【静岡・牧之原】「まきのはら夜バス」11月6日開始へ 飲食店9店から無料送迎、予約方法は?

牧之原市のまきのはら夜バス、11月6日実証開始を伝える見出し画像

静岡県牧之原市で、飲食店からの帰宅を支える無料送迎「まきのはら夜バス」の実証運行が11月6日に始まる。一般社団法人牧之原モビリティ協会が実施し、相良地域の居酒屋やバーなど9店を利用した対象地域の住民を自宅付近まで送る。運行は金曜・土曜の夜で、事前予約が必要。市は公用車を貸し出し、夜間の移動手段確保と飲食店利用の促進を支援する。

まきのはら夜バスとは?飲食店から自宅付近へ送る無料サービス

「まきのはら夜バス」は、夜間に公共交通を利用しにくい地域で、飲食後の帰宅手段を確保する取り組みだ。

参加店舗を車両が順番に回り、予約した利用者を乗せて自宅付近まで送る。市の発表資料では、送迎範囲を相良地域とし、榛原地域に属する牧之原区も含めている。

テレビ静岡の報道によると、使用するのは8人乗りの公用車で、乗客は1便につき最大7人。運転や運行管理は、地元の観光バス事業者「プリンセス観光」に依頼する。

なぜ始める?夜間のタクシー不足と飲食店の課題

背景には、夜になると帰宅の選択肢が少なくなる地域の交通事情がある。

市が公表した記者懇談会の質疑要旨によると、相良地域ではタクシーの夜間待機が1台だったり、日によって午後8時に営業を終了したりする状況がある。事業者側は、運転代行の待ち時間も長くなり、帰宅手段への不安が飲食店から客足を遠ざけていると説明した。

発端は、2025年12月に市内の飲食店事業者が提出した、夜間の移動手段確保を求める提言書だった。2026年6月には国土交通省を講師に招いた勉強会を開催。その後、商工会の部会を中心に、行政や関係機関と運行方法、安全管理を検討してきた。

運行日はいつ?金曜・土曜の午後9時から3便

公表された運行概要は次のとおり。

項目内容
名称まきのはら夜バス
実証開始日2026年11月6日(金)
運行曜日金曜日・土曜日
運行時刻午後9時、午後10時30分、午前0時
運賃無料
定員1便につき乗客最大7人
対象参加飲食店を利用した送迎範囲の住民
利用条件事前予約制

午前0時の便は日付をまたぐため、予約画面で利用する営業日と時刻を確認しておきたい。

予約方法は?LINEで住所登録、希望する便を選択

市の資料では、利用手順を次のように示している。

  1. LINEアプリを通じて住所を事前登録する。
  2. 利用したい便を選択する。
  3. 参加店舗を巡回する車両に乗る。
  4. 自宅付近まで送迎してもらう。

送迎ルートはAIが作成する。利用者ごとの行き先に合わせて運行する仕組みで、飲食店から帰宅するためのサービスとなる。

予約は先着順。市公表の説明によると、定員を超えた場合は乗車を断る運用としている。

参加する飲食店9店はどこ?

市の発表資料に掲載された参加店舗は、次の9店だ。居酒屋のほか、寿司店、バー、スナックなどが加わる。

参加店舗
呑み喰い処 まつばえ
和ダイニング すけろく
寿司処 喜楽
HAZ BEER STAND
肉バル ジャルディーノ
パブ ギャザー
スナック ブーケ
Bar Coeur
SNACK サライ

なぜ無料?公用車貸し出しと会費で運営を支える

無料運行を支える仕組みの一つが、市の公用車の活用だ。日中は市の業務で使い、使用しない夜間に貸し出す。

事業者側は無料にした理由について、有料で実施する際の許可取得などに時間がかかるため、導入しやすい方法を選んだと記者懇談会で説明している。

テレビ静岡によると、運行経費は月25万円程度を見込み、飲食店の会費や協賛金で賄う計画。ただし、報道時点では必要な費用を確保できるめどは立っていない。利用者の負担を無料にしながら、継続に必要な資金をどう集めるかが課題となる。

本格運行はいつから?公表資料には時期の違い

実証後の移行時期については、確認が必要な点がある。

市の当初発表資料は「12月 正式運行開始」としている一方、記者懇談会の質疑要旨では、11〜12月に実証し、1月から本格運行するとの説明が掲載されている。テレビ静岡も、1月以降の本運行開始を目指すと報じた。

したがって、現段階では11月6日の実証開始と、本格運行への移行予定を分けて捉える必要がある。利用実績や運営費の確保を含め、実証を通じた検証が続く。

観光客が飲食店からホテルへ帰る際に使える?

テレビ静岡の報道では、観光客が飲食後に宿泊施設まで送ってもらう用途では利用できない。

事故が起きた場合は誰が対応する?

市の資料では、実施主体の牧之原モビリティ協会が事故発生時の対応などを担う。具体的な保険の補償範囲は、今回確認した資料では詳細を把握できていない。


週刊TAKAPI 編集部/黒木

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