北海道旭川市で2024年4月、当時17歳の女子高校生が神居古潭の吊り橋付近から川に転落して死亡した事件で、殺人などの罪に問われている内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が旭川地裁で始まっている。
明日27日には、同じ事件で懲役23年の判決が確定している小西優花受刑者(21)が証人として出廷する予定だ。内田被告が殺人罪を否認する中、共犯者とされた小西受刑者の証言が、裁判の大きな焦点となる。
5月25日の初公判で、内田被告は監禁罪については認めた一方、殺人罪などについては否認した。法廷では「私には殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と述べ、起訴内容の核心部分を争う姿勢を示した。
起訴内容によると、内田被告は小西受刑者らとともに、女子高校生を旭川市内まで車で連れ出し、神居古潭の吊り橋付近で暴行や脅迫を加え、川に転落させて死亡させたとされる。
一方、弁護側は、内田被告が被害者を橋から落とした事実はないと主張している。被害者は、内田被告らがその場を離れた後に転落したとして、殺人罪の成立を争う構えだ。
検察側は、仮に直接突き落とした行為が認定されなくても、被害者を強い恐怖の中に置き、逃げ場のない状況に追い込んだ一連の言動によって転落に至らせたのであれば、殺人罪の実行行為に当たると主張している。
26日の公判では、スマートフォンから復元された動画が証拠として示された。法廷では、被害者が橋付近で置かれていた状況や、事件直前のやり取りが確認された。
この動画により、裁判の争点は「誰が最後に押したのか」だけにとどまらなくなった。被害者がその場でどのような状態に置かれていたのか、内田被告らの言動が転落とどこまで結びつくのかが問われている。
事件は、被害者が内田被告の写真をSNSに無断で投稿したことが発端とされる。その後、被害者は留萌市内から旭川市内へ連れて行かれ、神居古潭の吊り橋付近で死亡した。
小西受刑者は、自身の裁判で、被害者が転落した場面について、内田被告が被害者に直接関わった趣旨の証言をしていた。内田被告は今回の裁判で、その核心部分を否認している。
明日27日の証人尋問では、事件当日の車内でのやり取り、橋付近での行動、被害者が転落する直前の状況について、改めて確認される見通しだ。
すでに有罪が確定した小西受刑者の証言を、裁判所がどこまで信用するのか。内田被告側が反対尋問でどの点を争うのか。公判は、被害者死亡の経緯をめぐる核心部分に入る。
判決は6月22日に言い渡される予定だ。
17歳の命が失われた事件で、法廷はこれから、供述の食い違いと復元動画の内容をどう判断するのかを見極めていく。
編集部まとめ
旭川女子高生殺害事件の裁判で、内田梨瑚被告は監禁罪を認めた一方、殺人罪などを否認しました。
26日の公判では、スマートフォンから復元された動画が証拠として示され、被害者が事件直前に置かれていた状況が確認されました。
明日27日には、小西優花受刑者が証人として出廷する予定です。小西受刑者の証言と内田被告の否認が、法廷でどのように扱われるかが大きな焦点になります。
この記事のポイントQ&A
Q. 内田梨瑚被告は何を否認しているのですか?
殺意と、被害者を橋から落下させたとする点を否認しています。監禁罪については認めています。
Q. 26日の公判で何が示されましたか?
スマートフォンから復元された動画が証拠として示され、事件直前の状況や橋付近でのやり取りが確認されました。
Q. 明日27日の焦点は何ですか?
小西優花受刑者の証人尋問です。小西受刑者の証言と内田被告の否認が食い違っており、事件当日の核心部分が争点になります。

コメント