宣伝写真で患者に向けていた笑顔が、今や吐き気を覚えるほど不気味に見える。
愛知県愛西市の「ひろ接骨院」院長・加賀広樹容疑者(42)が、不同意性交等の疑いで逮捕された。今年3月、来院した50代女性に対し、「施術」と称して性的暴行を加えた疑いが持たれている。
女性は「院長に乱暴なことをされた」と警察に相談した。
体を治しに来たはずの場所で、最も無防備な状態に置かれた。施術者を信じてベッドに横たわった女性にとって、その屈辱は簡単に消えるものではない。
加賀容疑者は行為自体は認める一方で、「同意があった」と容疑を一部否認しているという。
だが、患者と施術者は対等ではない。院長が「治療」と言えば、患者は一瞬迷う。痛みを取るためなのか、拒めば治療に支障が出るのか。その立場の差を前にして、「同意があった」という言葉はあまりに軽い。
白衣を着れば、性欲まで治療に見えるとでも思ったのか。
本当の闇は、ここからだった。
押収された小型カメラ4台 画像・動画は800点超
警察の捜索で、加賀容疑者の自宅からペン型などの小型カメラ4台が見つかった。中からは、接骨院内で撮影されたとみられる女性の画像や動画が、約800点以上確認されたという。
トイレの中。
着替え中。
下着姿。
治療台の上。
患者が誰にも見られていないと信じていた時間が、カメラに記録されていた疑いがある。
この男に向けられた疑いは、治療家の過ちなどという生やさしいものではない。患者の無防備な姿を、貪るように保存していた疑いだ。
約800点という数は異常だ。出来心では説明できない。警察が余罪を調べているのも当然である。
患者の信頼を食い物にした「余罪のデパート」疑惑
白衣。地域密着。夜20時まで診療。親しみやすい宣伝写真。
患者が安心するための材料が、いまはすべて裏返って見える。もし盗撮が常習的に行われていたなら、笑顔は信頼の象徴ではない。患者を油断させるための仮面だったことになる。
施術という言葉は強い。患者は、不自然な接触にも「治療かもしれない」と考えてしまう。服を整える時間、体勢を変える時間、トイレに入る時間。そのすべてが狙われていた疑いがある。
体を治す場所で、体を狙われた。
これが、この事件の核心だ。
警察は現在、押収したカメラの解析を進め、盗撮の実態や他の被害者の有無を調べている。
被害者は本当に1人だけなのか。
約800点超のデータは、まだ見えていない余罪の入口なのか。
答えは、押収されたカメラの中に残っている。
宣伝写真の笑顔は、もう地域の安心を示すものではない。
患者の信頼を食い物にした疑いを照らす、最も不気味な証拠写真になった。
画像引用:ホームメイト・リサーチ「柔道チャンネル」ひろ接骨院掲載ページより

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