【続報】【愛知・安城】土砂崩落で親子2人死亡 父を救おうとした23歳息子も犠牲、民間会社が工事届け出

愛知県安城市の土砂崩落事故で親子2人死亡、父を救おうとした23歳息子も犠牲に|救助現場の空撮写真を使用した続報アイキャッチ

愛知県安城市横山町の工事現場で2026年10月29日に発生した土砂崩落事故で、死亡した男性2人が、設備会社を経営する父親と、その会社で働く息子だったことが分かった。最初に父親が土砂に埋まり、助けに入った息子ら2人も巻き込まれたという。息子は搬送先の病院で死亡し、父親も約8時間半に及ぶ救助活動の末、死亡が確認された。

週刊TAKAPIは29日、男性1人の死亡が確認され、もう1人の救助が続いていると報じていた。その後、取り残されていた男性も死亡したことが判明した。事故に巻き込まれたのは計3人で、もう1人の男性作業員は自力で脱出し、軽傷だった。

父親が土砂に埋まり、救助に向かった息子も巻き込まれる

亡くなったのは、設備会社を経営する岡田英彦さん(51)と、同社の従業員で息子の岡田颯太さん(23)。

事故が起きたのは、安城市横山町大山田中の道路上に設けられた工事現場。29日午後0時50分ごろ、工事関係者から作業員が土砂に埋まったとの119番通報があった。警察によると、英彦さんが地中で土砂に埋もれているのを、地上にいた颯太さんと別の男性作業員が発見した。2人が救助に向かったところ、再び土砂が流れ込み、2人とも巻き込まれたという。

男性作業員1人は自力で脱出し、軽傷だった。一方、颯太さんは消防隊員らに救助され、意識不明の状態で病院へ搬送されたが、その後、死亡が確認された。最初に土砂に埋もれた英彦さんの救助活動は夜まで続き、事故発生から約8時間半後に救出されたものの、その場で死亡が確認された。

民間会社から下水道接続工事の届け出 市発注の公共工事かは不明

事故当時、現場では水道管関係の工事が行われていたとされる。一方、安城市によると、個人の敷地を下水道につなげる工事の届け出が、民間会社から提出されていたという。

安城市の通常の排水設備工事では、利用者が市の指定工事店と契約し、工事店が市への申請手続きを行う。市は工事完了後に検査を実施する仕組みだ。ただし、今回の事故現場で、誰が工事を発注していたのか、費用を負担していたのか、届け出の工事範囲と実際の掘削作業がどのように対応するのかは明らかになっていない。

公共下水道への接続に関わる工事であっても、必ずしも自治体が直接発注した公共工事とは限らない。今回の事故についても、安城市が直接発注したと確認できる資料はなく、現時点で発注者を特定することはできない。

死亡事故を受けて確認すべきなのは、工事の契約関係だけではない。道路上での掘削に必要な手続きがどのように行われ、施工計画や安全管理を誰が担っていたのかも重要になる。

救助に向かった2人も土砂に巻き込まれる 崩落防止措置の実態は

今回の事故では、父親が最初に土砂に埋まり、その救助に向かった2人も巻き込まれた。最初の崩落に加え、救助時に再び土砂が流れ込んだとされる経緯が、事故原因を解明するうえで重要な点となる。

労働安全衛生規則は、地山の掘削作業に伴う崩落事故を防ぐため、危険が予想される場合の事前調査や、作業開始前の地盤の点検などを定めている。第361条では、地山の崩壊や土石の落下による危険がある場合、土止め支保工の設置や立ち入り禁止など、必要な危険防止措置を講じることを求めている。

ただし、今回の現場で実際に土止め支保工が設置されていたのか、作業前にどのような地盤の確認が行われていたのかは分かっていない。救助に向かった際の作業員の位置関係や、周囲の土砂が再び崩れた状況についても、詳しい説明は示されていない。

死亡事故が発生したという事実だけで、施工会社などに安全管理上の過失や法令違反があったと判断することはできない。一方、救助に向かった作業員まで巻き込まれた今回の事故では、当時の作業状況と崩落防止措置の実態を明らかにする必要がある。

警察は事故の原因を調べている。今後は、最初の土砂崩落が起きた原因と、救助に向かった2人が巻き込まれた経緯に加え、工事の発注・施工関係がどこまで明らかになるかが焦点となる。

編集部まとめ

安城市横山町で10月29日に発生した土砂崩落事故で、設備会社を経営する51歳の父親と、救助に向かった23歳の息子が死亡した。別の男性作業員1人は自力で脱出し、軽傷だった。安城市には民間会社から下水道接続工事の届け出が提出されていたが、市が直接発注した工事かどうかは確認できていない。事故原因や崩落防止措置の実態も明らかになっておらず、警察による調査の進展が注目される。

特記事項

本記事は2026年10月29日付の週刊TAKAPI初報と、30日午前までに判明した事故情報、安城市の公式資料、労働安全衛生規則を照合して構成した。発注者、事故原因、安全管理上の責任は未確定であり、断定を避けている。

Q安城市の土砂崩落事故で亡くなったのは誰ですか?
A設備会社を経営する岡田英彦さん(51)と、同社の従業員で息子の岡田颯太さん(23)です。
Q息子は父親の救助中に巻き込まれたのですか?
A警察によると、父親が土砂に埋まったのを発見し、別の男性作業員と救助に向かったところ、再び土砂に巻き込まれたということです。
Q安城市が発注した公共工事だったのですか?
A現時点では確認できていません。民間会社から下水道接続工事の届け出がありましたが、実際の発注者と契約関係は不明です。
Q事故では何人が巻き込まれましたか?
A合わせて3人が土砂に巻き込まれ、親子2人が死亡しました。もう1人の男性作業員は自力で脱出し、軽傷だったとされています。
Q土砂崩落の原因や安全管理上の問題は判明していますか?
A事故原因は調査中です。土止め支保工の設置状況や地盤の点検状況などは確認できておらず、法令違反の有無も明らかになっていません。

週刊TAKAPI編集部/成田

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