【長崎】不同意性交罪で起訴の県警係長58歳を懲戒免職 女性への性的暴行事件、監察調査で行為認める

長崎県警察本部の庁舎を背景に、不同意性交罪で起訴された58歳の県警係長が懲戒免職となった問題を伝える週刊TAKAPIの報道アイキャッチ画像。

長崎県警は10月27日、面識のある30代女性に性的暴行を加えたとして逮捕・起訴された、交通部運転免許管理課の男性係長(58)を同日付で懲戒免職にした。県警の監察調査に対し、男性は行為を認め、反省と謝罪の意向を示したという。県警は警察職務の信用を失墜させたと判断した。男性は不同意性交の罪で起訴されているが、刑事裁判での有罪判決が確定したわけではない。

7月31日夜、面識のある30代女性に性的暴行した疑い

処分されたのは、長崎県警交通部運転免許管理課の係長だった里慶治被告(58)。警察官ではなく、運転免許に関する事務などを担当する警察事務職員だった。

県警によると、里被告は7月31日午後10時半ごろ、長崎県内の屋内で、面識のある30代女性に性的暴行を加えた疑いが持たれている。当日は勤務時間外で、女性とは職務上の関係ではなかったという。

事件は女性からの届け出を受けて県警が捜査を進め、9月1日に里被告を逮捕。その後、検察庁に身柄が送られ、不同意性交の罪で起訴された。

送検日については報道間で9月2日と3日の食い違いがあり、県警の正式な記録による確認が必要だ。ただし、9月1日の逮捕と、その後の起訴、10月27日の懲戒免職という大きな経過は確認できている。

監察調査で行為認める 県警が懲戒免職を決定

10月27日に明らかになった県警監察課の調査内容によると、里被告は当時、少量の飲酒をしており、自身の性的欲求を満たすための行為だったと説明したという。

また、行為を反省し、被害女性に謝罪したいとの意向も示したとされる。

逮捕当初、県警は捜査への影響を理由に本人の認否を明らかにしていなかった。今回明らかになったのは、その後の監察調査に対する説明であり、刑事裁判での認否や裁判所の判断とは区別する必要がある。

県警は一連の行為が警察職務の信用を失墜させたと判断し、地方公務員法に基づいて懲戒免職とした。

水田隆三警務部長は被害女性や関係者、県民に謝罪し、再発防止と信頼確保に努める考えを示した。

勤続33年目の係長 運転免許業務を担当

里被告は1993年4月に採用され、逮捕時は勤続33年目だった。

大村市の運転免許試験場で、外国の運転免許証から日本の免許証への切り替えや、国外運転免許証の発行などを担当していた。逮捕当時、県警は勤務態度に問題はなかったと説明している。

ただし、勤務態度に問題が確認されていなかったことと、今回の刑事事件に関する責任は別の問題だ。

事件は勤務時間外に発生したとされ、女性との関係も職務上のものではなかった。そのため、今回の事実だけをもって、担当業務を利用した犯罪や、組織ぐるみの不正があったと判断することはできない。

一方、公務員には勤務時間外の行為についても信用保持が求められる。県警が職務外の行為を理由に懲戒免職としたのは、そうした服務上の責任を踏まえた判断と考えられる。

逮捕から約2か月で懲戒免職 組織として何を検証したのか

9月1日の逮捕から10月27日の懲戒免職まで、約2か月が経過した。

この間、県警は刑事捜査とは別に監察調査を実施し、行政上の処分を決定した。ただし、今回確認した情報では、処分までの勤務や給与の取り扱い、懲戒審査の具体的な経過は明らかになっていない。

警察組織による性犯罪への対応では、被害者の保護と刑事手続の適正さが何より重要となる。今回、女性からの届け出を受けて捜査が進み、県警職員自身が逮捕・起訴された経緯と、組織内部での懲戒判断は、それぞれ確認する必要がある。

管理監督上の問題が存在したかどうかについても、現段階で断定できる資料はない。

県警が示した再発防止の方針を、今後どのような具体策として実行していくのか。懲戒免職という処分だけでなく、その後の組織的な対応も問われる。

編集部まとめ

長崎県警は、面識のある30代女性への性的暴行事件で起訴された58歳の警察事務職員を、10月27日付で懲戒免職にした。男性は勤続33年目の係長で、運転免許関連業務を担当していた。県警の監察調査では行為を認め、反省と謝罪の意向を示したという。一方、刑事裁判での有罪判決は確認されていない。県警が今後、被害者への配慮と組織の信頼回復をどのように具体化するかが焦点となる。

特記事項

本記事は、2026年9月の長崎県警による逮捕発表と、10月27日に公表された懲戒処分・監察調査の内容を照合して構成した。県警の正式な懲戒処分資料は取得できておらず、送検日の相違、起訴日、公判状況、処分審査の詳細については最終確認が必要である。

Q懲戒免職となったのは誰ですか?
A長崎県警交通部運転免許管理課の係長だった里慶治被告(58)です。警察官ではなく、警察事務職員です。
Qどのような事件で逮捕されたのですか?
A2026年7月31日夜、面識のある30代女性に性的暴行を加えた疑いで、9月1日に逮捕されました。
Q刑事裁判は終わっていますか?
A不同意性交の罪で起訴されていますが、10月27日時点で有罪判決が確定したとの情報は確認できていません。
Q本人は行為を認めていますか?
A県警の監察調査では行為を認め、反省と謝罪の意向を示したとされています。ただし、刑事裁判での認否とは区別する必要があります。
Qなぜ勤務時間外の行為で懲戒免職になったのですか?
A県警が警察職務の信用を失墜させたと判断したためです。公務員の信用保持義務は、勤務時間外の行為にも関係します。

週刊TAKAPI 編集部/成田

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