札幌・吉本水産「強制食べさせ動画」削除か SNSで波紋、食品店の作業場動画にパワハラ疑問と衛生不安

札幌市手稲区の鮮魚・惣菜販売店「吉本水産」のSNSアカウントとみられる動画をめぐり、SNS上で波紋が広がっている。動画はThreadsなどで拡散され、現在は該当動画が削除されたとの指摘も出ている。

問題視された動画には、黒い制服と黒いキャップを着用した男性店員が、青い手袋を着けたまま、昆布のようにも見える大きな緑色の葉状の食材と具材がのったものを、別の男性店員の口元へ押し込む場面が映っていたとされる。

押し込まれた店員は目を強く閉じ、顔をゆがめながら食べようとしているように見え、食材が口元に押しつけられるようにも映っていた。周囲では複数の店員が笑ったり、手で口元を押さえたりする様子も確認されており、SNS上では「パワハラではないか」「食品を扱う店として不安」「公式アカウントで出す動画なのか」といった声が上がった。

削除しても、動画の論点は消えない

動画だけで、当事者同士の関係や、食べさせられた側の従業員がどう受け止めていたかを断定することはできない。本人が納得していた可能性もあり、店内の冗談として撮影された可能性もある。

ただ、該当動画が削除されたとみられる状況になっても、問題の焦点は残る。誰が撮影し、誰が投稿したのか。投稿前に責任者の確認はあったのか。食べさせられた従業員は本当に断れる状況だったのか。使用された食材は販売用だったのか、まかない用だったのか、廃棄予定だったのか。

SNS上では、削除そのものよりも「なぜ投稿したのか」「削除だけで説明はないのか」という点に関心が移っている。店舗側が動画を消したとしても、視聴者が抱いたパワハラ疑問や衛生不安まで消えるわけではない。

問われるのは、本人が断れる職場だったのか

今回の動画で問題視されているのは、単なる悪ふざけではない。食べさせる側と食べさせられる側に、上司と部下、先輩と後輩のような立場の差があった場合、受ける側が本当に拒否できたのかという点である。

周囲の店員が笑っている中で、ひとりが苦しそうな表情を見せているように映れば、外部の視聴者は「嫌でも断れなかったのではないか」と受け止める。職場の冗談や罰ゲームのつもりであっても、立場の差や周囲の空気によって、受ける側が拒否しにくい状況になることはある。

少なくとも外部から見る限り、食材を従業員の口元へ押し込むように見える行為は、業務指導とは考えにくい。この点が、パワハラを疑う声につながっているとみられる。

食品店の作業場動画として、衛生意識も見られている

吉本水産は、鮮魚や惣菜を扱う食品販売店である。客が食品店に求めるのは、価格や品ぞろえだけではない。作業場での食品の扱い、手袋の使い方、従業員同士の振る舞いも、店への信頼に関わる。

今回の動画で使われた食材が販売用だったかどうかは確認できていない。だが、食品を扱う作業場で、食材が従業員の口へ押し込まれるように見える場面が公開されたことで、客からは「普段の商品も同じ感覚で扱われていないか」と不安を持たれる可能性がある。

店舗SNSは、売場の活気や店の親しみやすさを伝える手段になる。一方で、食品を扱う現場の動画は、店の衛生意識や従業員への向き合い方まで映し出す。内輪では笑える投稿でも、客の画面に届いた時点で、店の信用に影響する。

店側に求められるのは、削除ではなく説明

今回の動画について、店側に求められるのは、投稿の削除だけではない。撮影と投稿の経緯、使用された食材の扱い、従業員本人への確認、責任者の確認の有無、今後のSNS投稿ルールについて、必要に応じて説明することが求められる。

問題が確認された場合は、従業員への聞き取り、必要に応じた謝罪、ハラスメント防止の再教育、食品を扱う作業場での撮影ルールの明文化も必要になる。

今回の動画をめぐる違和感は、単なる職場の悪ふざけへの反発だけではない。食品を扱う店の作業場で、食材が従業員の口へ押し込まれるように見える場面が、店側の発信として客の画面に届いた点にある。

今後は、該当動画が本当に削除されたのか、店側が経緯を説明するのか、使用された食材の扱い、従業員本人が断れる状況だったのか、再発防止策をどう示すかが争点となる。

職場の内輪ノリが客の不安を呼ぶなら、食品店としては痛い教訓になる。あなたなら、この店の商品をこれまで通り安心して買えるだろうか。

Q. 吉本水産の動画は削除されたのですか?

SNS上では、該当動画が削除されたとの指摘が出ています。ただし、削除の有無や理由について、店側からの説明が確認されているわけではありません。

Q. 吉本水産の動画は何が問題視されていますか?

食品を扱う作業場とみられる場所で、店員が別の店員の口元へ食材を押し込むような場面が映っていたため、SNS上で「パワハラではないか」「食品店として不適切ではないか」といった声が出ています。

Q. この動画はパワハラと断定できますか?

現時点で、外部からパワハラと断定することはできません。ただし、職場内で立場の差があった場合、受ける側が断りにくかった可能性があり、事実確認が必要です。

Q. 食品衛生上の問題はありますか?

動画だけで食品衛生法違反と断定することはできません。ただし、食品を扱う作業場で撮影された動画であるため、客から衛生意識や食品の扱いに不安を持たれる可能性があります。

Q. 店側には何が求められますか?

撮影と投稿の経緯、使用された食材の扱い、従業員本人への確認、責任者の確認の有無、今後のSNS投稿ルールや再発防止策について説明することが求められます。

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