに住む40代の夫婦も、同じ時間帯に空の明るさが変化したことに気付き、外から焦げたにおいがしたと証言。その後、「ぱんぱん」という音が聞こえたとしている。
複数の証言で大きな音が伝えられているものの、その正体や火災との関連は分かっていない。
「自分の子どもだけでなく、ほかの子どもも」
ウリュウさんはブラジル国籍で、知人のブラジル人女性は、普段の様子について「働き者で、とても思いやりがある人」と話したという。
自身の子どもだけでなく、ほかの子どもの面倒を見ることもあったとしている。
今回、ウリュウさんの娘以外の子ども3人が住宅にいた経緯については、現時点で詳しい事情は明らかになっていない。
出火原因を捜査 「爆発音」との関連も焦点
今回の火災では、住宅が全焼して近隣にも延焼し、焼け跡から4人の遺体が見つかった。
一方で、住人男性や周辺住民からは出火前後に大きな音を聞いたとの証言が複数出ている。
警察と消防は現場の状況を確認し、火元や出火原因を調べるとともに、こうした証言との関連についても慎重に確認するものとみられる。
まずは遺体の身元確認が急がれる。
編集部まとめ
津市香良洲町で2日午後に発生した住宅火災では、木造平屋建て住宅が全焼し、焼け跡から4人の遺体が見つかった。
住宅には4歳の女児と10~13歳の子ども3人がいたとみられ、警察が4人の身元を確認している。
現場では複数の関係者が大きな音を聞いたと証言しているが、「爆発」や「ガス爆発」が出火原因だったと確定した事実はない。
警察と消防による現場確認で、火元や出火原因、周辺で聞かれた大きな音との関係がどこまで明らかになるかが焦点となる。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事では、警察・消防関係者の説明と現場関係者、周辺住民の証言を区別して記載しています。「爆発」「ガス爆発」に関する内容は証言または周辺での推測であり、原因として確認されたものではありません。また、焼け跡から見つかった4人についても、警察による正式な身元確認が完了するまでは子ども4人と断定していません。

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。