児童が毎日口をつける水筒の飲み口が、教員に狙われていた疑いがある。
東京都内の公立小学校に勤務していた教諭の男が、女子児童の水筒の飲み口に下半身を押しつけたとして、警視庁に再逮捕された。
器物損壊の疑いで再逮捕されたのは、小学校教諭の若松晃司郎容疑者39歳。若松容疑者は、すでに同じ女子児童のスカート内を盗撮したとして逮捕・起訴されていた。
警視庁によると、若松容疑者は2025年10月、勤務先の都内小学校の教室で、女子児童の水筒の飲み口に下半身を押しつけた疑いが持たれている。
水筒は、児童が授業の合間や休み時間に使う私物だ。飲み口に直接触れる物を教員が狙ったとされる今回の容疑は、盗撮とは別の強い不快感を残す。学校という場所で、教師という立場の人物が、児童の持ち物に何をしていたのか。保護者が不安を抱くのは当然だ。
今回の容疑が浮上したのは、押収されたスマートフォンの解析からだった。若松容疑者のスマホには、行為の様子を撮影した動画が残されていたという。
調べに対し、若松容疑者は「ためらいも感じつつ興奮を抑えられなかった」という趣旨の供述をし、容疑を認めているとされる。罪悪感を自覚しながらも、児童の私物に手を伸ばした疑いがある点は重い。
警視庁は、ほかの児童の水筒や体操着についても、同様の行為がなかったか調べている。日常的に使う持ち物が複数狙われていた可能性があるなら、事件は一人の被害だけでは済まない。
若松容疑者をめぐっては、すでに別の容疑も明らかになっている。2024年6月、勤務先の小学校で小学3年生の女子児童のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、性的姿態等撮影処罰法違反の疑いで逮捕され、その後起訴されていた。
初逮捕時、若松容疑者は「教師になった約17年前から、小学生から高校生までを盗撮していた」と供述したと報じられている。撮りためていた動画や画像は約5000件にのぼり、学校から呼び出しを受けた際に削除したともされる。
発覚のきっかけは、保護者側から学校に寄せられた通報だった。学校側が確認を進める中で、私用スマホを校内に持ち込み、児童の様子を撮影していたことが分かり、警察への通報につながった。
問題は、若松容疑者個人の異常な行動だけでは終わらない。私用スマホを校内に持ち込み、児童を撮影できる状態があったこと。さらに、長期間にわたる疑いがありながら、なぜ早期に止められなかったのかという点も問われる。
学校は、子どもが安心して過ごす場所でなければならない。だが今回の事件では、盗撮だけでなく、水筒や体操着といった児童の日用品まで捜査対象に上がっている。
警視庁は、押収したスマートフォンの解析を進め、余罪の有無を調べている。問われているのは、盗撮だけではない。子どもが毎日通う教室で、児童の持ち物にまで何が行われていたのかだ。

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