愛知県豊橋市は10月22日、ホームページなどで広く使われているプログラミング言語「PHP」に重大なセキュリティ上の脆弱性が見つかったことを受け、市ホームページの一部サービスを一時停止していると発表した。
市は不正アクセスや情報漏えいを未然に防ぐため、サーバーや関連システムの緊急点検と修正プログラムの適用作業を進めている。
同日には豊橋市民病院のホームページについても、脆弱性への緊急対応を理由とする閲覧停止が発表された。
市と病院のホームページがそれぞれ利用制限を発表する事態となったが、停止対象の詳細や復旧見通しは明らかになっていない。
豊橋市が緊急対応 一部サービスを停止
豊橋市総務部情報企画課は22日、PHPの重大な脆弱性が21日に公表されたことを受け、市の情報システムで緊急の安全確認を実施していると発表した。
市は、外部からの不正アクセスや情報漏えいなどを防止するため、サーバーと関連システムの点検に加え、修正プログラムの適用作業を進めている。
この作業に伴い、市ホームページの一部サービスを一時停止しているという。
ただし、市の発表には停止対象となる具体的なサービス名が記載されていない。停止を開始した時刻や復旧予定時刻も示されておらず、利用者が影響範囲を把握しにくい状況となっている。
電子申請や施設予約など、個別の行政サービスへの影響も今回の発表だけでは確認できない。
豊橋市民病院もホームページを閲覧停止
豊橋市は同日、豊橋市民病院のホームページについても閲覧停止を発表した。
病院は、セキュリティ上の脆弱性への緊急対応として、安全性の確認と必要な対策を進めるため、メンテナンスを実施していると説明している。
ただし、病院の告知では、停止の原因となった脆弱性がPHPに関するものかどうかは明示されていない。
また、ホームページの停止が診療予約や外来診療などに影響しているかについても、具体的な説明はない。
病院は問い合わせ先として代表電話0532-33-6111を案内している。
PHPの重大脆弱性は2件 深刻度は9.2
今回問題となっているPHPの脆弱性は2件で、識別番号は「CVE-2026-109618」と「CVE-2026-109619」。
いずれも、認証を受けていない第三者がインターネット経由で不正なプログラムを実行できるおそれがある。
脆弱性の深刻度を示す国際的な評価指標「CVSS」の数値は、10点満点中9.2。最高の深刻度区分に該当する。
PHPの開発元は10月21日、問題を修正したPHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35を公開し、利用者に速やかな更新を求めた。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も21日、今回の問題について注意喚起を行い、ウェブサイト運営者などに対応を呼びかけている。
PHPは企業や自治体のホームページ、各種ウェブサービスで広く使用されており、今回の脆弱性への対応は全国的に進められている。
情報漏えいの発生は公表されず 復旧時期も不明
豊橋市は今回の措置を、不正アクセスや情報漏えいを未然に防ぐための対応と説明している。
市の発表には、今回の脆弱性を悪用した攻撃や情報漏えいが実際に発生したとの記載はない。ただし、被害がないことを確認したとする説明もなく、被害の有無については明らかになっていない。
市民病院についても、情報漏えいや診療情報への不正アクセスが発生したとの発表はない。
今後は、市の一部サービスと市民病院ホームページについて、それぞれの復旧時期や利用者への影響が焦点となる。
編集部まとめ
豊橋市はPHPの重大な脆弱性を受け、システムの安全確保を優先して一部サービスを停止した。市民病院も同日にホームページの閲覧停止を発表しているが、PHPとの直接的な関係は明らかになっていない。
市が公表した情報では、停止対象の詳細や復旧予定が分からない。市民生活への影響を確認するためにも、利用できないサービスの範囲、代替手段、復旧状況について具体的な説明が求められる。
特記事項
本記事は、2026年10月22日付の豊橋市公式発表2件およびPHP開発元、IPAの公式セキュリティ情報に基づき構成した。
週刊TAKAPI 編集部/成田
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